母のタイムスリップ日記
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2013年06月30日(日) ああっ! あぁ! やっちゃった!


年が明けてから半年が過ぎた。
明日からは後半。

母は穏やかに過ごせている。
私にとっては楽しくもありおかしくもありの日々。
でも立ち止まって読んでくださる方にとって相も変わらずのことで退屈なのでは…なんて感じたりしていた。

そんな訳で休みも多くなってきていた。

昨日は母の定期通院。
「血圧を計測しながら「おおいいぞ!生きてるってことだぞ」と先生は豪快に笑った。
特に問題となることもなかった。

今日は 認知症の勉強会に介護仲間と母と一緒に参加した。
外出に車椅子を使うようになって初めての電車利用。
ちょっとドキドキ。
これで問題なければ もう少し遠出ができるようになるだろう。

電車の利用は全く問題なかった。

でもでも…。
やってしまいました。
駅までタクシーを使い車から車椅子に移乗するときに縁石で足を引っ掛けて母を抱えたまま 真後ろに転倒してしまった。
 
おそらく縁石を超えるために膝を折り曲げてよいこらっしょと母を持ち上げようとしていたと思う。
いつも段差の時にはそうやって介助しているから。
「わっ転ぶ」と思いながら母だけは落とせないと抱えながら後ろへと重心が移って行くのを止め切れなかった。
「頭を打ちたくない」と思うのだが軽いとはいえ母の体が乗っかってきているのでなすすべもなかった。
きっと尻→背中→頭と地面に着地していったと思う。
「ああたまだぁ…」と思ったときなんだか知らないけれどフワッと地面に着いたような気がした。
まるで誰かが頭をカバーしてくれるような…そんな感触だった。
痛くないのがとても不思議だった。
地面はコンクリートブロックだったとおもうのだが…。

運転手さんが呆然とこちらを見ていて「どうしましょうか?」と悠長に聞いてきた。
母が私の上に載っているので身動きが取れないし下手に動いてけがをさせてもいけないと思った。
運転手さんに「すみません。母を起こしてください」と言ってから「この人には無理だ」と思った。
そこで「膝をつく形で起こしてください」とお願いしなおした。
依頼された通りになったので自分の体を立て直して母を立位介助して車椅子へと座らせた。

荷物を持ってその場所から移動しようとしたとき「大丈夫ですか」と運転手さんに聞かれた。「はい。大丈夫です」と言ってその場所を離れた。

よおく考えると運転手さん ロータリーに入ってくる他のタクシーの邪魔にならぬように縁石の高いところまで車を詰めて停車したのだ。
乗客より仲間を優先したのだった。
ロータリーに停車中のタクシーが停車しており仲間を呼ぶことだって出来たのになぁ。

とりあえず何ごともなく大事にいたることもなく学習会に参加できた。
母も3時間会場で私の隣に坐していた。

帰りは何事もなく家へと戻った。




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