| 2004年08月02日(月) |
大沼安正『「人を好きになってはいけない」といわれて』★☆☆☆☆ |
『「人を好きになってはいけない」といわれて』 大沼 安正 講談社 (2002/04)
すみませんが、稚拙な印象でいっぱいです。
学校もロクにいけなかったから、国語力が身についてないのはしかたないし、逆にそれをウリにしようという講談社の魂胆もあるのかもしれない。
性格悪いな〜私。 稚拙なのはよいのだけど、読みづらいのはどうかと思う。
統一教会の信者である両親のもと、兄と妹と暮らす主人公。
「統一教会をやめてくれたら学校へ行く」といい、登校拒否。
そして家出。 偽名を使い、年も偽り、体を売って過ごす日々。
「勉強がしたい」と大検をめざす日々。 その途中に書かれた、彼の10代を吐き出した本。
何がそれほど嫌だったのか、が伝わってこないの。 親の無理解。それに対する失望と怒り。 その辺がもっと描けていたら、ココロに響くものになったんじゃないかな、と。 これもタイトル負け。 期待しすぎた私が悪かったです。
ちなみに村上龍さんは、「思い切り普通な現代の地獄巡り」とのコメントを残しています。
『「人を好きになってはいけない」といわれて』
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