母のタイムスリップ日記
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母は玄関のいすに座り半べそをかいていた。 顔を見るなり、「腹が痛いの。家につれって。」 と訴えた。 居室に行き、トイレに誘導しお腹を擦る。 コロンと1個。かなり硬い。便秘らしい。衣服が、 汗臭いので着替える。ついで、押入れを見ると 1度着用したスラックスがあり、それも、片付けた。 外は、かなりの、暑さ。日傘をさして、出かける。 予定どうり美容院へ。後ろを短めにしてくれた。 特に何も言わなくても、判ってくれるので、助かる。 また、暑い外に出て、生産農家の市へ行く。 暑いのに元気ですね。と声を掛けられた。 野菜を持って、家に向かおうと思ったが、時間が足 りない事に気が付く。 おやつもまだなので、お店に入り、冷やし白玉を 注文した。母は、おいしい。と言った。やれやれ。 お腹の痛みは、とうに消えていた。 お客さんいっぱいだね。と周りにも目が行った。 今日は、落ち着いているのがわかる。少し、お店を みて、帰る。 施設が近くなった時、「今日は、どこにいった?」 と問う。首をかしげていたが・・・。 「頭」とヒントを出すと「ああ そうだった。髪結い」 「何か食べたね。」と言うと「白玉、あずきもあった」 と覚えていた。やっぱり、今日は、良いみたい。 施設の中も落ち着いていた。 でも、何をするでもなくぼーっとしているのが気掛かり。 暑いから仕方ないのかな? 母に折り紙を渡し、夢中で折り始めたので、介護士さん にその旨を断り、施設を後にした。 昨日、長男が来たことは、黙っておいた。
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