相手は格下で、2年後のヨーロッパ選手権に向けてチームづくりを始めたばかりのスロバキアである。柳沢の右サイドはなにを意味するのか。周りが実験室よりもコンビネーションの熟成を意見することへの、トルシエ流の抵抗か。 日本VSスロバキアの一戦は日本が1−0で勝利した。内容的には点差以上の開きがあったが、それもスロバキアが弱すぎるからである。試合を通じて、スロバキアは攻撃の形をつくることがなかった。ただピッチを走っているだけ。チェコスロバキア時代、日本など足もとにも及ばなかった強豪国だっただけに、その一角のスロバキアナショナルチームのこの衰退ぶりに失望を禁じ得ない。 それに応じたかのように日本の攻撃も弱いものであった。セレッソコンビで1点をとったものの、ゲーム中、攻撃陣にパワーを感じなかった。唯一の例外が三都主で、左サイドからの彼の仕掛けだけが攻撃性を感じさせるものだった。久保にも惜しい場面があったが、あれは決めて当然の場面である。 日本代表の弱点はいい選手のポジションが偏っていること。いいところと悪いところの差が激しすぎるのだ。最大の課題は右サイド。トルシエに与えられた方程式のうち、彼はとうとう右サイドのXの答えを出さなかった。残り1ヵ月を切った時点でこんな状態でいいのかどうか。右サイドには、例えば南米で活躍した広山という選択肢もあったのだが、もう手遅れである。 今日の試合はテストマッチなのだからこれでいい、という考え方もあるのだろうが、先日ビデオで見たブラジルVSポルトガルのテストマッチとはレベルが違いすぎる。サッカーの質が違いすぎる。予選突破は依然、厳しい状況にあることに変わりない。
昨日のヤクルトVS巨人戦、ヤクルトの大勝であった。この試合の勝負の分かれ目は、巨人の阿部捕手のミスである。ワンアウト満塁、打者は前の打席でホームランを放ったヤクルトの投手である。守備側の巨人としては、大ぶりしてくるであろう打者に対し外角のスライダーをひっかけさせ、内野ゴロにし止めたいところ。 巨人の投手はまさにこれ以上ないという制球で外角スライダーを投じ、注文どおり、サードゴロを打たせたのである。サードの新外国人選手・クレスポからは、これまた絶好の返球。当然ホームゲッツーが完成と思いきや、阿部捕手がヤクルトのサードランナーのスライディングに足をひっかけられ、グラウンドに倒れこんだのである。 なんたる失態。ここはフットワークを使ってホームベースからすばやく離れ、一塁に送球しなければいけなかったのに―。ヤクルトのサードランナーのスライディングは見事なしかも正当なアタックである。こんなアタックをよけられないなんて信じられないのだが、お嬢さん野球の巨人では仕方がないか。プロのアタックを予知し得ない阿部は、まだまだアマチュアである。厳しさが足りないのである。併殺を逃れたヤクルト。ここで再び息を吹き返し、大量点につなげたのである。 さて、このプレイを解説していたのが元ライオンズの死球王と呼ばれた投手。この元投手は故意の頭部への死球で恐れられた。もちろん、そんな危険な投球がいつまでも許されるはずがない。近鉄の外国人選手が怒りの鉄拳をふるい、この投手を制裁した。この投手、グラウンド中を逃げ回り挙句の果てにつかまってグラウンドに這いずり回るという腰抜けぶり。その様子がテレビ中継されたのである。 もちろん鉄拳制裁の外国人選手は正当である。逃げ回る投手は情けない臆病者である。ところがその後、故意の死球王が、しかも死球に怒った相手と一戦も交えず逃げ回った腰抜けが、ライオンズの監督になり、さらにテレビ解説者にまでなったのである。信じられない。日本の野球界の退廃の象徴である。逃げるくらいなら、最初から死球など投げるな、といいたい。この「事件」、いまでは遠い昔のことになってしまったのだが。
| 2002年04月25日(木) |
はやくも予想が外れそう |
