2002年12月01日(日) |
強くなりゆく阪神を楽しむ |
ちょっと前の話になるが、小関順二氏がドラフト採点なるタイトルのコラムを書いている。 それによると、我が阪神タイガースの今年のドラフト評価は、12球団中最下位だそうだ。 氏はアマチュア球界に明るく、将来有望な選手を見る為に全国行脚しているとか。 そのような”凄い”人が採点しているのだから、それなりに信憑性はあるのだろう。 しかし、ドラフトの評価って今するものなのかな?という疑問が残る。 過去に鳴り物入りで入団しながらも、プロで実績を残せずに引退した人間は数知れず・・だ。 極端に言えば、その年に入団した中に、 将来中心選手として活躍する人が一人でもいれば、ある意味成功だっという事になる。 評価は結果が出た時にするものだ。
あと高校生が少なくて冒険心がないといった批判もされている。 言わんとしている事は解る。 がしかし、阪神は今季やっと4年連続最下位から脱出しただけのチームだ。 FA戦略含めて、戦力増強に急ぐのは当然の事である。 もし今年、多くの高校生を指名して、来季もまたBクラスに沈めば、 そのドラフト戦略が批判されるだろう。
ここ最近の動きを見て、星野監督の戦略は明らかだ。 OB会総会でコメントした事が本音だろう。 「当面は外部から戦力を補っても、その間に生え抜きの選手を育て柱にする。」 というやつ。 若手を強化する為にも、チームが強くならないと駄目だと思っているはず。 とにかく一度優勝を!!それが狙い。 その為にも「プチ讀賣戦略」等と言われても、FA戦線の中心に出てきているのだと思う。 最近特にパ・リーグファン等から批判を受けている面もあるが、 今の阪神にとってこの戦略は、間違いじゃないと思っている。 弱小体質に落ち込んだチームを変革するには、キレイ事だけでは不可能なのだ。 もし優勝した後も、讀賣のようにFAで戦力を増強し続ける体質が染み付いたなら、 私は、少なくとも今のようには熱心に応援しなくなるだろう。 今は強くなりゆく阪神を楽しむ。 私にとってはそういう時期だ。
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