母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
| 2003年09月12日(金) |
すわっ!異食?要注意だね。 |
むんむんとした一日だった。 母の所に出かけるのが、予定より遅れた。 家人の用でこういう事も起きる。 できる限り 面会をサボらないようにしないといけないなぁ。
生協の配達の時間と睨めっこしながら母の所に向かった。 母は、昼食を終えて居室で塗り絵を眺めていた。 ホールでは、食事中の人もいた。 おそらく食べ終えたばかりなのだろう。
「私の家に行く?」と聞くと「うん」と言う。 「じゃ、でかけましょう」と着替えをして外に出た。 お日様は、隠れていたけれどむしむしとしている。 雲行きも怪しく思えた。一降りすれば涼しくもなるだろうに…。 「でも、雲さん 家につくまでは降らないでね。洗濯物干したままなの」祈るように家に戻った。 祈りが届いたのか、また お日様が照りだした。 バスを降りて歩き出したら汗でびっしょりとなった。 母をテーブルに着かせてアイスを食べてもらった。
「クーリッシュ」である。 昨日、アイス売り場のケースを覘いたら棚にたくさんあった。 再開したのだな。暑いし丁度良い。 これは、母に丁度良いアイスである。溶けて手が汚れる事もない。食べたい量だけ口の中に入れられる。 体に良いかは、さておいて 水分摂取の楽しみの一つになる。 甘いものが 大好きな母だから…。
アイスを食べている間に洗濯物を取り入れた。 そこで、生協の配達。 荷物を家の中に運ぶと母は興味深々。「なあに?それ」 「これは、何でしょう?」と小松菜を持つと「こまつな」 「じゃ、これは?」と冷凍のサトイモを出すと「卵」だって。 「ちゃうよ。つるつる芋」「そかぁ。つるつる芋か?」 注;小さいころサトイモの事をつるつる芋と家では言っていた。 「これは?」と卵を出すと今度は母が困った顔をした。 「何だっけ?」「うーっ。これが、卵だね」「あたーり」 こんな調子で、配達されたものを次々当てっこした。 まあ、万点に近かった。でも、直ぐにいえた訳でなくて時間はかかった。
そうだ。 施設に入ってから本物の野菜に出会う事は少なくなっているのだ。 散歩の時 野菜スタンドに寄ったり 畑を見たりはしているけれど…。 台所で野菜に会うなんて、ほとんど無くなっている。 もう少し、生活のにおいを感じられるようにしてあげないと記憶が薄れて行きそうである。
おやつを食べてお茶を飲み、少し休憩。 日が傾きかけたので、やっと散歩する気力も出てきた。 ゆっくりと一時間かけてご近所を散歩した。 古い家が取り壊されて3軒の新しい家が建っていた。 そこに差し掛かった時「ここは、ぱーっと明かるいね」と母は言った。 そうだ。最近の新築の家は、レンガ風に組み込まれ壁は黄色ぽくて確かに明るい。それを感じ取れてるのだ。 やはり、感覚は わかるのだなぁ。 お花にも興味を示す。手入れの行き届いた花もそうだけれど、土手に咲く萩やススキ等も「きれい」と喜んでいた。 足のむくみもまだ強く、疲れやすいのだろうけれど、気分のほうが勝っているようである。 それだけが、ほんとに救いである。
たっぷりの汗をかいて戻り、水分補給して入浴した。 今日は、ためらわずに浴室に向かった。
その後、夕食を摂り、施設に向かったのは7時を回るころとなった。 居室に布団を敷き。パジャマに着替える。 足がむくんでいるので、また インドメタシン配合の薬をたっぷりと刷り込み足をマッサージした。 母も自分の足を見て「太くなっているねぇ」と気が付くほどだった。 布団を敷き終えると母は「横になってもいいかぁ」と言うので「いいよぉ」と返事して寝転んでもらう。 足を薄いクッションで少し高くして…。 母は、天井を見ながら「ここは、きれいなとこだったんだねえ」と言う。 その内に一人何回も頷きながら目を瞑った。
そっと、居室を離れて家に向かった。 今日は、排尿の誘導 すべて成功。やった!
いや、書き忘れる所だった。 夕食のおかずの食べ方がおかしかった。少しだけだけど…。 スープに入れないものをスープに入れていた。 今日は、特に注意せずに見守った。 それと、洗濯物を取り入れに離れた ほんの数分に テーブルに載っていたビーズのビンを開けてビーズを取り出して口に運ぼうとしていた。 「きれいでしょ。これ、ビーズなのよ。後でなんか作ろうね」と声をかけて取り戻し代わりに飴を口に運んだのだった。 注意しなくちゃ…。
|