2003年03月21日(金)

■ 明らかにけじめのない人間

音楽は世界を変えることができるかという問いを、
これまで何度見てきたことか。
それにイエスと答える人も。

しかしな、ぼくは思うのだ。
確かに人を左右する力を持つ音楽はある。
それによって人生が変わってしまう人だっている。
けれど、決まってそういう人は、
世界を動かす立場になんかいやしない。

一方、世界を動かす人たちは、
たかが音楽ごときに左右されたりはしない。
彼らはただ聞き流す。
ああ、美しいよねと聞き流す。
それはそれ、これはこれ。

そういう意味で、ぼくは明らかにけじめのない人間だ。
だったら、冒頭の問いかけをこう置き換えることは可能だろうか。
けじめのない人間は世界を変えることができるか、と。

それでも人はイエスと答えるだろうか。
というか、あまりに無謀だろうか、この置き換え。

無謀だろうなぁ。
ぼくがけじめのない人間であることは、
「そういう意味」だけではなく、
どんな意味においてもそうなのだし。


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