母のタイムスリップ日記
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2002年10月16日(水) 判ってきた?

いつも通利の散歩。
施設が見える公園のベンチに腰を下ろした。
「たのしい?」「たのしい。」
「淋しくない。」「淋しくないよ。」
入所時、「ここは、何もせず ぼーっとしていて
つまらない」と訴えた母とは明らかに違う。
「ここから、家がみえる?」と聞かれた。
私は、耳を疑った。「家?」
取り敢えず、「ほら、あそこよ。」と施設を指した。
「あーあそこね。」と母は言った。
刺激しても悪いかなと思い深く尋ね返す事はしなかった。
でも、こういう会話は、初めてだった。
やはり、施設を受け容れ始めているのかな?
それとも、痴呆が加速したのかな?
痴呆の加速なら、他に珍現象も伴うのだろうと思うが
今に処、そういう事はないようだ。

 職員の中にも、温かい眼差しで接する人が増えた。
これが、「情が移る」という事なのかな?
施設内も、穏やかな日々が増えてきた。
F氏もHさんも 私の顔を覚えてくれたみたいだ。
Hさんは、「今度来る時 歌の本持ってきてね」といった。
F氏は、「ちょっと、傍に来て。」と言い、傍に行き「夏も
近ずく八十八夜・・・。」と手遊びをしたら、笑顔が戻り、
穏やかになった。

 私のいる時間等、僅かなのだが、皆の表情が、以前と比べ
明らかに違ってきている。
時間の流れは、皆の上に平等に流れているなぁと思った。


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