2003年10月17日(金) |
星野阪神の最終章・・・シリーズ開幕へ |
静かな開幕前夜を迎えている。 胸が高鳴る事もない。 星野阪神を追いかけたこの2年の、シーズン開幕前夜の気分とは全く異なっている。
これまでの私は、甲子園に年間5試合ほど足を運ぶ程度のファンだった。 どちらかというと、球場の喧騒を嫌い、TVでゆっくり配球を読んだりしながら観るのが好きだった。 それが星野政権元年の開幕7連勝に触発されて、球場へと足が向くようになった。 それが高じて関東へも出向くようになり、現地で観る事、約70試合という、比較的熱心な部類のファンに変貌を遂げた。 言わば星野阪神のファンという事になるだろうが、本心は違うんだ。 熱い星野に惹かれながらも、外様の闘将を、どこか冷めてみる面が存在した。 そして政権下で起きた二つの事件で、そういった部分が色濃く出てくる事になる。 その二つとは、、、元年オフの大量解雇と二年目のトラッキー解任である。 何れも、強いチームを作る為の施策だと踏んでいる。 本当の闘う集団に変える為には、必要だったのかもしれない。 しかし、長年タイガースを愛し続けた人間にとっては、やり切れないものが残った事は事実だ。 今となっては、そういった気持ちも色褪せたという側面はあるが、情に絆される関西人としては、忘れ去る事が出来ない出来事である。
そのような経緯があって迎えた優勝を、、、喜びながらも、狂喜乱舞という精神状態をもって受け入れる事は出来なかったのだ。 それがここにきて、感動のフィナーレを受け入れる態勢に導かれる事になる。 上述したように、情に絆される自分を垣間見る瞬間だ。 但し、冒頭で書いたように、静かに最後の時を待っているんだ。 ちょっと複雑ではあるが、ある意味素直な気持ちである。。
シリーズ予想などはしない。 でも、4勝1敗で甲子園胴上げしかあり得ないと思っている。 奇しくも、18年前の歓喜と同じ日に、星野勇退のニュースが舞い込んだ。 これは紛う事なく、阪神タイガースが日本一になる事を示唆するものだ・・と信じている(笑) 前回と同じ展開なら、6戦目敵地でのフィナーレだ。 しかし今季は、数字的にほぼ絶望視されていた本拠地胴上げが実現した年である。 10月23日に、星野が宙に舞うのを信じて疑わない。 その時に初めて、上述したような、複雑ではあるが素直な気持ちという、、、もやもやした心境が晴れるだろう。 その瞬間、何を思うか。。 それを確かめたいが為に、この日で、星野阪神の夢が完結する事を望むのである。
その瞬間は、、、セントラル制覇を決めた時と同じように、、、 サヨナラで決めて欲しいと願う。。。
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