母のタイムスリップ日記
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私が、母と面会するのは、1日の中のごく1部。 だから、1部分しか見てない事は解る。 母のような病の人は、1日の中で、幾度もお天気が変わるのだから。
面会時の始めは、物を定位位置に戻す。 歯ブラシ。タオル(トイレと洗面台)。パジャマ。手作業の物。 そして衣類。これらは、毎日、あちらこちらに移動している。 そのまま、放り出した事が無いのでどうなるか、解らないが、 無いと、困って、右往左往し、心の安定を無くし不穏になる筈。
今日は、トイレのタオルが見つからず探した。置きそうな場所を、 探しても見つからない。洗濯行きかな?と諦めかけた頃、見つかった。 押入れの布団の隅に何かを包んでいる様にみえた。 広げると、大で目茶汚れたトレパンだった。 「そういえば、トイレ大の形跡あったな。」と思った。 トイレタンク上の手洗いに茶色の汚れが、転々とあったな。 ひとつひとつの事をつなぎ合わせると1つの出来事が見えてくる。
介護士さんが来て、「今日、入浴してます」と言った。 汚物があったことを、知らせた。入浴の時はきれいだったという。 母を、トイレに誘う。汚れは無い。と言う事は、起床前か朝食前後 の時間にしたのだろうな。 取り敢えず、完全ではないけど、1人で処理できる所まで出来ている のだから、良しとしよう。 でも、在宅なら、此れは無いな。
・・ ・・
入浴してると言ったので、美容院に連れて行こうと思った。 母の頭の中は、「家に帰る」モードになっている。 バスに乗り、でかけた。 いつも、来ているので、違和感はないが、すこし混んでいた。 待っている間に、「もう帰ろう」が始まった。指相撲をしたり、 お菓子を食べさせたりで、気を紛らす。 やがて順番が来たが、パーマ液を定着させる時 また、始まった。 薬が、目にしみる。(たれては無いようだが)首の辺りがちかちかする。 等、様々な訴えが始まった。 持参のお茶を飲ませたり、キャンデーをあげたり、ジャンケンを したり、本を見せたりとして、ようやく、終わった。 「今日は、ご機嫌 すこし悪かったね。」とオーナーは笑ってた。 ・・ ・・ 必ず、そうだ、と言う訳ではないが、本人が強く混乱すると、 こんな風に、1日尾を引いてしまうことが多い。 軽めの痴呆だと、1日以上尾を引いてしまう。 この辺が、介護の難しい所だと思う。 ・・ ・・ いつもの事だが、美容院を出て、帰路のバスを待つころには、 頭をきれいにした事など忘れてた。 今日は、美容院もあまり楽しくなかったのだろうから、母のとっては、 面倒な1日だったかな。
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