山下さんとのランチから1週間後の、GWのある日。
自宅で片付けなどしながら過ごしていたら ふと退屈に感じてしまって 気晴らしにいつもの2ショットチャットへ。
そして、初めに話した人の口車に乗せられて その日の夜には会うことになって
一緒にごはんを食べて、ラブホテルに行きました。
相手のことを微塵も好きだと思わなくても キスを求められれば応じるし 体を触られれば濡れるし どうせなら好かれたいと思って少しだけいい顔をしてしまう。
膝枕をして相手の頭を撫でながら なぜ自分がそんなことをしているのか 理由を必死で探してみる。
でもそんな言い訳どこにも見つからなくて せいぜい、山下さんにフラれたことから立ち直れていない自分の 弱さや甘えが見え隠れするくらいで
あぁ自分は心底ろくでもない人間なのかもしれないな、と思って
好きでもない人の腕に抱かれて眠り 起きたらもう一度セックスして ホテルを出て、車で自宅近くまで送ってもらって
さよならしました。
2012年08月07日(火) |
失恋ランチ4*ラブレター |
『そういえば、これなんだけど…』
会計間際になって山下さんが取り出したのは、 半年前にうちが渡したラブレター。
「読んだら捨ててくださいって言ったじゃないですか(笑)」 『そんなこと言ったって捨てづらいでしょ(笑)』 「自宅じゃなくてそこらで捨てればw」 『そうじゃなくて…』
困ったように笑う山下さん。
「じゃあうちが捨ててあげます」 『…そうしてくれると助かる(^_^;)』
捨てられない、と思ってもらえるのは嬉しかったけど だからと言って奥さんから隠して持ち続けてくれるほどではないということで ここでもやっぱり失恋を実感。
こうして、最後のランチが終わりました。
山下さんと別れた後も自分の感情が整理しきれなくて しばらくはひとりでぼんやりしてました。
おわり
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2012年08月01日(水) |
失恋ランチ3*会えない理由 |
うちの話が一段落したところで 「山下さんは、どうなんですか?」と話を振ってみました。
「最近は奥さんと仲良くしてますか?ケンカとかないんですか?」 『まぁそれは…』 「あるんですかw」 『昨日…、今日のこのランチのことでちょっとね』 「えっ」 『それで、なんでオレのこと誘うのか聞いてこいって言われたんだよね』 「それは…好きだからです(笑)」 『却下(笑)』
普通に話してるけど、 結局は「奥さんが嫌がるからうちとは会えない」ということなんだなって
それはもちろん既婚者の山下さんには当たり前のことなんだけど その当たり前のことをはっきり言われたのはこれが初めてであって
それが、うちにとってはだいぶ悲しい事実でした。
これまで自覚していなかったけれど、心の中では 「自分のために奥さんに嘘をついてほしい」と思っていたんだなって この時にやっと気付いて
同時に、この恋は本当に叶わないものなんだということをやっと実感しました。
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