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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


【冒頭の抜粋(英語)】
【レビューリンク】

2004年07月31日(土) ■
ハウルの動く城展 / 池田あきこ原画展 / 7月のまとめ

▲「動く城展」と「わちふぃーるど原画展」に行ってきました。
「日本橋三越」と「日本橋高島屋」なので当然ハシゴ。予定では大丸東京のトーベ・ヤンソン「ムーミン谷の素敵な仲間たち展」にも行く筈だったんだが、途中で力尽きた。その後、銀座(地下鉄で2駅)へ出てお米ギャラリーの「ごはん亭」でご飯。

◎ハウルの動く城展
日本橋三越本店7階ギャラリー 8/1迄。入場料¥500
ハウルファンとしては満足。美術展・企画展好き一般としては「まぁ、たしかに500円だな」という感じ。400円でもよかったかも。
テーマは「お宅訪問」だそうで、「入り口」を入るとすぐにハウルの城を動かす動力(鳥か恐竜の足みたいなの)がガッコンガッコン動いているオブジェがあって、さらに垂れ幕になったドアをくぐると、中がハウルの城になってるというわけ。台所、風呂場など各部屋の内装に、ハウルやソフィーやマイクルや犬の人形がある。
マイクルがいい感じ。マイケルじゃなくて「マイクル」らしいぞ。あの幼さはなんだ!というツッコミは置いといて、私的にはかわいいからOK! あのハウルとあのソフィーなら、マイクルはあの幼い男の子がぴったりハマる気がした。犬人間にもカカシにもちゃんと名前がついてるのね。女王様(?)に会う場面とか、ヨーロッパ風の美しい町並みにはちゃんと洋服(ドレス)まで置いてあって楽しい♪ 
なるほど、確かにこれなら山あり谷あり、色んなシーンが盛り沢山で楽しいアニメになるかも。おおむね、原作に沿っているようだし。・・・つか、私はDWJファンであるずっと以前に、宮崎アニメのファンなので、この際別にどこがどう変わっててもOKなんだけどね。

◎わちふぃーるど 池田あきこ原画展
日本橋高島屋8階ホール  8月2日(月) 6時迄 入場料¥800
せっかくサイン会のある日だったのに、時間が合わなくてもらえなかったのが残念。池田あきこさんて写真の通りの方なのね。わちふぃーるどの原画を見るのはこれが始めて。絵の数の多さに圧倒された。30センチ×60センチ位の普通の大きさの絵から、縦2.1メートル×横4.8メートルと壁一面のかなり大きな絵まで、ずらりと並んでいて圧巻。大体お話順に並んでいて、中には知らない話もあって楽しかった。『ダヤン、シームはどこ?』も知らなかったなぁ。絵本は(切りがないので)買っていないんだけど、欲しくなってしまった。

●5月のまとめ
≫買った本 
洋書  6冊  ¥5,349  
和書  3冊  ¥3,113
その他    ¥1,905  *その他=雑誌、マンガ 
--------------------------
計   9冊  ¥10,367

≫読んだ本
洋書 4冊    1,091 p
和書 11冊   6,000 p
--------------------------
計  15冊   7,091 p

おもしろかった本は以下。
Ascension : Water Trilogy 1(Kara Dalkey)
Johnny and the Dead(テリー・プラチェット)
古き城の住人 : 英国妖異譚7(篠原美季)
ねこのばば(畠中恵)
The Mennyms(Sylvia Waugh)
陰摩羅鬼の瑕(他、京極夏彦の本を何冊か)



2004年07月30日(金) ■
近刊情報:水にたゆたふ乙女 : 英国妖異譚(8)(篠原美季)

●近刊:水にたゆたふ乙女 : 英国妖異譚(8)(篠原美季)
¥662 8/05発売 ページ数:300 ISBN:4-06-255746-0
オフィーリアが死を招く!! ヤナギの前に立つ朧(おぼろ)な影を見てしまったユウリ!!オフィーリア役のユウリにも呪詛(じゅそ)が!?
オニールに請われカテリナ女学院で上演される悲劇『ハムレット』に、オフィーリア役で、出演することになったユウリ。顔合わせのため、学院を訪れた日、ユウリはヤナギのそばに立つ朧な影を見てしまう。――オフィーリアが水の中から蘇ると人が死ぬ――。カテリナ女学院にはオフィーリアを演じると、水難に遭うという呪詛がかけられていた。そして、ユウリもまた……。


来週発売の【英国妖異譚シリーズ】の新刊情報。うわあ、この表紙! オフィーリアって、オフィーリアって、ユウリのことだったのか! まさか、ユウリがオフィーリアしちゃうの?! ←気が狂うこと。
ひょえ〜、どんな話なんだろう。オフィーリアがユウリなら、ハムレットは誰?!



2004年07月29日(木) ■
Reunion : Water Trilogy 2(Kara Dalkey)@4/11章

●読書中:Reunion : Water Trilogy 2(Kara Dalkey)@4/11章
【Ascension : Water Trilogy 1】の続編、水の三部作の2巻を読みはじめる。始めの1/3位まで。
"ここはブリテン(英国)やウェールズと呼ばれる土地である"と最初のページにある。ということは、このシリーズって現実とリンクした話だったのね! ヨーロッパ近海の海の底に、海に沈んで人魚の国になったアトランティスがある。そこから地上に出て来なくちゃならない羽目に陥ったニアが(1巻)、地上で冒険をして(2巻)、地上で出会った(自分と同じ人魚と人間の混血である)恋人Corwinと一緒に海の底へ帰る話(3巻)だと。