巨人がなにやら白星を積み重ねている。清原がいなくなって、選手一堂、プレッシャーから開放されたかのようである。スワローズを優勝候補にしたのに、このペースで行けば巨人が優勝してしまう。 ところで、清原という選手、私はあまり好きなタイプではない。スピードがない。パワーはあるのだろうが、ホームラン王になったことがない。たとえばスイングの速さでいえば清水のほうが上である。ミートでは高橋由のほうがはるかにうまい。ホームランを含めたロングは松井のほうが確実である。清原のパワーは格闘技に向いているのかもしれないが、もしそうなら、プライドでもパンクラスでもいいから、はやく転向したほうがよい。 雰囲気がよろしくない。どちらかといえばヒールである。巨人をたたく側にいてこそ(たとえば、日本シリーズのライオンズ)、存在意義がある。しかも、フットワークが悪い。一昔前の野球選手なのだ。 いま、江藤1塁、サードに外国人選手が入っている。その外国人選手が未知数でなんともいえないが、巨人のチーム構成からいえば、清原よりも「軽い」選手のほうがいい。「軽い」という言葉は適切ではないが、走力、守備力、打力において、スピードをもった選手という意味だ。清原がボンズ並みのホームラン打者なら文句はないが、それほどではない。ならば、雰囲気も含めて、総合力のある選手のほうが巨人にはいい結果をもたらすだろう。
| 2002年04月23日(火) |
代表23人、大胆予想 |
サッカー・キリンカップの代表メンバーが発表された。新聞報道によれば、W杯の代表は90%決まっているということだが、ここで私の勝手な代表23人を発表してみたい。あたるも八卦、あたらぬも・・・である。森岡、高原の回復状況が定かでないので、的中の確率は低い。故障者については、回復云々という条件付の予測もあるが、その方法を無視した。
GK:川口・楢崎・曽ヶ端 DF:服部・田中・波戸・松田・中沢・宮本・中田(浩) MF:森島・福西・三都主・戸田・市川・明神・稲本・中田(ヒデ)・小野 FW:柳沢・西沢・山下・高原
故障の森岡(DF)、名波(MF)、それから、中村(MF)、小笠原(MF)、鈴木(FW)、久保(FW)を落とした。FWの4人は少ないようだが、西沢の1トップ、中田(ヒデ)の上がり目のトップ下というフォーメーションもあると考えた。その場合、小野が司令塔、右サイド市川、左サイド三都主である。2ボランチの稲本・服部は変わらず。 第一戦対ベルギーの先発は、小野を右サイド、三都主を左サイドで起用。 GK:川口 DF:松田・宮本・中田(浩) MF:服部・稲本・小野・三都主・中田(ヒデ) FW:高原・柳沢
| 2002年04月22日(月) |
エジウソンさま、失礼いたしました。 |
昨日、なんとなくテレビチャンネルを回していたら、ブラジルvsポルトガルのビデオをどこかのBS放送が流していたので見てしまった。 これがテストマッチとは思えぬほどの戦いぶり。ホームのポルトガルは惜しい引き分け。しかもブラジルが引き分けに追いついたきっかがなんと、元柏のエジウソンだったのである。私はエジウソンの代表入りの可能性は低いと書いてしまったので、お詫びして訂正します。実況アナによると、フェリぺはすでに彼の代表入りを決めているとのことであった。役割はもちろん、スーパーサブである。この試合でも、エジウソンは交代出場するや否や、持ち前のトリッキーな動きで相手守備陣をかく乱、ペナルティーエリア内で倒されて同点のPKを得たのである。交代出場させた監督の期待に見事にこたえたわけで、これで代表入りはより確実になった。 さてこの試合、後ろからのアタックはあるは小競り合いはあるは、とてもエキサイティングなものだった。解説者は、「どちらも自分のほうがうまいと思っているから」とその理由を説明していた。いわゆる、「意地」「プライド」というやつか。世界最高のテクニシャンぞろいの両国であるが、あたりは激しいし汚いプレイも多い。技術だけでは生き残れないのが世界のサッカー界なのだ。ただ、何度倒されても涼しい顔でプレイを続けるフィーゴはさすがである。バルセロナ、レアルマドリードを渡り歩いた男だけのことはある。 ブラジルもポルトガルもさすがなのであるが、これで、ゲルマン系の欧州チームに通じるかどうかは疑問。さらに、技術にスピード、パワーを加えた、南米のアルゼンチン、イタリア、フランスが控えている。世界の壁は厚い厚い。
