短いのはお好き? 
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2002年11月22日(金) マネキン #2


久々に渋谷のswingに行って、ママと近況報告のしあいっこをしていると
ひょっこり小森くんが現れた。


2ヶ月ぶりくらいだろうか、たしかシブコー近くのモスで生き別れ? になって以来(の登場)である。



ママが早速、リクエストしたアルバムをかけにいってくれた。


『心の瞳』キース・ジャレットだ。


『ケルンコンサート』は、むろん名作だけれどもあまりにも有名すぎるし、ここはちょっとひねって心の瞳というわけなのだった。


やっぱ、いいよなこのアルバム。


しかし…と、ぼくは思う。(小森くんはヨー! おひさしぶりぶりとかいいながら、トイレに直行)


ママがリクエストに即応えてくれたのは、アルバム一枚分の時間はここにいてほしいと言っているようなものだった。


ぼくは、以前ならば2時間3時間と長居するのが常だったけれど、最近は滅多に顔を見せないし、小森君が来たとなるとすぐにつるんで出て行ってしまうからだ。(てか、大きな勘違いだったりして)

















心の瞳を聴き終わってぼくらは外に出た。


で、きょうはどうする?


ぼくらの間で『どうする』とは、どんな悪戯をするかということだ。


「あのさァ、前から気になってたんだけどデパートとかにマネキンているじゃん、あれってパンツ穿いてないよな?」


「そりゃまあね、下着売り場以外のマネキンはパンツ穿かないだろフツー」


「そうだよな。でもさ、なんかパンツ穿いてないのってすーすーしないのかなって
気になって仕方ないんだよ」


「ほー。なかなかおもろいね。で?」


「へへへ。そうこなくっちゃ。でさ、マネキンにパンツを穿かせるってのはどうかな?」








話はトントン拍子に進みロケーションは、ふたりの大好きな玉川高島屋と決定。



ただ、穿かせるのは普通のパンツにするのか、毛糸のパンツにするのかでふたりの見解が分かれた。


パンツを穿かせてあげるんだから、どうせならあったかいほうがいいにきまってんじゃん。


それはそうだけれども、ホンモノの女性ならいざ知らず相手はマネキンなのだから、地肌に直接毛糸のパンツでも一向に差し支えないだろうが。

それタメあるよ。チクチクちまくりくりっくりぃ〜


本当ならば、おパンチィを穿かせた上に毛糸のパンツてのがグローバル・スタンダードなのだけれど。


なんせ迅速さを要求される人目をはばかる作業だかんね、二枚穿かせるのはちとキツいっしょ。


いっそのこと、SET(パンツ+毛糸パンツ)を幾つも作って事に臨もうか。


結局、双方とも歩み寄ることなく、そのときの流れで空気を読めってか?


決行日は、もの凄く寒い日がいい。寒ければ寒いほどよろすぃ、ということに。





で、きょうとんでもなく寒かったので。

いざ! 玉川高島屋。

パンツは、小森君が超カワイイという言い張る、妹のではなく
彼の婆ちゃんの小汚いズロース? と呼ばれる下着をくすねてきたらすぃ。
よくわからない。てか、わかりたくない。


二子玉で電車を降りてエスカレーターを駆け下りる僕らは
眸をキラキラ輝かせていたいたにちがいない。


信号が青になるやいなやスクランブルを渡って玉川高島屋1Fに乗り込んだ。


CHANEL!


いきなしCHANELである。


マネキンを物色。


なぜか一体しかない。


マヌカンは今のところ1名。


お金持ち風親子につきっきり。


今やるっきゃない!


するすると音もなく近づいてゆく。


手筈どうり身体が無駄にデカイ小森君がついたての役を担う。


マネキンの前にズロースの入った薔薇の手さげ紙袋を置く。


真っ白なレザー? の上下を着たマネキン。


そろそろと手を伸ばす。


指先が震えている。


ジッパーでなく、とりあえずチロっとスカートをめくってみて
絶句した。













紅い毛糸のパンツを穿いている…













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