始めからしばらくは、英国人で孤児であるらしいCorwinという少年の生立ちと紹介。
Corwinは夜明け間際の海岸を歩いている。嵐の後の浜辺に落ちているものや貝殻を探しているのだ。浜辺へ降りたCorwinは、砂浜の上に自分の身長とと同じ位の大きさの、タコに似た生物が死にかけているのを見つける。「リヴァイアサン・・・・海のバケモノだ」 
ゴムのような厚ぼったい触覚の間に、銀色に光るものがあるのを見つけて、手を伸ばすCorwin。それは銀色に光る貝で、見たことのない形をしていた。その貝を掴んだとたん、タコに似た海のバケモノが息を吹き返して、Corwinに襲いかかってくる。Corwinは必死で浜辺から逃げようとしたその時、朝日が昇り、バケモノは死んでCorwinは助かる。ホッとしたCorwinだったが、胃のあたりに強い痛みを感じて、そのまま道端の木陰に倒れ込んでしまう。
そして、Corwinはそれまでの自分の過去を見る。孤児のCorwinは森で野生児のように暮らしていたところを、Fenwyckという魔術師に拾われる。Fenwyckはお祭りで詐欺まがいのマジックを見せて観客から金を巻き上げたり、仕事がない時にはスリ、かっぱらいをしてなんとかするという男だったが、Corwinのことは可愛がっていたらしい。仕事を仕込んで、手伝いをさせながら、2人は何年も協力して暮らしてきた。
ある時、国王の「父親の居ない少年の預言者を雇いたい」という募集を見て、CorwinとFenwyckは二人で宮殿にやってくる。Corwinに未来予知の力があるのも、父親を知らないのも事実だったから。ところが、Corwinの予知を聞いた国王とその息子は不敬罪で二人を殺そうとし、Corwinひとりを逃がすためにFenwyckは捕らえられ、殺されてしまった。それ以来、Corwinはひとりで昼間は国王の追っ手を避けて暮らして来たという。



2004年07月28日(水) ■
The Mennyms(シルヴィア・ウォー)読了

●読了:The Mennyms(Sylvia Waugh)
翻訳≫『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷 : メニム一家の物語(1)』
おもしろかった! 一気に読み終わってしまった。やっぱり好きだなぁ、メニム。未翻訳シリーズの【Ormingat Trilogy】もよかったけど、メニムはこの「生きた人形」っていう設定がいいね。ある種の、夢かもしれない。【感想ページ】にはあとで加筆します(週末あたりに気が向いたら)。
完全に忘れてると思ったのに、結構覚えてるもんだな。さすがにアルバート・ポンド氏の正体についてくらいは覚えてたけど、その上で読むと最初からあちこちにヒントがあるのね。あと、登場人物の性格、性質・・・例えば屋根裏部屋で見つけたアレとSoobieが、「つもりごっこ」をしないという共通点があるところなんて、前回は気がついてなかったと思う。この次のメニム一家2巻、Mennyms in the Wildernessは入手困難本。手に入らない本は、私はアマゾン・コムとアマゾンUKの古本で揃えた。

▲トリビア
今日のMFTは、種から生まれたトリビア「日本刀とウォーターカッターが対決したら、日本刀が勝つ」。スゴイ! 絶対、日本刀が負けると思った! 
「カーペンターズの関西弁バージョンがある」 CDは絶版だと言ってたけど、あるよ? ≫涙の工務店(浪花可憐) 「あのエエ頃もっかい」はいいなぁ。なにっ、「プリーズ・ミスター・ポストマン」が「郵便屋の兄ちゃん」 ぶぶぶぶ!聞いてみたいぞ! あああっ、アマゾンの売上ランキングNO.1だ! なんだぁ、考えることは一緒か。
*翌朝(7/29)見たら、もう在庫切れになってる(^^; 昨日はあったのに!買おうと思ったのに!



2004年07月27日(火) ■
星空から来た犬 / デイルマーク王国史

▲ダイアナ・ウィン・ジョーンズ邦訳近刊(情報元:銀の椅子掲示板)
○『星空から来た犬』ハリネズミの本箱 9月上旬刊
 ⇒Dogsbody(1975年初版)の翻訳 原島文世訳 早川オンラインの「2004年9月の新刊」を参照。
○『デイルマーク王国史1 詩人たちの旅』
 ⇒デイルマークカルテットの翻訳。田村美佐子訳 東京創元社

デイルマークカルテットは、中世ヨーロッパを連想する技術力や権力関係を背景にした"Dalemark"という架空の国を舞台にした4部作。ジョーンズさんのシリーズものというと、クレストマンシーやハウルが思い浮かぶけど、デイルマークはテーマがわりとシリアスで、平たく言うと他の本と比べて「重い」「暗い」。その辺、好みが別れると思う。訳が出るならこれも創元だろ、と思ってたので嬉しいなぁ。私は2作目までしか読んでないんだが、とりあえず『詩人たちの旅』というのはCart and Cwidderの翻訳に違いない。つか、これはクレストマンシーと違ってちゃんと本に番号がついているから、違うなんてありえない。Cartはそのまま「荷馬車」、Cwidderは上の表紙にある、リュートのような楽器のこと。荷馬車に乗ってデイルマーク王国を旅する、吟遊詩人の一座(一家)の物語というわけですな。嬉しいなあ。出る前にシリーズ最初からもう一度もうっと。
≫Cart and Cwidderの内容紹介&レビュー

"Dogsbody"は未読だけど、これもかなり評判の良い本。でも"Dogsbody"と"Power of Three"は、しばらく未読のままとっておこうと思ってた本なので、すぐに読むかどうかは分からないな。



2004年07月26日(月) ■
ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷 : メニム一家の物語(1)@10/39章

●読書中:The Mennyms(Sylvia Waugh)@10/39章
『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷 : メニム一家の物語(1)』の原書の再読を始める。この本は1年半ほど前に一度読んでいるけど、シリーズ全5作PBで手に入ったので、この際最初から読みたくなって。 ≫内容&前回のレビュー

前回読んだ時に気付かなかった(意識してなかった)事のひとつは、メニム一家が全員で壮大な「おままごと」をやってるってことだ。等身大の布の人形だから、当然食事はしない。ということは、本当は炊事の必要も、食事の時間も必要ない。毎日風呂で体を洗う必要はないし、洋服だって何枚かあれば十分。
だけどメニム一家は、空っぽの皿に「ご馳走が並べられているつもり」になって、みんなで楽しく食事をする。午後にはきれいなティーカップに紅茶をいれて、クッキーを並べて「お茶をしているつもり」。冬の寒い夜には、マグカップにお湯を注いで「ココアを飲んでいるつもり」。クリスマスには、ボール紙のターキーをのせて、クリスマスパーティ。一家の主婦、「お母さん」のVinnetaは洋服にアイロンをかけながら、少なくとも洋服は本物だわ、と思う。
なんだか切ないよね。メニム一家は父母、祖父母に子供が5人とMiss Quigleyで、合計10人の大家族。大人たちは決まりごとを守るように、「つもり」だらけのおままごとの世界を守ろうとするけれど、5人の子供たちの中には、その「つもり」の世界についていけない子もいる。何かをしている「つもり」なんてまっぴらだ、と冷ややかに見つめる子もいれば、大人たちの保守的なところを逆手に取ってしまう子もいて、軋轢がある。これはそういう話なんだな、と。なるほどねぇ。