| 2002年04月21日(日) |
オフトに取り憑いたドーハの悪霊 |
きのうの東京Vと浦和戦、浦和の失点はすべてロスタイムであった。浦和の監督はオフト、あの日本代表が涙をのんだ「ドーハの悲劇」のときの監督である。考えて見れば、ドーハのときも変な選手交代があったのではなかったか。きのうも、エメルソン、トゥットの2トップとコンビネーションのいい中盤のアジソンを交代させて、チームの歯車を狂わせた。オフトの選手起用には終盤、選手心理をマイナスに追い込む作用があるのではないか。きのうは単なる偶然か、いまのところ確信はもてないのだが、オフトには勝負師として何かが欠けているのかもしれない。 さて、監督といえば、知将ベルデニック率いる名古屋を粉砕した京都のエンゲルスに注目しよう。勝ち始めたから評価するわけではないけれど、きのうの中継でみるかぎり、とてもすばらしいチームづくりをしているではないか。まず、選手の運動量である。私が常々強調するスタミナ、パワー。これで名古屋を上回り、名古屋のくりだすスルーパスを封じ込めた。 さらに将来に期待できるセンターフォワード、黒部を育てた。黒部は体力・体格・スピードにおいて、いまのJリーグのフォワードNO1である。柳沢、鈴木の鹿島組よりはるかに得点が期待できる。日本代表にいれるべし。かつてW杯でもケンペス、スキラッチという無名のストライカーが彗星のように現れ活躍したことがある。高原が病気でだめなら、その代役はゴン中山などではなく、もちろんカズ(三浦)など冗談ではない、京都の黒部だ!
東京ベルディが今季、初勝利をあげた。磐田vs横浜の首位攻防戦を断念して、東京Vの初勝利を信じて、浦和戦にチャンネルを合わせたのである。 実はこの試合、90分では1−1の引き分けである。しかも、ゲーム全般を支配したのは浦和。シュート数も圧倒的に浦和。決定的チャンスをはずしまくった浦和の攻撃陣のミスに助けられ、終了間際に相馬のセンタリングからエジムンドがこぼれ球を決め延長へ。こうなれば流れは東京V(ただし、延長でも浦和が決定機を逃す)、永井がきれいなVゴールを決めた。 それにしても浦和には惜しまれる試合。チャンスに決めていれば、3−0ぐらいで圧勝できた。浦和の弱点はエメルソンの個人技に頼りすぎていて、中盤の組み立てがないこと。後方からパスをほうりこみ、エメルソンが超人的なスピードで追いつき、チャンスにしてしまうという実に強引な試合運び。後半になれば彼のスタミナが落ちてスピードがにぶり、チャンスが少なくなる。さらにオフトの不可解な選手交代もあり、後半はバランスを崩した。 さてさて、エジムンドであるが、前半は周囲とのコンビネーションが合わず、まったく機能停止状態。前半終了近く、解説の金田氏が北沢、永井のほうがエジムンドとは合う、と指摘したとおり、後半に永井が入り、延長で北沢が入ってやっと、「らしく」なった。解説の金田氏、さすがである。エジムンドのプレイ振りから見て、彼は永井を信頼しているとみた。 とはいえ、またまた繰り返しになるが、この試合はドローが適当である。東京Vに勝点2はあげすぎ。「よく追いついたよ」というのが実態なのだから。浦和もアウエーでおおむねゲームのほとんどを支配したのだから勝点1でいい。 さて、磐田vs横浜の首位攻防戦、前半を見た範囲だが、横浜では元磐田の奥、清水、それに中沢(東京V)、ウイル(札幌)といった移籍組みがいい働きをしていた。特に運動量の多い奥は縦横無尽の活躍。すばらしい動きである。中沢も鉄壁のディフェンスで、磐田を封じた。磐田の名波はW杯は無理かもしれない。
| 2002年04月18日(木) |
コスタリカ、コスタリカ、コスタリカ |
