| 2004年07月05日(月) |
江國 香織 『号泣する準備はできていた』★★☆☆☆ |
 『号泣する準備はできていた』 江國 香織 新潮社 (2003/11/19)
理解できへん。 先日の『世界の中心で、愛をさけぶ』がこっちよりも売れてるなんて。
そういう私も、この直木賞受賞作、途中までは???でした。 短編が続くわけですが、(ベストビューワーもつっこんでいたが、私も行間広くてページ稼いでんな、と感じた) なんかこー、もりあがらず、たのしめず、うっとくるものもなく、なんなわけ?と。
そしてラスト2編『号泣する準備はできていた』『そこなう』で、きました。 ひきこまれました。 不思議な、哀しさやせつなさのつまったボトルにつめられたような気持ちになった。短編だったからよかったのかもね。これで長編だったらかなりきつい。
タイトルがうますぎて、損してるような気がするけれど(ものすごく構えてしまわない?このタイトルじゃ)、ぴかぴかのペンでさらさらと勢いよく気持ち良く書けたんじゃないのかな、と思った。 見える人には見える、ぴかぴか。金ぴかじゃない、軽く透明ですらあるぴかぴか。 随所にその「さらさら」が感じられて小気味良かった。 こんな文を書けたらいいなぁと思った。
でも江國さんの、もっと読みたい!とは思わない。 また御縁があれば、という感じ。 今回は前回同様保育園の新着図書でした。返却しないと。 次は『蹴りたい背中』あたりか?(^^ゞ
号泣。 ずいぶん前に数日号泣したけど、疲れるのなんの。 しばらくは、準備もしたくない。幸せなことです。
『号泣する準備はできていた』
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