内容(「BOOK」データベースより)
ブロックルハースト・グローブは、郊外によくある市場横町の、ちょうど上手にあたるところの住宅街。どの屋敷も大きな一戸建てで、生け垣でしっかりと囲われた庭がついていた。メニム一家の住む5番地が、ちょうど真ん中にあるのだが、この家族についてのことは、近所でもほとんど知られていない。メニム一家は、血と肉でできた人間ではなかった。家族全員が等身大の布の人形という、愛すべき一家だったのだ。しかも、生きている!
40年間、平和に続いてきた魔法の世界が、突然舞いこんだ一通の手紙によって、重大な危機にさらされた。家族の愛と絆をユーモア豊かに描く、感動の秀作!!



2004年07月25日(日) ■
TOEIC / 呪われた首環の物語

▲TOEIC
久しぶりにTOEICなんか受けてみた。2年ぶりくらい? 会場は四谷。私はパート�擦猟絞呼媛鬚詫祥気覆鵑世韻鼻▲僉璽鉢后��困諒庫〔簑蠅�超苦手で全滅だから、総合的にリーディングの点数が上がらないというのが今までのパターン。これだけペーパーバック読んでても、リスニングの方が点数がずっと高いって問題あると自分でも思う(^^; なので、今回はなんと受験勉強なんかやってみた。思いついたのが遅かったから、今回は解説が中心の薄い本だったけど、それでも文法問題の解き方?ツボ?みたいなのはちょっと分かったかな。それで、点数はともかく今回TOEIC試験で始めて最後の問題まで解けたのがかなり嬉しかったり。・・・・なんかレベル低い・・・。
*使ったテキスト≫TOEIC(R)テスト パ−フェクト 英文法攻略(高橋基治)

●新刊:『呪われた首環の物語』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
Power of Threeの翻訳本。
霧に霞む緑の湿原に暮らす人間と巨人、そして水に棲み不思議な力を持つドリグ。昔一人の人間の子が首環欲しさにドリグの子を殺し…。ケルトの香り漂う英国の丘陵地帯に繰り広げられる、伝説を題材にした極上のファンタジー。
*右はUK版の表紙。

私は【"Deep Secret"が『花の魔法、白のドラゴン』(来月発売)の前に翻訳されない】のに相変わらず怒り狂ってて、徳間ボイコットでもしてやろうか、新発売だけどコレも無視してやろうかとまで思っていたけど・・・まぁこの本に罪はないわけで。しかしPower of Threeは原書でも未読なので、読むなら英語の方が先だが。ま、そのうちそのうち。夏の課題図書はHexwoodが先だし。



2004年07月24日(土) ■
陰摩羅鬼の瑕(京極夏彦)読了

●読了:陰摩羅鬼の瑕(京極夏彦)
 ≫感想はこちら
凄い!京極小説。
あの「夏」の衝撃が甦る。未体験の京極ワールド。
白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」は、主の5度目の婚礼を控えていた。過去の花嫁は何者かの手によって悉く初夜に命を奪われているという。花嫁を守るよう依頼された探偵・榎木津礼二郎は、小説家・関口巽と館を訪れる。ただ困惑する小説家をよそに、館の住人達の前で探偵は叫んだ。――おお、そこに人殺しがいる。


●買った本 その他1冊¥540
アタゴオルは猫の森 (7) (ますむらひろし)¥514
≫アタゴオルは猫の森シリーズ
【ますむらひろし】のアタゴオルの新刊が出たので買って来た。大好きなシリーズなので即買い! アマゾンにシリーズのページなんてのがあったのね、知らなかった。アタゴオルは文庫版を書店で見て買ってみたのがキッカケでハマったのだけど、「猫の森」ももう7冊目になったのか・・・。7巻は「波動王海談記」という新シリーズの� 銑┐�収録されていて、またまた船に乗ってあちこち旅をする不思議話。海の温泉は良いなァ。透明な潜水艇!乗ってみたい〜。



2004年07月23日(金) ■
塗仏の宴 : 宴の始末(京極夏彦)読了

●読了:塗仏の宴 : 宴の始末(京極夏彦)
 ≫感想はこちら
後の始末をお願いします――。京極堂、覚悟を決める。
「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねえ」。その男はそう言った。蓮台寺温泉裸女殺害犯の嫌疑で逮捕された関口巽と、伊豆韮山の山深く分け入らんとする宗教集団。接点は果たしてあるのか? ようやく乗り出した京極堂が、怒りと哀しみをもって開示する「宴(ゲーム)」の驚愕の真相。




2004年07月22日(木) ■
ねこのばば(畠中恵)読了

●読了:ねこのばば(畠中恵)
 ≫感想はこちら
 ≫立ち読み
え!? 身体が弱くて、繊細で、正義感いっぱいの、あの若だんながグレちゃった? 
犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々――。ドキドキ、しんみり、ほんわか、ハラハラ。愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。ファン待望の「しゃばけ」シリーズ第三弾!
目次≫茶巾たまご / 花かんざし / ねこのばば / 産土 / たまやたまや


明日発売のはずだけど、もう売ってたのでさっそく読了。感想は第一印象だけでかなり適当に書いてあるので、そのうちこっそり加筆するつもり。でも、こういう最初の印象を覚えておくのは(私的に)けっこう大事だったりする。



2004年07月21日(水) ■
塗仏の宴 : 宴の支度(京極夏彦)読了

●読了:塗仏の宴 : 宴の支度(京極夏彦)
【ねこのばば(畠中恵)】と前後して、妖怪シリーズ6作目も読了。
いやぁ、長い! 覚悟はしてたけど、これだけ長い本がまだ「塗仏の宴」の上巻でしかないのにビックリ! いいねえ。日本語の本は普通、数十分〜数時間でアッサリ読み終わってしまって実はわりと物足りなかったりするんだけど、これだけボリュームがあるとさすがに迫力がある。「塗仏の宴」の支度と始末あわせると、もうレンガを通り越して「箱」って感じ(^^;
これだけ長くても読みやすくて何百ページもどんどん読んでしまうのは、やっぱり特殊なページ構成・・・文章がページを跨がないようになっているとか、一つの文章の長さや、「――」「。」「、」の使い方とかのせいもあると思う。さて、続いて下巻、塗仏の宴 : 宴の始末へ行くぞ! 内容の感想はもう1冊を読み終わってから。

▲BBC BigToeで
先日読んだばかりの【Johnny and the Dead(テリー・プラチェット)】のラジオドラマやってます! 