コロニアル系の白い建物、マリアッチ風の音楽、強い酒、気だるい空気。3C(コロンビア、チリ、コスタリカ)は美人の国、そんな迷信も一部には信じられている。 コスタリカは、人をむきにさせることを阻む何かを持っているのではないか。私がいまだ足を踏みいれたことのない中米の国々。そこからきたサッカーチームの前で、日本代表はまるで精力を吸い取られたように、動けなかった。コスタリカにはいったい、どんな魔術があるのであろうか、中米カリブのブゥードゥー教が有名だが。 いつのまにか点が入り、いつのまにか点を返され、終わってみれば1−1のドロー。見せ場は楢崎がPKを阻んだ場面だけか。ブラジル国籍を捨てて日本代表入りにかけた三都主だけが一人気を吐いたものの、彼が上げたクロスをはずしまくった鈴木。前半すぐに交代させられた小笠原。朝日新聞によると、「切れを欠いた日本代表」なんだそうだが、チームの核をもたないこの日本代表チーム、組織力、ディシプリンがない。やはり、日本代表には中田(ヒデ)が欠かせない。 長旅でお疲れのコスタリカにしてみれば、勝敗ははなからどがえし。アウエーでドローならば御の字。アジアチームの感触をつかみ、W杯開催地を知ったことで、実りの多い遠征であったに違いない。 トルシェの実験室も店じまいのときがきたようだ。「代表入りをかけて」というモチベーションはもう効かないのである。W杯を至上とするならば、代表選手を固めてチームプレイの完成度を高めるべき時期である。W杯など取るに足らぬ、リーグ戦こそが全てである、というのならば、これから迎える長期中断は許しがたい。どちらも中途半端な日本サッカー協会とJリーグ。この体質が、この国がサッカー後進国である証である。
| 2002年04月14日(日) |
かすったパンチの恐怖 |
昨日、スポーツクラブで、プロボクシングにデビューしたインストラクターのK君と話をした。デビュー戦KO負け以来である。「どうだった」と尋ねると、照れくさそうに「やっちゃいましたよ」と試合の様子を話してくれた。 彼によると、試合は終始優勢でセコンドともこのままいこう、という感じだった。やや気の緩みが出たのであろうか、相手(サウスポー)の左が見えなくなった瞬間、頬と顎の間くらいを何かがかすった感じがしたのだが、その後は何も覚えていないという。試合後、彼が関係者から聞かされた話によると、ほぼ満員の後楽園ホールが静まり返ったほどの衝撃的なKOシーンだったらしい。かすったパンチが脳に衝撃を与え意識を失わせ、そのままリングの床に頭から倒れてしまったのだという。試合から3週間がすぎ、いまでは練習を再開しているとのことだが、KO負けの後は精神的ショックで、そうとう落ち込んでしまったともいう。 もともと彼は総合格闘技の出身、「そっちはやめるの?」と聞いたところ、「僕は関節とかの組技はきらいで、打撃が向いているんです」と明るく答えていた。スーパーミドル級、恐怖のパンチの世界である。脳に障害が起きなければいいが、と心配する一方、なんとか、K君に一勝してほしいとも思っている。
| 2002年04月13日(土) |
サッカーはスタミナだ |
東京ヴェルディ(以下東京V)の監督が「休養」した。W杯イヤーに開幕から連敗では、解任されてもしかたがない。ではなぜ、「休養」なのか―、わからないところである。東京Vというクラブには、後任の監督を見つける能力がないのではないのか。やっぱりこのクラブ、解散が望ましい。 東京Vの「休養」中の監督については、前から現代サッカーを理解していないと批判し続けてきたので、解任は結構なことである。ボールさばきが「うまい」選手ばかりを集め、パワーアップ、プレスのスタミナを求めない。 守備の要、中沢がマリノスに去った後の補強もしない。中沢が東京Vに愛想をつかして出て行ったのも理解できる。 前線にポストプレイを求めない。押し上げる時間がないから、攻めの組織がつくれない。ボールを足元でもらってゴール前にドリブルしてシュートなんてプレイは、いくらJリーグでも通じない。これでは、「シーズン勝ち星なし」という記録をつくるかもしれない。 まずクラブは、いい指導者を探し、選手を鍛えなおし、間に合わなければ補強をする。スペインリーグのビデオでもみて、ホームでの戦い方を習得せよ。