谷中・斉藤⇔牧野・葛城の交換トレードが成立した。 これは、阪神にとっていいトレードだと言える。 当初は、葛城ではなく、嘉勢という話だった。 この話を聞いた時、あまりいいものではないなと思った。 ところが、蓋を開ければ、葛城だった。 で、「これはいいトレード」という事に変わった。 嘉勢が悪いとは言わない。 しかし、今さら左の中継ぎ候補を獲ってもね・・というのがある。 葛城と言えば、若手でクリーンアップに抜擢されたのがいい例で、期待されている素材である。 まだ実績を残した訳ではないが、将来有望な選手だと言える。 (根本みたいにならなければいいが・・笑) また左か・・という思いもない訳ではないが、年齢を考えれば、こういった素材が入ってくるのは楽しみではある。 檜山・金本・片岡が下り坂になった頃、それに取って代わるぐらいの存在になっていれば、スムーズに世代交代が出来る。 濱中を中心にして、鳥谷、喜田、桜井、そしてこの葛城辺りが、将来のクリーンアップ候補生になる。 楽しみが増えるトレードとなった。 恐らく、オリックスファンにしてみれば、「なんで??」という感覚だろう。 彼等は、損したと思っているのではないか。。 でも、谷中・斉藤もいい選手である。 塩谷のように、環境が変わって、化けてくれたら・・と思う。 谷中と言えば、星野阪神元年の5月、甲子園での熱投が思い浮かぶ。 同月、先の東京ドームで、藤本の値千金の失策等で連敗し、本拠地に於いても、藪・井川が共に倒れた3戦目に先発し、要所で松井から三振を奪う等して、ペナントの夢を繋ぐ投球を見せた。 あの時のような輝きを、パ・リーグで見せてもらいたい。 あと、斉藤だが、来季に出番はない事を考えれば、新天地でレギュラーを掴むチャンスだと言える。 今季は、ウェスタンで首位打者を獲得する等、第一段階を越えた。 もう一段階越える為には、阪神にいてはダメだ。 監督も代わり、新しいチームに生まれ変わろうとしているオリックスで、レギュラーを掴み、結果を残して、この世界で生き残って欲しい。 牧野も、タイプ的に、甲子園のような大舞台で、力を発揮するのではないかと期待する。 双方にとって、いい縁談になる可能性を秘めたトレードであると感じる。
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