2004年07月20日(火) ■
The Fire Rose(マーセデス・ラッキー)@7/15章

●読書中:The Fire Rose(Mercedes Lackey)@7/15章
あの後、だんだん面白くなってきた!(よかった〜) まず5章でPaul du Mondの本性が発覚。それから、ジェイソンの魔法の力なんかがどんどん出てきて、ジェイソンの天敵とやらも出てきて面白くなってきた。

この話に出てくる魔法は4大元素、地・水・火・風の力に基づく力という設定で、人にはそれぞれ一つずつ合う属性があるそうな。ジェイソンは「火」のマスターで、火の性質であるSalamander(火トカゲ、表紙で机の上に乗ってるヤツ)を配下に従えている。ロザリンドがキャメロン邸にやってきてから、良く手入れされた屋敷にも関わらずなぜかポール以外の召使の姿がなかったのは、Salamanderたちがロザリンドには分からないように活躍していたからだった!
ポール・デュ・モンドは、"Beast"=狼男ジェイソン・キャメロンの弟子で召使。キャメロン邸では執事のような役割をしているが、本当はジェイソンに魔法を習う弟子なのだとか。だが、ジェイソンはポールを信用できず、基礎的なこと以外教えていない状態。ポールはそれを不満に思って「いつか見返してやる」「ジェイソンが魔法を教えてくれないのは、俺の才能を恐れているからだ」と。
ジェイソンの外の世界向けの仕事の処理のため、1週間の予定でサンフランシスコの街へ出かけたポール。彼はいつもの街へ出てきた時の習慣通り、歓楽街の娼館へ行く。メキシコや中国の田舎から連れてきたばかりの少女たちを"Break"する・・・強姦して絶望の淵に追いやり、諦めさせて立派な娼婦になる「手助け」をする仕事をして、自分の金を稼ぐポール。金は主人ジェイソン・キャメロンからもらっているけれど、魔法使いの紐付きの金はどこから足がつくか分からない。「新しく屋敷に来たあのロザリンドという女、あいつを"Break"してみたいものだ」

うーん、いいね、ポール。こういういかにもって感じの悪役って分かりやすくて好き。行動が読みやすいよね。娼館を出て後、なんとジェイソンの天敵、水のマスターSimon Beltaireに会って、ロザリンドのことを報告している。スパイもやってるのか!



2004年07月19日(月) ■
3連休 / 京極祭り

▲3連休は
1日目:友達とお出かけ&ショッピング(都心へ)
2日目:寝てよう日
3日目:富士五合目まで涼みに行く(行き帰りが暑い)
 ・・・という風に終わりました。3日目の帰りに寄った御殿場プレミアムアウトレットはよかった。一流のブランド品が揃ってて、安い! 前に行った八ヶ岳リゾートアウトレットはなんだか変な半端モノが多くて、中には「ここはフリーマーケット会場か?!」ってな店もあったけど、御殿場は本当に一流ブランドが並んでて面白かった。ブランド物はもちろん東京でも買えるけど、一箇所に集まってて、しかもバーゲンセールをするのも一緒っていうのがね。

●読書中:塗仏の宴 : 宴の支度(京極夏彦)
宴の支度は整いました――。京極堂、挑発される。
「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り ――たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出した東洋風の胡乱(うろん)な集団6つ。15年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。シリーズ第6弾。


引き続き京極祭り開催中。まだ読み始めたばかりだが・・・やっぱり夏は妖怪。このシリーズは根を詰めて読むと、いつのまにか夜が明けてしまったりするので、あんまりのめりこまずに淡々と最後まで行けたらいいなと。
いつものことだけど、冒頭がじれったい〜〜! (じっくり読むとそこがいいんだが) のっぺらぼうの光保氏のぐるぐるさ加減と、ぐるぐるに巻き込まれてる関口が笑える。



2004年07月18日(日) ■
十手小町事件帳(六道慧)

●読了:十手小町事件帳(六道慧)
内容(「BOOK」データベースより)
良縁を取り持つ“寿屋”。その“仲人かか”は美貌の二十歳、加納蒼生。秘密の裏稼業は、探し出せないものはない“妖堂”の、人呼んで“十手小町”!実の父は時の将軍吉宗公との噂もあり、更に秘密が!?頼もしい(?)仲間は、男装の御庭番・真琴、そしてお銀、美弥、乙葉の三妖娘。何者かに放たれた刺客・霞の半蔵の快楽の妖術を打ち破れるか?葵十手が江戸に登場。


うーん、せっかくなので一応書いておこう。100円で落ちてたので、六道慧って昔何か読んだ記憶あるなーと思って買ってみたが・・・ポルノかい!! 六道慧ってこういう人だっけ? おかしいなぁ、昔はもっと普通の伝奇・妖怪系の作家だった気がするんだけど。



2004年07月17日(土) ■
百器徒然袋 : 風(京極夏彦)読了

●読了:百器徒然袋 : 風(京極夏彦)
 ≫感想はこちら
調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する『五徳猫(ごとくねこ)』『雲外鏡(うんがいきょう)』『面霊気(めんれいき)』の3編。

