| 2004年09月02日(木) |
鎌田慧『せめてあのとき一言でも』草思社★★☆☆☆ |
『せめてあのとき一言でも―いじめ自殺した子どもの親は訴える』 鎌田 慧 草思社 (1996/10)
副題は、「いじめ自殺したコドモの親は訴える」。 1996年に書かれた本。 いじめで自殺した12人のコドモの親の訴えのルポです。
いじめに気づいてやれなかった自責の念。 真実を隠そうとする学校。 明らかにしようとすることで、被害者から加害者の目を向けられる苦痛。 なかったことにしようとする、周囲の空気。
コドモを亡くした(殺されたといってもいいでしょう)親や兄弟姉妹のコドモたちが、追いつめられていく孤独感が伝わってきます。
出版から8年。 いじめを苦にした自殺は減ったのでしょうか。 いのちの尊さを学校現場では教えようとしているのでしょうか。 家庭ももちろん大事な役を担っている。 地域も。
自殺者全体は増加しています。3万人を越えています。 自動車事故の死者よりも多いです。
私自身鬱病で、死が頭から離れなかった時期があります。 独身だったら、迷わなかったかもしれません。
コドモは死を選択しちゃいけない。 逃げればいい。 それを、親が、大人が、誰だっていい。 助けられるような仕組みであればいい。 どうしたらいいんだろうね。
私が保健センターを見つけたように。家庭100番をみつけたように。神経科を受診できたように。 こどもが容易に助けを求められるように、そして『開かれた学校』であるように。祈るばかり。
『せめてあのとき一言でも―いじめ自殺した子どもの親は訴える』
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