母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
母との生活の中で大事にしてきた事の中に
季節を取り入れる事がある。
母は、私達を育てる中で、季節を感じる心
を育んでくれたと思う。
草花だったり、空の青さだったり、行事食だったり、
と様々な機会に、自分の感動を伝えてきてくれた。
時には、「もういいよ」と思う事もあったが、
母が大切にしてる事だなとわかっていた。
病が始まり、徐々に母から季節感が薄れていくのに
私は気が付いた。暑い夏のさなか、「もう直ぐ冬だね」
と言ったりした。
でも、「お彼岸だから、おはぎ作ろう」と言えば、
「ああ彼岸ね」と気付いた。
そんな訳で、出来る限り季節を取り入れる生活をした。
そのひとつに、この季節 ラッキョウや梅を漬けた。
今年は、私1人の仕事。
施設でもやるかなと思い様子を見てきたがその気配なし。
テレビなどでは、そういう場面の映像を目にする。
作業療法かな?でも、此処ではない。
「皆さん あまり興味を示さないので・・。」とか、
「作業を強制は出来ないのです。」とかの言葉が
容易に想像できる。
でも、入居者の人と話すと、経験談として目を輝かせて
話してくれる。
施設での季節の取り入れって無理なのかな?
材料も全て準備して、ボランティアしたい気分なのだが
「事故があったらあなたの責任が問われます。」といわれ
そうである。似たような事を言われたので。
私の想像していた施設と少し違うのである。
これも、これからの課題だ。
梅やラッキョウは漬けられなかったけど、この次は、
母を家に連れてきて一緒に季節を感じようと思う。
|