●買った本 和書1冊¥1365 その他¥410 
百器徒然袋 : 風(京極夏彦)¥1300
炎の月 1(河惣益巳)¥400



2004年07月16日(金) ■
The Fire Rose(マーセデス・ラッキー)@5/15章

●読書中:The Fire Rose(Mercedes Lackey)@5/15章
う〜ん、微妙。雰囲気は悪くないんだけど・・・キャラクターはクセがなくて読みやすいし、設定や描写もよく書いてあるなーと思う。でも最初の1/4の時点で、結末までの流れが見えちゃったって感じがね・・・。こういうのって何ていうの、オーソドックスで意外性がない?ヴァニエル君なんかに比べたら、ロザリンドやJasonはかなりマトモ、このマトモさがつまらん。とかケチ付けてみたり。
ああ、設定はホントに「美女と野獣」。ロザリンドは父親の行動(過ち)のトバッチリで"Beast"、本書では狼男(Werewolf)のJason Cameronのところへ行くことになるわけだ。

経済的事情で、シカゴから遠くカリフォルニアの資産家Jason Cameronの「子供たちの家庭教師求む」の募集を受けて、カリフォルニアへやってきたロザリンド。ところが来てみると屋敷に子供の姿はなく、Jasonはロザリンドに古いラテン語、ギリシャ語、フランス語、ドイツ語などの本を読んで訳して、研究を手伝って欲しいのだと言う。ロザリンドは昼間の苦手だというJasonの要求に従って、毎日夕方から夜中まで、指定された本を自室からチューブを通して別の部屋にいるJasonに読み聞かせるようになる。

で、お屋敷ではメイドや料理人たちがすべきことが、魔法で動いているらしく、執事くらいしか姿が見えない。この執事がPaul du Mondと言って、なにやら曲者らしい。
・・・それじゃ、これから多分このdu Mondの計略でロザリンドが怖い目にあったり、Jasonの本当の姿を見てしまったりするんだろうなー、それで色々怖い思いをしつつ、そのうちJasonに同情しちゃったり、「彼の為になりたい」とか考えちゃったりするんだろう。Jasonは一種の"魔法使い"で、四大元素の魔法がどうとかロザリンドは「炎」だとか言ってたから、きっとロザリンドが魔法を使えるようになったりもするんだろうな。と思いながら読んでるところ。予想外の方向に話が進めばよし、もし予想通り話が進んだら笑ってやろうっと。



2004年07月15日(木) ■
百器徒然袋 : 雨(京極夏彦)読了

●読書中:百器徒然袋 : 雨(京極夏彦)
内容(「BOOK」データベースより)
救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。ご存知、探偵榎木津礼次郎!「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!不可能状況を打開する力技が炸裂する3本の中編。


夕方届いた本をさっそく読了。【妖怪シリーズ(姑獲鳥の夏〜)】の外伝だと聞いてビックリ。へ〜! 短篇集なので軽く読めていいなぁ。あの長大なレンガ本「妖怪シリーズ」にこんな読みやすい本があったとは知らなかった。
なかなか面白かった。妖怪シリーズでお馴染みのキャラクターが活躍する短編・・・というより中編集で、本編よりもかなり気楽な、一話完結の作りになっている。1話の長さが(長すぎず短すぎず)適当なのと、中禅寺お得意のウンチク垂れがないせいで非常に読みやすかった。でもちゃんとミステリになってる! 
あと、エノさんが傑作だね。「おお何という間抜けなケモノ! ヤマアラシと云うのはトゲがあるんだな! トゲが尖っていてすごく見たいじゃないかッ!」 榎木津は確かに「快刀乱麻を断つような男」ではあるが・・・(ぷくくくっ) 

●アマゾンから到着 和書1冊¥1208
百器徒然袋 : 雨(京極夏彦)¥1105
秘密のドクダミ処方 : 慢性病がなおる!肌がキレイになる!!(三村和男)¥893

下の本は家族からの注文。最近どくだみ茶に凝ってて、私も毎日飲んでるんだが・・・親戚が野山で収穫してきたどくだみの葉を、半乾燥にして煎じたものを。・・・味はマズイけど、なんだか効いてる気がするんだよな。疲れにくくなった(これはかなり顕著)。肩こりが軽減した。夜眠りが深くなった。胃腸と肌の調子がやたらと良い。まぁ・・・私はもともと暑さには強いけど、最近の元気さは我ながら異様(笑)



2004年07月14日(水) ■

●読書中:Paddington at Work(Michael Bond)
 【くまのパディントンシリーズ】7冊目。

<目次>
1, A Near At Sea
2, Anchors Away
3, Paddington Buys A Share
4, A Visit To The Stock Exchange
5, Paddington In A Hole
6, Too Much Off The Top
7, Paddington Steps Out



2004年07月13日(火) ■
The Fire Rose(マーセデス・ラッキー)@2/15章

●読書中:The Fire Rose(Mercedes Lackey)@2/15章
マーセデス・ラッキーの単発本。一連の童話ネタのシリーズの1冊で、これは"美女と野獣"。1905年のサンフランシスコが舞台だそうな。【The Black Swan】("白鳥の湖"をベースにしたファンタジー)が良かったから買ってみたけど、これはどうかな。

さて、本書の主人公はRosalind Hawkinsという名前。ロザリンドは大学教授の父を持ち、この時代には珍しく大学で学んだ才媛。だが愛する父をなくし、借金があることが分かって、ロザリンドは住み慣れた屋敷も身の回りのものも全て債権者たちに取られてしまう。身ひとつで路頭に迷ったロザリンドのところへ、折りよく大学の恩師を通して「家庭教師求む」の求人が舞い込む。それは、非常に奇妙な求人で・・・。
元ネタの"Beauty and the Beast"の主人公はBelle(ベル)、この名前にはそのまま「美女」という意味があるんだが・・・名前が"ベル"じゃないことから予想がつくように、この本のロザリンドは(身体的な意味で)「美人」ではないようだ。

●アマゾンから到着 洋書6冊¥5349
Truckers(Terry Pratchett)¥1055
Diggers(Terry Pratchett)¥1055
Wings(Terry Pratchett)¥1055
Guards! Guards! : Discworld Novels(Terry Pratchett)¥751
Reunion : Water Trilogy 2(Kara Dalkey)¥643
Transformation : Water Trilogy 3(Kara Dalkey)¥536

これで、プラチェットの箱(アマゾンの小型ダンボール)がほぼ満杯になった。未読・既読あわせて放り込んであるんだが・・・これ、全部でいくらかかったんだろう(^^;



