母のタイムスリップ日記
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今日で4月も終わり。 母が、施設で過ごすようになり、ほぼ1ヶ月が経過する。 母は、入居ということは、認識出来ない。私は認識できる。 この認識の差は変わることがないのが、少し辛い。 この所、おかあちゃんが心配してるから、の言葉が出ない。 でも、ここは、何時までいるのだろう?はやく帰りたい。帰っていいかな? とは言う。何処に帰りたいのかな。 今年の1月頃、母に絵を描かせてみた。ぬいぐるみや人形等実に上手く 描いていた。それには、とても驚いた。私だって描けないほど。 私の知らない能力が残っていたことにびっくりした。 今日は、雨で散歩は無理なので、久々に絵を描いてもらった。すごい集中力で、 絵を描き始めた。形、色使い、よく観察していた。 こういう能力は、残っているのが、実に不思議に思える。 勿論、脳が侵されている場所が違うからなのだろうが、何年掛かっても、残されている力に驚きを覚える。 これは、言葉でなく、実物を見るとああなるほど。と感じることだが....。 私は、まだ、映画、折り梅 を観て無いのだが、折り梅は、絵がかける痴呆の 老女の映画らしい。母だけでなく、そういう方が、きっと方々にいらしゃるの だろうな。実は、能力があっても、引き出せないでいる人も案外多いのではないかなとも思う。 絵に夢中になってる母に別れの挨拶をせずに帰ってきた。 職員の人に相談したが、言っても、言わなくてもどちらでも混乱するときはする。 しない時はしないのだそうだ。 どちらが、混乱する確立が高いか記録を取ってみますと言っていた。
つけてみます。
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