私が一番獲って欲しかった選手は、野間口でもなければ一場でもない。 染田賢作であった。 理由は、我が母校の出身であるから。 あかんたれ中村泰に続く、母校出身の阪神タイガース現役選手の誕生。 それだけを望んでいたんだ。 結局、彼は母校のOBがヘッドコーチを務める横浜を、進路に選んだ。 彼の何がいいって、肩や肘を疲労してない点だ。 高校の時は、何と三番手投手である。 三年時に、選手権出場を果たしているが、その時は3番サードで先発出場している。 当時、一応プロ注目の左腕:黒川(後に関大に進学)、抑えの切り札:折田(後に関学に進学)、それに4番捕手の矢川(後に関学に進学)等の影に隠れていたのだ。 選手権では、一応優勝候補に名を列ねていた。 相手は中京大中京。 互角と見られていたが、蓋を開けると、相手の一方的展開。 結果、0-12という屈辱的大敗を喫するのだが、その試合の大量リードされた場面で、彼は登板した。 ダイナミックなフォームから繰り出される球は、球威十分。 何故、もっと早いタイミングで彼に放らせないのだ??と、現場で思ったものだ。 その彼が、順調に成長し、ドラフト自由枠で指名された。 阪神戦以外で、大いに頑張って欲しいものである。
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