2002年10月24日(木)
えっと、えーと。あのですね。 そんなにおもしろいですか、「ハリー・ポッター」。 そんなにぶっちぎりでおもしろいんですか。
ぼかぁね、1作めを読んだことがあるだけで、 「ふーん」の一言で切って捨てちまったんですが。 いや、それって一言ですらないし。はは。
そうやって自分が捨て去ったものが あまりにもてはやされているのを見ると、 実は心中穏やかでなかったりもするわけで。 というか、穏やかでないふりをしてネタにしようとしてみたり。
なにか本というものを読んではみたくはあるけれど、 なにを読んでいいのかわからない。 そんな層を取り込んだ本という気がしますですねー。 エラそに聞こえるかもしれないこと承知で、はっきしゆって。
あと、昨今話題の本といえば「海辺のカフカ」。村上春樹。 これまたぼかぁ、複雑な思いを引きずっておりまして。 もうね、「風の歌を聴け」以来ずっと。 それのどこがおもしろいのか、まったく理解不能だったから。
自分の評価と世間のそれとのあまりの開きが不安で、 忘れた頃にもう一度読んでみたりもしたけれど、 確実にわかったことがひとつ。 登場人物のことごとくがぼくは嫌い。
時代は下って「ノルウェイの森」。 あのアメミヤヒトミちゃんが電車のなかであるにもかかわらず わんわん泣いたというんで、それならばとぼくも読みましたですよ。 けれど、登場人物の誰ひとりとして、やはりぼくは好きになれなくて。
だもんで、「海辺のカフカ」に対しても 読みもしないで「うーん」としか言えなかったり。
んだば、そういうおまいは いったい誰の作品なら喜んで読むのかと訊かれたら、 花村萬月とか船戸与一とか、ありがちすぎて恥ずかしいけど、 大沢在昌とか宮部みゆきとか東野圭吾とかなわけで。ここ数年。
でもって、こないだ帰省した際に古本屋で買いこんできたのは、 藤本ひとみ、川上弘美、神崎京介(やらしー)。 そいで、図書館で借りてきて今読んでるのは、 以前に書評で見て気になっていた池永陽の「コンビニ・ララバイ」。
「ララバイ」というのは、しかし、あまりに安易にすぎて、 タイトルにそれを用いるのは避けたいものだと思う今日この頃。 背筋ぞくぞくものの治子と八坂の恋には思わず声がもれそうですが。
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