2003年10月30日(木) |
18年振りに見た夢は・・・ |
結局、星野監督と久万オーナーとの間に確執があった。 「補強費を巡る意見の相違」等といったレベルなら、朝日新聞だって書いているぐらいだ。 事実は、ほぼ間違いないだろう。 これぐらいの事なら、どこの球団でもある事だろうから、水に流せられる。 問題は、「勇退記事」の情報のリークだ。 誰がやったかは、はっきり判っているとか。 それは、情報によると久万オーナーの側近の人。 日本シリーズ直前での事だった。 「何故?」の思いが強くなるが、結局、普通に考えれば、久万は星野に監督を辞めて欲しかったという事になる。 (星野は、本当は来季までやるかどうか、迷っていたのではないだろうか・・) これ以上、星野に居られたら、金をいくら使われるか判らないからね。 GM兼監督といった感覚を持つ星野の存在が、うざかったのだろう。 何と言うか、、、非常に阪神らしい話である。 「一度優勝すれば充分、来季からは3位でエエ。」ぐらいに思っているのだろうな。 そういう感覚がチームを弱体化させ、85年の二の舞という形になる。 3位でいい等と思っていたら、あっという間に転落して、Bクラスが指定席になるだろう。
来季は、新監督の落合がハマれば、中日が強いし、讀賣だって、得意の大金ばら撒き作戦で、巻き返しを図るだろう。 今季カモにしていた広島・横浜だって、若手の有望株が沢山いる。 ヤクルトは元来持っている勝負強さが健在で、かつ阪神は苦手としているチームだ。 こう考えていくと、将来に対しては、かなり不安になってくる。 主力選手の流出もそうだが、ダイエーのように若い力が台頭しているとは言えない。 日本シリーズで表彰された選手は、金本と檜山だ。 投手陣だって、ムーア・下柳が頑張ったが、いずれも30代の選手だ。 矢野だって35歳だし、来季以降、安泰だと言える要素は少ない。 それで補強を・・という話は、球団幹部によって潰され、健康上の理由があるとはいえ、星野は退任した。 18年振りに優勝して見た夢が、一気に覚めた感じがする。
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