母のタイムスリップ日記
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母が病に罹る寸前にしきりに、気にかけたことがある。 それは、墓の事だ。 母は クリスチャンである。 父は、所謂本家。墓を守らねばならない。 クリスチャンになる時は、親族の了解をえていたが、 そのころ、周囲の人は、墓地の事までは 真剣に考えてはなく、 同じ墓に入って当たり前と受け止めていたと思う。 母にとっては、クリスチャンになってから、ずっと 頭から 離れた事のない悩みだったのだが。 それが、自分が 少しおかしいかなと感じ始めて、私に、 「遺言がある」といいだすようになった。 「遺言書を書いてのこせばいい。」と言ったら、お墓の事を 言い出したのだった。 自分が、判らなくなったり、急に死んでしまったら、 クリスチャン用の墓地に入れて欲しいと言った。 母は、きちんと遺言書を書き、残してある。 父が遺骨となってしまい、お墓の事が、気になった。 父は、死んでしまってからは、どうなっても良いといっていたが、 クリスチャンにはならなかった。それは、長男の責任において なれなかったのだ。 いろいろ考えた末、葬儀の時、親戚の人に、「分骨したい」と 申し出たが、拒否されてしまった。 知り合いのお寺の住職さんに相談したら、宗教上は問題はないと 言っていたのだが、親戚の人は、心境的に理解してくれなかった。 仕方がないので、内緒で分骨し、準備した墓地に埋葬した。 だから、父の墓は、二つある。 ところが、これも、難題であった。 墓地の事を弟に言ったら、「おれがやるよ」と言ってくれたので 任せたら、母のお金で買った墓なのに、建立者の名は、弟2人の名のみ。 母の名はなかった。その上、墓石に「愛」と刻んで欲しい言っていたのに、 マルマル家の墓と刻まれていた。そして、線香たてが付いていた。 私は、自分で当たらなかったことを深く反省した。と同時に母の生き方 を理解しない弟に少し腹が立った。人の生きる道は、大切なのになあ。 弟に、苦情は言ってないが、まだ どうするか決めてない。 実は、この夏 我が家の墓地のついて考えさせられることがあった。 これは、長くなるので後日に回すことにした。
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