次の試合など考えずに、泥臭く、スタミナが切れるまでのプレッシングサッカーを実行し、まず、ホームで一勝をめすことである。スタミナが切れるようなら、練習が足りないのである。パスやシュートやシステムなどいわず、体力をつけて出直せ。 東京Vに比べれば、名古屋を任されたベルデニック監督の手腕はみごとである。今日の柏戦の前半を見た限りであるが、彼のサッカーのコンセプトがはっきりとチームに浸透していることがわかる。まずボールを奪ったら、選手はスペースに向けて走り出す。これは解説の金田氏がいいところで説明していたので、素人にもわかりやすい。足元のパスはまず使わない。攻撃と防御の切り替えが速い。ゴールへ向けて最短時間で走るのである。もちろんボール(パス)のほうが速いのだから、スペースに出た選手は後ろから出たパスにあいさえすれば、ビッグチャンスとなるのである。ただ、これを実践するにもやはり体力が必要である。 京都vs札幌もいい試合であった。下位同士のC級対戦などと馬鹿にしてはいけない。どちらも鍛えられていて、90分以上の激しい試合でもスピードが落ちなかった。結果は、例によって気に入らないVゴールで京都の勝ち。ホームの札幌は気迫で善戦したが、90分引き分けが精一杯であった(国際ルールでは勝ち点1)。早くVゴール制度を撤廃してください、川淵さん。
朝日新聞のコラムに、サッカーにおけるホーム優位は精神的なものだ、という中田の見解が紹介されていた。イタリアで活躍する中田であるだけに、この見解は説得力があるようだが、私にはそう思えない。 まず、�ゞ醜堙�な側面がある。ホームで勝たなければクラブは存在できない。サッカーは激しいスポーツであるから、コンディションの調整もホーム中心に仕上げていく。ホームではプレッシングサッカーで優位を取り相手を押し込む試合運びをする必要がある。これが双方にあるのだから、結果ホームが優位である。 �▲灰鵐妊�ショニングという面では、外泊や移動時間などでアウエーは苦しい。移動時間が短い欧州であっても、地域による文化的差異が日本より激しいのである。 ��それに敵地という意識である。これが中田が言うところの精神面かもしれない。地域における競争意識、ライバル意識、反目意識などは、欧州と日本では比較にならないほど強いのである。 中田は「サポーターのブーイング等は気にならない」と述べ、自身にはホーム優位の傾向がないことを強調している。クールな彼らしいコメントである。かつて、新人類と呼ばれただけに、なにかにつけて、これまでの常識にとらわれないことが彼のスタイルある。実績のある選手だから、それを非難しようとは思わない。 でも、中田はそういうが、実際はそうではないのではないか。むしろ、「精神面こそが一番苦しい」から否定して見せたのではないか。「俺は敵地でもホームと変わらないプレイができる」と強がって見せたのではないか。
昨夜の横浜FマリノスVSガンバ大阪はナイスゲーム(横浜ホーム)であった。先取点は大阪。横浜のキーパーのミスである。先行された横浜だがすぐさま1点を返し、猛攻を続ける。それに耐える大阪のディフェンスも見事。宮本を中心に鉄壁の布陣でゴール前を固め、横浜のサイド攻撃、中央突破を跳ね返す。 そこで90分が終了。通常のリーグ戦では攻めたホームの横浜、守ったアウエーの大阪、ともに仲良く勝ち点1でお互いの健闘を称え合うのが筋というものだ。しかし、あの奇妙な延長Vゴール制度である。何度も繰り返し書くことだが、このローカルルールはおかしい。結果はVゴールで横浜の勝ちで、決めた中村を賞賛するスポーツマスコミが多いが、これも筋違いである。 W杯はじめ、有力な国際大会の予選リーグでは、90分で決められなければ相手に勝ち点1が入るのである。しかも、この試合、ホームで決定機をたびたび外した横浜の攻撃陣にはペナルティーこそがふさわしいのであって、それが勝ち点2とは甘すぎるし、善戦した大阪に勝ち点0とは過酷すぎる。横浜サポーターはVゴールで勝ちに酔ったが、こんな勝ち方でホームチームを甘やかしてはいけない。勝ち点1の悔しさを甘受しマリノスを叱咤しなければ、ホームチームを成長させることにならないのである。
