風が吹くとそれで嬉しい木陰があるとそれで嬉しい
たぶん都合の悪い時に悪いことが起こるのはいつものこと
隠れているわたしは女だよね という
燕の巣にひながいる親鳥がときどきやってくる雨の中でも
水を湛えて稲の苗が立っている
可憐な花ばかりではないあまりにも強い雑草
みずの流れを目で追っているすきとおった 流れを
みどりが深くなってゆく風のなか