母のタイムスリップ日記
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2003年03月01日(土) 有難うFさん


母の居室には以前からFさんがフラッと入って来ていた。
入居者の方は、母の変化が何となく判るようだが傍観する方が多い。
でも、Fさんは違う。
母に変化が起きてからFさんは、そっと中を窺い様子が違うと思うと「ごめんなさい。お大事に」と言ってドアを閉めていくらしい。娘が言っていた。
今日も、Fさんは母を気遣っていた。
「あんた、具合悪いのなら布団ね寝なさい」「手が冷たいね」「ほら、目を開けたほうがいいよ」ととてもまめに声を掛けてくださる。
私が持参した歌詞のコピーをみて母の隣で歌ってくれた。
母もつられて歌っていた。時に口パク(声を出さずに口パクで話す事もある)
で歌ったり、声を出したり手拍子を打ったり。
すると、Fさんはとても安心した表情を為さった。
Fさんは、妹のHさんが別の場所に移られた事はもう忘れているようである。
これくらいの痴呆であっても傍に困っている人がいたら励ます心は残っているのだ。母も、ショートの時他の入居者の傍で「元気出して」と折り紙を折ってあげたり歌を歌ったりしていた事があった。

母は と言えば。
時折目を開けてはまた目を瞑ってしまう。注意しなければ、背中はだんだん前に曲がっていき70度くらいの傾斜。3日くらいしか立ってないのに。

そんな、母なのだが今日も雨の中、相合傘で外出を試みた。
母は外に出たいと言ったのだ。
近くのドラックストアに入った。
母は、目を開き一つ一つの品物を目を開いて見ていた。
「大きなお店だね」とも言った。
お菓子の前で「どれが食べたい?」と聞くと「団子」と言った。
いつもなら、「要らないよ」とか「無駄使いしないでいいよ」とか言うのだ。
おせんべとチョコの並んでいる所では「塩辛いのがいい」言った。
以前からデパート等は全天候型の散歩スペースとばかりに連れ出していた。
興味を引く品々があれば、気持ちも自然に起きてくるようだ。
ドラックストアストアだってそうなのだな。

今日も職員の方が母の小さな変化に気が付いてくださった。
「いつも通りの声がけの方が、良く反応してくれますね。」と言っていた。
激する事なく優しすぎず、いつも通りが母には一番良いのだ。

昨日、書き忘れたが安定剤も少なめに使用してよいですかと聞かれた。
これも、ありがたい事である。こういう気配りが嬉しい。
それと、先日の話を受けて母のフロアに職員が常時いる様に努力していきます。とも言ってくれた。
おそらく、時が来れば良くなるだろうと感じている。
痴呆の加速のようにはやはり見えない。


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