阪神の連勝が止まらない。その理由を、ある解説者が矢野捕手の成長・活躍にあると指摘した。なるほど、目から鱗の分析である。阪神の前監督は名捕手といわれ、いわゆるID野球などを掲げた「理論派」であった。矢野捕手はおそらく昨シーズンまで、この元名捕手の「理論派」監督に、ああだこうだと言われ続けてきたに違いない。お前のリードはここが悪い、なんであんなサインを出すんだ、ゲームの流れがわかっとらん・・・と。 ところが、今シーズンの監督は武闘派、純粋体育会系だ。いろいろ文句はいうだろうが、前監督ほどではあるまい。名捕手の呪縛から解放された矢野捕手、やっと自分の感性に従った野球ができるようになったのだ。矢野捕手の埋もれていた才能がいっきに、今シーズン、花開いたことになる。 同様に、前監督の呪縛から解放された選手に巨人の清水がいる。不調の巨人にあって、ひとり気を吐いているこの清水選手、なぜか、ミスタープロ野球の前監督にはその才能を認められなかった。 清水は、バットスイングの速さでいえば、広島の天才・前田にも劣らない。かつて南海・近鉄・ダイエーで活躍した山本にも匹敵する。左利きであたかも真剣をふかざしズバッとボールを切るフォームは浪人武士を思わせる。私の好みの打者である。その清水が今シーズンから一番に抜擢され、文字通り切り込み隊長である。まさに水を得た魚、いまその才能がブレークしつつある。 ところが清水の抜擢で一番の座を下ろされた仁志が不調である。全日本のクリーンナップを勤めた強打者に送りバンドだ、右打ちだ、はないだろう。だから、二番といえども、いわゆる「二番目の打者」に徹底すればいいのである。1回、ノーアウト一塁で犠牲バンドなんて高校野球はみたくない。伸び伸びと右でも左でも打ちたいほうに打たせるのならば、仁志も納得して復調するに違いない。
Jリーグ、いまだ勝ち星のないヴェルディ東京vs京都は5−1でホーム京都の勝ち。ヴェルディはまったくいいところなく、惨敗した。丁度同じ時間帯に磐田vs神戸、FC東京vs市原の中継があったが、ヴェルディのレベルの低さが目立った。まず、プレスの弱さである。その背景にはシエイプアップ、体力の弱さ、パワー不足がある。そしてプロ根性のなさである。金を払って見に来てくれるお客さんにいいプレイを見せようという認識がない。読売のサッカー戦略が時代遅れであることは何度も書いたので繰り返さないが、読売の体質がこのチームを駄目にしている。 今年のJリーグは仙台を筆頭にFC東京など、ホームを意識したチームが活躍している。鹿島、磐田、清水は前からそうだった(唯一の例外が浦和だが)。地元密着でしっかりしたサポーター組織をもち、選手育成にも努力する。海外にも信頼できる情報網を持ち、いい選手を入団させる。指導者には、しっかりとした理論をもった人を迎える。そんな当たり前のクラブが上位を占めている。こうしたた条件をまったく備えていないのがヴェルディである。ヴェルディの現監督が現代サッカーをまったく理解していないことは、何度も書いた。弱くて当たり前、二部落ちで出直すか、いいや解散するしかないな。
| 2002年04月05日(金) |
話題のストライクゾーン |
プロ野球のストライクゾーンが変わった。というよりはもともと、ストライクゾーンと定められていたのだそうだ。ルールブックなど読んだことないので、そういわれても、「あれがストライクか」と思うばかりである。 そもそもストライクというのは、何を意味するのか。ベースをよぎればストライクというのはわかりやすい。でもそれは左右の話であって、上下はどうなんだろうか。そこを打てばヒットになる球のことだと理解すると、「新ストライクゾーン」を打てばヒットになるのだろうか。 さて、与える影響だが、これで、打者はフォーム改造を迫られるだろう。投手にはフォーク、シンカー、チェンジアップ、ツーシームなど落ちる球がますます有効になるし、速い球を投げる力のあるピッチャーが有利になる。さらに、フォーアボールが減るので、打者は早いカウントから好球必打するケースが増える。結果、試合時間は短縮される。日本野球も、パワー中心のベースボールに姿を変える可能性があるかもしれない。 でも、数試合を見た限りだが、新ストライクゾーンが勝敗に直接影響を与えたシーンに遭遇していない。野球は9イニングもあるのだから、それだけが勝負の分かれ目となる可能性は低いのだ。
