短いのはお好き?
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2002年10月30日(水) |
ぼくらは大切ななにかを忘れてはいないだろうか。 |
十五分の休憩時間に鉄製のベンチに腰を下ろしてぼーっとしていると
二羽の鳩が不意に舞い降りて来るや
目の前の塀の上にとまった
羽を休めるようなふりをしながらじっとこちらを窺っているように感じるのは
ぼくが病んでいるためだろうか
実はあいつらは監視ロボットで
ずっとぼくのことを見張っているにちがいない
そんな風に考えることがぼくには面白い
たとえば向こうから歩いてくる人に擦れ違いざまワッと大声を上げて驚かしたら
どんなリアクションをするだろうか
とか
満員のエレべーターで扉の開く直前にスカシッペして
ソッコウ逃げるとか
いろいろそういったくだらない想像をしていると愉しい
あるいは
機嫌がいい時だけに限られるけれども
ぼくはTVやPCはもとより部屋の調度品にいたるまで「おやすみ」をいったりする
あと、ただたんにボーッとしていることが好き
こんなぼくにも
いつの日にかmago ができるだろうか
magoはたくさんいたほうがいい
男の子が180人
女の子は210人くらい
そんなに多いんじゃ
今のうちに名前を考えておかないとたいへんそうだ
瑛子にあゆみにむつみにめぐみ 美樹真希美加由美 サトケンアキラ
以下省略
で
大黒柱として一家を支えるぼくの職業はなにかといえば
サンドイッチマンがいい
別にサンドイッチを作る人じゃない
キャバクラやソープとかの宣伝広告の貼ってある大きなベニヤ板を
背と腹の両側にぶら下げて歩き廻る動く広告塔
誇りをもって、ぼくは渋谷の街を練り歩こう
歩けば歩くほどに、ぼくは身軽になってゆき、心は晴れ渡ってゆく
そうしてぼくは
世界の果てまで歩いてゆこう
ぼくはサンドイッチマン
ぼくは哀しきサンドイッチマン
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