母のタイムスリップ日記
DiaryINDEXpastwill


2013年07月03日(水) 嬉しい出来事


今日は依頼されていたことでお出かけ。
他所の介護者の方と交流。

ここで昨日の嬉しい出来事の話をさせていただいた。

昨日介護者の会に新しい方が見えた。
「初めてです」と寂しそうな迷いの中にいるような表情で見えた。
いつものように会は始まり 最後の方でその方のお話を伺った。

思いの丈の不安を話す前に「ここにきて 私よりもずっと苦労をなさっている方のお話を聞いていて私はまだましなんだと思いました」というところから話は始まった。
会に来るきっかけになった経緯を伺って感激してしまった。

ご自分も健康状態が良好とは言えない様子だったが それよりもご主人の認知症の周辺症状の対応にほとほと疲れていらした。
「もう死にたい」と思う日々であるところから精神内科を紹介してもらった。
そこへ電話したら医師が「今 対応できないからもう一度後で電話ください」と言われたそうだ。

改めて電話をしたらゆっくりとお話を聞いてくださり「介護者の会があるから行ってみるといいですよ」と言われたそうだ。
その後いつも頼りにしている薬局に伺うと薬局の方が医師からファクシミリが届いていると言われたそうだ。

医師は受診よりも介護者の会が効果的と判断したのだろう。
薬局の人からもらったのか介護者の会のチラシのコピーを持ってみえた。

会では その医師の存在も知らないし薬局にチラシの配布もしたことがない。
それなのに医師も薬局の人も会の存在と役割を理解してくださっていた。
その上で 介護者のために会の存在を教えてくれたことに会員一同驚いた。
地域の認知症サポート医等は顔見知りではあるけれど一般の医師はほんとに知らない。

今 認知症疾患センターと地域の連携の取組が始まっているけれど…具体的にはまだまだという感じなのだ。

会が終わるころ 初めて見えたその方の表情は実にさっぱりとしていて「ここにきて良かった。元気が出ました。」と話されていた。
来た時の表情とは打ってかわって安堵感のある表情だった。

会に見える方は来た時と帰る時の表情がまるで違ってくるから不思議だ。
家に戻って行けば同じ現実に戻るのだろうし状況は変わっていない筈。

介護仲間の存在を知ると介護者はちょこっと強くなれるみたいだ。

会員一同が「よかったね」という顔になっていた。


はな |MAILHomePage

My追加