日本のプル野球が開幕して数試合を消化。セリーグでは、昨シーズン最下位だった阪神が無傷の連勝である。このチーム、監督が変わって生まれ変わったといわれている。しかし、この代わった監督を私は嫌いである。前監督も嫌いであった。前監督は理論派と呼ばれ、理屈をこねくり回すタイプだったのだが、現監督は根性派で暴力的、いわゆる体育会系だ。前監督は奥さんが脱税で捕まって辞職、やっとやめたかと思っていたのに、次もこれだ。私はフランスに野球を教えに行ったムッシュー吉田の復帰を願っていたのに、残念である。 さて現監督のもとで阪神は連勝だから、結果については文句のつけようがない。だが、この好調ぶりは、選手が怖い監督に尻をたたかれ、恐怖感から「火事場の馬鹿力」よろしく、もてる能力をフル回転させてのものだと私にはうつる。やがて、選手は火事でないことを知って(平常心に戻って)、実力どおりの成績に落ちつくだろう。阪神の好調は夏までとみた。 なお、開幕してからの順位予想はルール違反だけど、忘れていたので、いま書いときます。 セリーグ �.筌�ルト ��広島 �5霓諭´ず綽澄´ッ翔� �ΣI� パリーグ �\症陝´▲瀬ぅ─次´6疆粥´ぅ�リックス �テ�本ハム �Ε蹈奪�
昨夜もヴェルディが負けたらしい。中継はあったが、見ていないので内容は分からない。エジムンドが復帰したにもかかわらず、結果は出なかったようだ。 さて、今年のJ1には、多くの外国籍選手が加入した。主な選手を挙げるならば、昨シーズン後半からそのヴェルディに入団したエジムンド(ブラジル)は別格にして、ガンバ大阪のマルセリーニョ(元ブラジル代表)がNo1だろう。パスよし、ポジショニングよし。そのうえ、判断も早い、年齢のわりにはスタミナもある。 No2にはFC東京のバックスのジャーン(ブラジル)を挙げたい。長身で高さに強く、この選手の加入で東京のバックス全体が安定したように思える。昨日は清水に延長Vでアウエー負けしたらしいが、FC東京躍進の原動力の一人である。 その清水に今年から入団したのが、元クロアチア代表のツビタノビッチだ。昨日はVゴールを挙げた。強豪ザグレブで活躍後、スペインリーグでもプレイした。実績でいえばNO1クラスだが、調整遅れで活躍は今後になりそう。大柄で人に強く、ペナルティエリア付近の密集地帯から抜け出してゴールを上げるタイプ。技巧派というよりは、パワーが持ち味である。大型のセンターフォワードは私の好みでもあるだけに、実は最も期待している選手の一人である。 ところで、この選手を忘れてはいけないだろう。サンパイオ(柏)である。W杯のアメリカ、フランス両大会にブラジル代表として出場、Jリーグには久々の復帰である。実績では文句なしだが、年齢に勝てるかどうかが課題である。 なお、今年、J1にきた選手というわけではないけれど、気になるのがエメルソン(浦和)である。サッカー大国ブラジルでの実績はないけれど、そのスピードで近い将来、ブラジル代表入りの可能性があるとみている。かつて、やはりスピードを持ち味にして柏で活躍したエジウソンが、昨年行われたW杯予選にブラジル代表として出場していた(エジウソンがW杯のブラジル代表に残る可能性はいまのところ低い)。 エメルソンもブラジルに帰国後、W杯韓国・日本大会後のブラジル代表として、テストマッチや南米選手権等に出場するのではないか。エジウソンと同じ道である。ただしそれも、彼が母国のビッグクラブ(少なくともパルメイラス程度の)に入団できれば、の話だが。
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