| 2015年11月05日(木) |
加島祥造『わたしが人生について語るなら』★☆☆☆☆ |
 加島祥造『わたしが人生について語るなら』
久しぶりに、★ひとつ。
「好きなことをするのが大切な第三の理由だ。それは、自分の好きなことをしていると、他の人のすることが気にならない。」(p68)
「自分が楽しい気持ちでいるのは、自分自身のためばかりではなく、まわりの人のためでもある。楽しいことをすることで罪悪感を持つようなことはけっしてない。とにかくまず自分を幸福な状態にすることは、とても大切な、価値あることなんだ。ただし、自分の好きなことをすることで他の人たちを傷つけるーこの面もあるからね。その人たちのことも考えた上でするべきだよ。」(p71)
不倫もそれで語られるとちょっとな・・・
「からっぽであれば、そこになんでも入れることができる状態だ。からっぽだから、何かすごいものが入ることもあるかもしれないーだから、からっぽには、いちばん多くの可能性があるんだよ。」(p106)
「老子はまた、こうも言う。ほんとうに強いものは、柔らかい。」(p109)
訴えたいものがあるというよりは、中学生くらいの読者に向けて書いてくださいと言われたからまあ書いた、という印象を受けました。 『受いれる』を先に読んでいたら印象は違ったかもしれませんが、なんだか残念な人、という感想を持ちました。
加島祥造『わたしが人生について語るなら』
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