2004年07月12日(月) ■
Johnny and the Dead(テリー・プラチェット)読了

●読書中:Johnny and the Dead(Terry Pratchett)
翻訳≫ゴースト・パラダイス
なぜ死者の姿が見えるようになってしまったのか。ジョニーにはそれがよくわからない。オルダーマンはこういう。
 ――それはきみが見まいとする努力を怠っておるからだ。
ジョニーにはなぜか幽霊が見える。ロンドンの街はずれのうらさびれた墓地が土地開発会社に買収され、死者たちは追いだされる強迫観念でパニックに。墓地を救うため、ジョニーたち少年四人組のハチャメチャな活躍が始まる。やがてハロウィンの夜がやってきて…。パロディと切なさに満ちたゴースト・ストーリー。

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2004年07月11日(日) ■
古き城の住人 : 英国妖異譚7(篠原美季)読了

●読了:古き城の住人 : 英国妖異譚7(篠原美季)
 ≫感想はこちら
王子様の登場を待っているのは……!?
シモンとユウリは、ヴィクトリア寮の先輩エーリック・グレイに妹ビヴァリーの誕生パーティに出てくれないかと頼まれ、グレイ公爵家の城のひとつペイドンホールへやってくる。パーティの最中に、ユウリは古風なドレスを着た貴婦人を見てしまう。ビヴァリーへの両親からのプレゼントは、天蓋(てんがい)付きのアンティークベッドだった。そのベッドに取り憑かれる恐怖を感じるユウリ。また、ビヴァリーも、その日から日に日に体力が弱っていった。アシュレイのコレクションだったという、そのベッドには、いったい何が――!?ますます快調!「英国妖異譚」シリーズ第7弾!!


【英国妖異譚シリーズ】の本編7作目。
いやぁ、アマゾンのレビューが傑作!! まったくもって同じ感想。そうそう、そうなのよ!(爆笑) 私なんか、もう何も言うことないって感じ。



2004年07月10日(土) ■
からくり砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)読了

●読了:からくり砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)
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内容(「BOOK」データベースより)
掃きそうじをするからくり人形が、箒のかわりに脇差で大の男を斬りころした!?(「血しぶき人形」)。富士山のような巨石に座敷の中で押しつぶされていた男…(「小梅富士」)。さらには、江戸の怪事件を名推理で見事に解決してきた、ご存じ砂絵のセンセーが雷門前で凍死んでしまった!?(「粗忽長屋」)超人気シリーズ第八弾は、通理奇異な傑作揃い。
目次≫花見の仇討 首つり五人男 小梅富士 血しぶき人形 水幽霊 粗忽長屋


なめくじ長屋シリーズ、3冊目読了。

●図書館
くらやみ砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)
からくり砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)
さかしま砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)
川べにそよ風(ケネス・グレアム)
世界の妖精・妖怪事典(キャロル・ローズ)
*上の2冊は予約本受取り期限の都合上、昨夜のうちに借りてきたもの。



2004年07月09日(金) ■
くらやみ砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)読了

●読了:くらやみ砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)
 ≫感想はこちら 
内容(「BOOK」データベースより)
江戸は神田の呉服屋の主・幸右衛門の通夜で不可解な事件が。どう考えても、死んだ幸右衛門が棺桶から起き出して通夜客の一人を刺し殺し、逃げたとしか思えないのだ。(「天狗起し」)ここで登場するのが、地面に五色の砂で絵を描くのが商売の砂絵かきのセンセー。怪事件を見事な推理で解決していく。
目次≫不動坊火焔 天狗起し やれ突けそれ突け 南蛮大魔術 雪もよい明神下 春狂言役者づくし 地口前灯



2004年07月08日(木) ■
Hatching Magic(Ann Downer)読了

●読了:Hatching Magic(Ann Downer)
 ≫Excerpt
アメリカ、マサチューセッツ州ボストンを舞台に、敵対する2組の魔法使いたちと、ひとりの少女がドラゴン(Wyvern)を追い求める話。
物語は13世紀の英国の城、王直属の魔法使いGideonに飼われている飛龍(Wyvern)のWyccaが、卵を生む場所を探して城の中を歩き回っている場面から始まる。この部屋は暑すぎるし、あちらは隙間風が入る、ここはカビ臭いし、あそこはトイレに近すぎてダメだ・・・。誰にも見つからない、ご主人様のGideonにも見つからないよい場所はないものか? 困ったWyccaは庭にぽっかりと空いた穴を見つけ、巣作りの場所を求めて飛び込む。Wyccaが飛び込んだのは「時を越える抜け穴(A Rabbit Hole through Time/bolt-hole)」で・・・。
一方、現代。ボストンに住む少女テオドラ・オグルソープ(愛称ドードー Dodo)は、生物学者の父アンディが自分を残してラオスのジャングルへ研究旅行へ行ってしまうのに怒り狂っていた。どうして私も連れていってくれないの! 親友たちも旅行中だし、私ひとりで長くて退屈なボストンの夏を孤独に過ごすなんてつまらない・・・。

テオドラはゲーム"Wizards & Wyverns"が好きで、カードをすべて集めて地元のファンクラブの特別会員になるのが夢だった。ナニーのミッコ(Mikko)と公園へ出かけたテオドラは、道端で"Wizards & Wyverns"のものに似たカードを拾う。古くて美しいそのカードは、ミッコによれば何百年も前のタロットカードで、本当なら博物館にあるべきものだ、と言うのだが・・・。なぜそんなものがボストン市街地の道端に? 「時を越える抜け穴」を通ってボストンへやってきた飛龍(Wyvern)のWyccaは、無事に卵を孵すことができるのか? そしてWyccaの行方を追って、13世紀の英国からやってきたGideonとその敵の魔法使いは、21世紀のボストンで何を思うのだろうか。


なかなか面白かった。異世界ファンタジーだと思い込んでいたので、最初から最後まで現代が舞台で、ファンタジー風の魔法らしい魔法が出てこなかったのに拍子抜けしたけど、それはまぁ私の勝手だし。
何百年も前の人が現代にやってきたら、きっと色々なものが魔法のように見えるだろう・・・というよくある発想。それに、急性チョコレート中毒にかかったワイバーン(翼を持つ二本足のドラゴン。飛龍)が生んだ子供は、生まれつきのチョコ中毒だった・・・というメインストーリーに、魔法使いたち、テオドラとその周辺の人々の思惑が絡まって話が進む。
ファンタジーというには構成が弱くて、ちょっと散文的すぎる気がするけど、私はボストンの名所があちこち出てくるのが楽しかったので満足。ハーバードにボストン美術館、セイラム、パブリックガーデンのスワンボート、川でのボートレース。作者が日本びいきなのか、それともボストンが舞台だからか、ナニーの"Mikko"という名前を始め、日本庭園だの寿司だの着物だの、日本関係のものが沢山出てきたのも読んでいて楽しかった。まぁ、ファンタジーとしては物足りないけど、気楽に読む児童書としては良いんじゃないかな。

