活字中毒のワタシの日記

2016年01月02日(土) グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』★★★★☆


グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』

新年早々にこれを読めたのはよかったと思いました。
今年は「本質」にフォーカスして、過ごしたいきたい。

エッセンシャル思考を選択していこうと決めました。
うまくいかない非エッセンシャル思考ではなく、
うまくいく(いかせる)エッセンシャル思考で。

「『何もかもやらなくては』という考え方をやめて、断ることを覚えたとき、本当に重要な仕事をやりとげることが可能になるのだ。」(p20)

「エッセンシャル思考とは、まさに『よりすくなく、しかしより良く』を追求する生き方だ。」(p21)

「人生も仕事も、クローゼットと同じだ。必要なものと不要なものを区別できなければ、どうでもいいことで埋めつくされてしまう。捨てるしくみをつくらないかぎり、やることは際限なく積み上がっていくばかりだ。」(p36)

そのためには、1評価する、2捨てる、3実行する

「本書を読めば、他人の期待に振り回されず、自分に正直に生きる方法が見つかるだろう。より効率良く生産的になり、仕事もプライベートもこれまでよりずっと充実するはずだ。」(p39)

「選択とは、行動なのだ。与えられるものではなく、つかみとるものだ。
選択肢はかぎられているかもしれない。それでも、選択肢のなかから何を選ぶかは、いつだって自分次第だ。」(p52)

「私たちは長いあいだ、選択の外的側面(どんな選択肢があるか)にばかり目を向けて、選択の内的側面(選ぶ能力)を見過ごしてきた。この違いは重要だ。選択肢(物)を奪うことはできても、選ぶ能力(自由意志)を奪うことは不可能である。」(p53)

「非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で『どうすれば両方できるか?』と考える。だがエッセンシャル思考の人は、『どの問題を引き受けるか?』と考える。これはタフな問いであると同時に、より大きな自由につながる問いだ。」(p76)

「エッセンシャル思考の人は、トレードオフを当たり前の現実として受け入れている。
そんなものなければいいのに、とは考えない。『何をあきらめなければならないか?』と問うかわりに、『何に全力を注ごうか?』と考える。小さな違いだが、積み重なると人生に大きな差がついてくる。」(p77-78)

「本当に重要なものごとを見極めるために必要なことは5つ。
じっくりと考える余裕、情報を集める時間、遊び心、十分な睡眠、そして何を選ぶかという厳密な基準だ。」(p83)

「忙しく動きまわることを有能さの証だと思っている人は、考えたり眠ったりする時間をなるべく減らそうとする。しかし本当は、立ち止まる時間こそが、生産性を高めるための特効薬だ。立ち止まる時間は無駄な寄り道ではなく、前に進むための最短コースを教えてくれるのである。」(p83)

「1週間引きこもることが難しければ、日々のなかに小さな『考える週』を差し挟んでみるといい。」(p94)

「古典は読む者の視野を広げ、時の試練に耐えた本質的な思想に立ち戻らせてくれる。」(p94)

「ささいなことに気をとられすぎると、大局を見失う。仕事や生き方でも同じだ。何をするときにも、すぐれたジャーナリストのように、本質を見抜く目を持たなくてはならない。
要点に目を向ける訓練をすると、これまで見えなかったものが見えてくる。点の集まりではなく、点同士をつなげる線に気づくことができる。」(p99)

遊びが大切な理由(p112-113)
・視野を広げ、選択肢を増やす
・ストレスを軽減してくれる
・脳の実行機能を活性化する(計画、優先順位付け、スケジューリング、予測、移譲、決断、分析など)

「私たちの最大の資産は、自分自身だ。
自分への投資を怠り、心を体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。自分という資産を守らなければ、世の中のために働くこともできないのだ。ところが現実には、優秀な人たちがどんどん自分を壊している。その最大の原因は、睡眠不足である。」(p121)

「多数のどうでもいい(あるいは普通に良い)選択肢のなかから、本当に重要なことを見分けるためには、優先順位をつけることが不可欠だ。数多くのチャンスは、どれも同じくらい魅力的に見えるかもしれない。だが、本当に重要なことはめったにない。ほとんどはただのゴミだ。睡眠不足が困るのは、そこを見極める能力が落ちて、優先順位がつけられなくなるからである。」(p131)

「絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである。」(p140)

「突然舞い込んできたチャンスを正しく選別するためには、次の3つのプロセスを踏むといい。
�� そのチャンスについて記述する。
�� 考慮するに値するチャンスの『最低限の基準』を3つ書き出す
�� 考慮するに値するチャンスの『理想の基準』を3つ書き出す」(p143)

「古めかしい肩パット入りジャケットと決別するためには、こう考えてみるといい。
『これをまだ持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?』
買うと言いきれないなら、それは必要ではない。
仕事でも生活でも同じだ。」(p149)

「捨てるべきものを問うとき、自分の優先順位がはっきりと見えてくる。自分の本当の使命が明らかになり、個人だけでなく組織全体のために最高の仕事ができるようになる。
仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不要なものを切り捨てることから始まるのだ。」(p149)

目的や戦略は「『かなり明確』を『完全に明確』にする」(p153)

