短いのはお好き?
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2002年09月16日(月) |
ノウゼンカズラ(rewrite) |
風に舞うノウゼンカズラ
燃える想い
愛しい
切ない
片思い
花言葉はなに?
ひび割れた唇で
しゃがれた声音で
震えながら名前を呼んでみる 灼け爛れたアスファルト
海へとつづく国道の傍らで
きみは、朽ち果てていた どれだけきみをこの腕に掻き抱きたかったことだろう
いったいなにがあったの?
「あんな澄んだ眸をかつて見たことはなかったよ」 大好きなエゴン・シーレの絵葉書にそう書いた、きみ
それが、最後の言葉になってしまうなんて
きみが静かにねむる鐘の鳴る丘の向こうへと
飛行機雲がひとすじ伸びてゆくよ
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