●近刊:ねこのばば(畠中恵)
22日発売/1365円
あの若旦那がグレちゃった?――ドキドキ、しんみり、ほんわか、ハラハラ。愛嬌たっぷり、愉快で不思議な妖怪人情推理帖。名(迷?)脇キャラも新登場、ファン待望の【「しゃばけ」シリーズ】第三弾!
46判/クレスト表紙カバー/256頁■4-10-450703-2

おおお、今度の表紙もいいねぇ! 早く読みたいよ。



2004年07月07日(水) ■
どすこい(安)(京極夏彦)読了

●読了:どすこい(安)(京極夏彦)
「地響きがする―と思って戴きたい」から始まる力士連作小説集。ベストセラー小説の数々を「でぶ」一色に塗りつぶす奇怪なお笑いの書、2000年刊「どすこい(仮)」がついにノベルスに! 笑いが炸裂する7話。
≪収録作品≫
「四十七人の力士」 新京極夏彦
「パラサイト・デブ」 南極夏彦
「すべてがデブになる」 N極改め月極夏彦
「土俵(リング)・でぶせん」 京塚昌彦
「脂鬼」 京極夏場所
「理油(意味不明)」 京極夏彦
「ウロボロスの基礎代謝」 両国踏四股


なんだか、どの話も不条理で意味不明だけど、面白い。京極さんのお笑い本って意図的な、計算づくのところがスゴイと思う。こうゲラゲラ笑わされてしまうと、「やられた!」って感じがうするんだよね〜。
すごいねぇ・・・行間から汗の匂いがただよって来そうだ。≫感想はこちら

●買った その他¥450
ダ・ヴィンチ8月号 ¥429



2004年07月06日(火) ■
Hatching Magic(Ann Downer)@5/21章

●読書中:Hatching Magic(Ann Downer)@5/21章
 ≫Excerpt
あれ?! この本って、話の舞台がボストンだ! 
おーー!!いいね、ボストンは私が日本国外で唯一「懐かしい」と思える(ほど知っている)場所なので、ボストンが舞台ってだけでポイントが高い! この本、話の始まりは13世紀の英国だけど、そこから時間の穴を通って、現代の米国マサチューセッツ州ボストンへ飛んできてしまうので、メインの舞台はボストンってことらしい。3章なんて、章タイトルからして「ハーバード・スクエアの魔法使い」だし、ウォールデン湖、ボストン美術館、セイラムにピーボディ・エセックス博物館と、5章まででも次々名所が出てきて楽しい! 著者紹介によると、作者のAnn Downer氏はボストン郊外に在住だとか・・・・・・でしょうね〜〜。

冒頭、1章は13世紀の英国の城。王直属の魔法使いGideonに飼われている飛龍(Wyvern)のWyccaが、卵を生む場所を探して城の中を歩き回っているシーンから始まる。この部屋は暑すぎるし、あちらは隙間風が入る、ここはカビ臭いし、あそこはトイレに近すぎてダメだ・・・。誰にも見つからない、ご主人様のGideonにも見つからないよい場所はないものかしら。困ったWyccaは庭にぽっかりと空いた穴を見つけ、巣作りの場所を求めて飛び込む。Wyccaが飛び込んだのは「時を越える抜け穴(A Rabbit Hole through Time/bolt-hole)」で・・・。

一方、現代ではボストン在住の父子家庭、テオドラ・オグルソープ(娘)とその父アンディにスポットが当る。テオドラ(愛称はドードー Dodo)は、大学教授をしている父が、夏休みに自分を残してラオスのジャングルへ研究のための旅行へ行ってしまうのに怒っていた。親友たちも旅行へ行ってしまったし、長くて退屈なボストンの夏を孤独に過ごすしかないのか・・・。ラオスへ旅立つ父を見送り、オグルソープ家に同居しているナニーのミッコ(Mikko)に連れられて、公園へ出かけるテオドラ。



2004年07月05日(月) ■
Ascension(Kara Dalkey)読了

●読了:Ascension : Water Trilogy 1(Kara Dalkey)
 ≫感想はこちら
おー、おもしろかった。軽い雰囲気であくまでヤングアダルト分類のファンタジーだけど、気楽に読むエンタメ本としてはなかなか。海の底の人魚の国アトランティスの設定、描写がシッカリしているのがいいね。3Dフルカラー映像で読んでしまった! 楽しかった〜。さっそく続きの2巻、3巻も注文してみた。

▲ねこのばば(畠中恵)
アマゾンで予約できます。7/23発売♪



2004年07月03日(土) ■
マンガ:DEATH NOTE(1〜2)(大場つぐみ・原作, 小畑健・作画)

▲マンガ:DEATH NOTE(1) / (2) (大場つぐみ・原作, 小畑健・作画)
ジャンプに連載中のマンガ。家に転がっていたので、死神ってタイムリーだなと思って読んでみた。へ〜、結構おもしろい。本誌も買おうかなー。死神も変でいいけど、月(ライト)君の突きぬけ具合いが最高。どれだけ頭がいいのかこいつは・・・頭が良いキャラクターは悪人でも善人でももてる、というのは本当かも。月君の場合、ちょっと"バカと天才は紙一重"な感じはするけど(^^;
*左の表紙が「月」、右の表紙が「L」。

このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! 
自分を追うFBI捜査官の名前を知る事に成功した月は、自らの正義を信じ、FBIに裁きをくだす。一方、月を追うLが遂にその姿を現し、包囲網を狭めていく…。知性と知性がぶつかりあう本格サスペンス!!