本質目標を決める
・一般的か具体的か
・刺激的か平凡か

一般的で刺激的 ビジョン、ミッション
一般的で平凡 価値観
具体的で刺激的 本質目標(魅力的で大きな意味があり、測定可能)
具体的で平凡 四半期目標

本質目標の作成方法
・言葉にとらわれるな
・達成をどう判定するか

「人生の本質目標を決めるのは、容易ではない。勇気と洞察力を持ち、自分の力を最高に発揮できる行動を見定めなくてはならない。そのためには、タフな問いに答えることが必要だ。トレードオフを直視し、本質から外れたものごとを断固として切り捨てなくてはならない。
厳しいが、やるだけの価値はある。本当に明確な目標だけが、自分や組織の力を最大限に引き出し、真にすぐれた成果を可能にしてくれるのだ。」(p161)

「きっぱりと、しかも上手にノーという技術が不可欠だ。いったんそれができるようになれば、相手を失望させたり怒らせたりするのではないかという不安は消える。むしろ、断ることでより良好な関係を築くことが可能になる。エッセンシャル思考になってからつくづく実感するが、人はノーと言う勇気のある人を高く評価し、尊敬するのだ。」(p168)

うまくノーというには
・判断を関係性から切り離す
・直接的でない表現を使う
・トレードオフに目を向ける
・誰もが何かを売り込んでいる
・好印象よりも、敬意を手に入れる

「何の役に立つわけでもないのに、所有しているという理由だけで、失うのがもったいないと感じる。まだ持っていないとしたら、わざわざ買わないはずなのに。」(p184)
上手に手放すテクニック
・持っていないふりをする
・「もったいない」を克服する
・失敗を認め、成功に向かう
・靴に足を合わせる心理
・第三者の意見を聞いてみる
・現状維持バイアス
・ゼロベースで考える
・何かを言う前に、5秒待つ
・これをやめたら損をする?
・逆プロトタイプ

「自分の仕事や生き方を編集すれば、その成果をよりいっそう高めることができる。本当に重要なことにエネルギーを集中できるからだ。余分なものを削ってこそ、重要なものを生かす余地が生まれる。」(p196)

編集の4原則
1削除する
2凝縮する
3修正する
4抑制する

「エッセンシャル思考で生きるということは、削除と凝縮と修正を、日々の習慣にすることだ。まるで呼吸するように、自然に生き方を編集しよう。」(p202)

努力と根性でやりとげようとする非エッセンシャル思考の人。
「エッセンシャル思考の人は、なるべく努力や根性がいらないように、自動的にうまくいくしくみをつくる。
(略)
人はラクをしようとする生き物だ。
だから、何の苦労もなくスムーズに正しい行動ができるようにしておこう。」(p216-217)

「非エッセンシャル思考の人は、条件にめぐまれたケースを前提として予定を立てようとする。希望的観測に従って生きているのだ。」(p222)

「だが、エッセンシャル思考の人は違う。思わぬことは起こるものだと知っているから、あらかじめ何かが起こることを想定して予定を立てる。万が一に備えてバッファをとり、予定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておくのだ。」(p223)

「見積もりは1.5倍で考える」(p227)

「非エッセンシャル思考の人は、何でもがんばろうとしすぎる嫌いがある。多くを求めて努力すれば、それだけ結果がついてくると思っている。しかし残念ながら、それは間違いだ。現実には、欲ばれば欲ばるほど、動きが鈍くなってしまう。」(p244)

「エッセンシャル思考の人
・小さく始めて、大きな成果を得る
・地味でも着実に勝ちに行く
非エッセンシャル思考の人
・多くを望み、得るものは少ない
・派手な勝利を追い求める」(p244)

再犯率を60%から8%へ減らしたカナダのリッチモンド市警察のウォード・クラッパムの取り組みポジティブチケット。

「心理学の研究によると、人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは『前に進んでいる』という感覚である。」(p246)

「最小限の進歩を重ねる」(p250)

「『早く小さく』始める」(p251)

「進歩を目に見える形にする」(p253)

「エッセンシャル思考
・正しい習慣を通じて自然に達成する
・重要なことをやるのが普通の状態
非エッセンシャル思考
・火事場の馬鹿力に期待する
・重要なことをやるのは例外的」(p256)

マイクレル社の創業者レイ・ジン。
「さらに彼は1日中あるルールに従って行動する。それは『難しいことから先に取り組む』というものだ。」(p264)

・曜日ごとにやることを変える
・習慣づくりはひとつずつ

「エッセンシャル思考
・現在に集中している
・目の前の問題を考える
・今を楽しむ
非エッセンシャル思考
・過去と未来に引き裂かれている
・昨日や明日の問題について考える
・未来への不安や過去の失敗を思い悩む」(p271)

「エッセンシャル思考の敵はマルチタスクではなく、焦点を複数に合わせようとすること、すなわちマルチフォーカスなのだ。」(p274)

今、ここを生きるには。
・「今、何が重要か」を考える
・未来を頭の中に抱えない
・優先順位をつける
・マインドフルネスを身につける

「要するに大切なのは『選ぶ』ということだ。周囲に流されず、自分自身の選択をする。それは実に自由な体験だ。」(p290)

エッセンシャル思考を身につけたら
・迷わない
・流されない
・日々が楽しくなる

「人生はあまりに短い。それは悲しむよりも、むしろ喜ぶべきことに思える。短い人生だからこそ、勇気を出して冒険できる。間違いを恐れずにすむ。かぎられた時間の使い方を、よりいっそう厳密に選ぼうと思える。」(p294)

「エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きることだ。本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。
豊かで意味のある人生を選ぶか、それとも苦痛と後悔に満ちた人生に甘んじるか。この本を読んでくれたあなたには、ぜひ前者を選びとってほしい。人生の分かれ道に直面したら、自分にこう問いかけてほしい。
『本当に重要なのは何か?』
それ以外のことは、全部捨てていい。」(p294-295)

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』



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