●買った本 和書1冊¥540 その他1冊¥530
その男、指揮者につき…(秋月こお)¥514
ろまんが(1)(新井理恵)¥505 マンガ



2004年07月02日(金) ■
Ascension(Kara Dalkey)@8/16章

●読書中:Ascension : Water Trilogy 1(Kara Dalkey)@8/16章
 ≫Excerpt
なかなか面白い。タイトルの"Ascension"は辞書には(上昇;即位)と書いてあるけど、これは話の中に出てくる人魚の国アトランティスでの儀式の名前らしい。

海の底の人魚の国、アトランティス。遠い昔地上にあったというアトランティスには、今や何層にも積み重なった巨大な人魚の国があり、永い発展を続けていた。国を動かす中枢である"Avatar"に空位ができたので、一族(Clan)ごとに代表を選出して、その地位を競う"Ascension"が行われることになった。Bluefin Clanの人魚ニア(Niniane ニニアン 16才)はBluefin Clanからの候補者に選ばれることを切望していた。ニアの祖父Dyonisが"Avatar"をしている関係で、ニアは幼い頃から"Avatar"になりたいと夢みていたのだ。"Avatar"に即位すると"Farworlder"と呼ばれる、遠い海から来たという不思議な能力を持った生命体とペアになって、国の中枢を担うことになる。
ニアは自分と周りの候補者たちの能力から見て、自分が一族の候補者に選ばれるだろうと思っていたが、驚くべきことに代表に選ばれたのは従兄のGarun(17)だった。"Ascension"の試練をくぐり抜けて"Avatar"の地位を獲得するには、高い身体能力と頭脳が必要なのに、学者でおとなしい性格のGarunがふさわしいとは到底思えない。なぜ? ニアが"Avatar"になりたがっているのは祖父Dyonisもよく知っているはずなのにどうして、と納得のいかないニア。
ニアは恋人のCephanに連れられて、国の一番下層にある「監獄」を訪れる。Cephanはここの看守の仕事をするようになったというのだが、そこは誰も行かない、水の流れもよどんだ果てにあり(*1)、唯一ここに拘留されている罪人が元"Avatar"とその"Farworlder"だと知って驚くニア。国の中にこんな場所があったなんて。この国には自分の知らない暗い秘密がある・・・。
両親はそろってGarunの訓練に協力するのに夢中で、ニアのことは忘れられたよう。たまに何か言ってきたかと思えば、ニアのキャリアや、恋人のCephanに文句をつける両親が信じられなかった。両親のスノッブな趣味も本当は理解できない・・・。Bluefin Clanの宮殿の一番上層にある祖父Dyonisの部屋を訪れても(*2)、Dyonisは「ニア、お前にはすまないことをした。お前が"Avatar"になりがっているのはよく知っているが、今回求められている"Avatar"にはGarunのほうが相応しいから、Bluefin Clanの代表は彼になった」と言うばかり。自分になくて、Garunが持っている能力って一体何? そんなもの、あの愚鈍な従兄にあるのかしら?
そして"Ascension"の日が近づく。恋人CephanもStingray Clanの代表に選ばれている。Bluefin Clanの誇りと自覚も大事だけど、Garunが"Avatar"になって威張りくさるのを見るくらいだったら、Cephanが選ばれて欲しい、と思うニアだったが・・・。
*1:人魚は新鮮な水の流れがないとえら呼吸ができない
*2:DyonisはBluefin Clanの長のような位置にいるらしい。

こんな感じで"Ascension"と人魚の国の様子を描きつつ、Dyonisたち"Avatar"が隠している国の秘密が明らかになっていく。なかなか面白い。人魚の生態や国のことを描くのが主体みたいで、説明する文章がとても多いけど、しっかり設定されてて興味深いし。



2004年07月01日(木) ■
奇術師(クリストファー・プリースト)読了

●読了:奇術師(クリストファー・プリースト)
原題≫The Prestige(Christopher Priest)
<出版社/著者からの内容紹介>
北イングランドに赴いたジャーナリストのアンドルーは、彼を呼び寄せた女性ケイトから思いがけない話を聞かされる。おたがいの祖先は、それぞれに“瞬間移動”を得意演目としていた、二十世紀初頭の天才奇術師。そして、生涯ライバル関係にあった二人の確執は子孫のアンドルーにまで影響を与えているというのだが……!? 二人の奇術師がのこした手記によって、衝撃の事実が明らかとなる!世界幻想文学大賞受賞の幻想巨篇。


評判ほど「幻想文学」とも「SF」だとも思わなかったし、ましてや絶対に「ファンタジー」ではない。どちらかというとミステリー、ホラー系だと思う。19世紀〜20世紀初頭の英国、紳士淑女を相手に燕尾服を着て舞台で演じるマジシャン2人の生活と人生、徐々に謎が解けていく形の語り口はミステリー。ねちっこい描写、語り手が切り替わりながら、事件を多角的に描こうとするところや、計算づくの技巧を色々凝らしているらしいところは非常に文学的。編年体で(特に後半は)日記形式で淡々と出来事が順を追って綴られつつ、マジックのトリック→マッドサイエンティスト、幽霊、交霊術、ゾンビという風に、徐々にゴシックホラーめいて来る。

うーん。【すみ&にえさん】が2人揃って絶賛する本は私と相性が悪いことが多い、という法則がハマってしまった模様。正直、冗漫で退屈だと感じた。テーマはおもしろいと思うし、SF、幻想文学、ミステリと多くの要素が詰まっているのはよく分かるけど、私にはそのどれもが未消化で散漫な印象が残った。特にマジックのステージとトリックの話が延々と続くのに興味が持てなくて、退屈で終わりまで読むのに忍耐が必要だった。

この謎だらけで何が何だかわからないというのと、得体の知れない不気味さ。この本が好きな人は「これがイイ!」ってことなのかもしれないけど、私は気色悪くて嫌だった。しかも、主要キャラクターがみーんなねじまがってて不愉快!(^^; 神経症的か病的な人や悪人ばっかり・・・いや、だから好きな人は「そこがいい」って言うんだろうけれど。特に、この「2人の天才奇術師」ボーデンとエンジャ、私は二人とも嫌で嫌で・・・! なんて身勝手な男ども!! 気持ち悪いっ! 
この本の悪い評判があまり出てこないのは、ダメな人は初期段階で放り出すからではないの? っていうわけで、私みたいなのもいるってことで、一応正直に書いてみた。