マキュキュのからくり日記
マキュキュ
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■ 【愛猫エッセイ】  したたかな天使たち (前編)


 今日の松本は、雨模様・・・・・・。
 なんか、心が和んで、ゆったぁ〜り、まったぁ〜リ気分。(笑)

 若い頃は、何と言っても、よく晴れわたった快晴が大好きだった私が、こんな雨の、穏やかで、気だるい日が、最近、大好きになってきました。

 年のせい? ・・・・・・か、なぁ・・・・・・・・……(-。-) ボソッ

 コーヒー片手に、窓の外を見詰ては、ボケ〜〜〜〜ッ!とし、PCいじっては、ボケ〜〜〜〜〜ッ!とし、文庫本を開いては、ボケ〜〜〜〜〜〜〜ッ!とし・・・・・・。
 ・・・で、気が付いたら、もう、お昼 (やばっ!)

サテ・・・今日の出し物は、2〜3年前に書いた、猫のエッセイです。
あえて、時代校正はしていませんので・・・・・、あしからず。
チョット長いので、3回に分けて掲載します。




            『したたかな天使達』

黒猫の『ミュウー』が我が家にやって来てから、かれこれ5年になる。
 5年前の秋、当時十五歳だった一人息子が、中学校の帰り道、とある家の雨樋で動けなくなって鳴いていた、生後間も無いミュウーを助けてあげたのがきっかけだった。
 その家の人も出て来て、一緒に助けてくれたらしいのだが、どうやらその人に、ごほうびに、いただいたのか、押し付けられたのか、は、今だ不明である。
(息子言わく前者だが・・・・・・?)

ともかく、目も開くか開かぬかで、片方の手の平に、楽に乗ってしまう程の小さな仔猫を貰っては見たものの、我が家には既に、大切に飼われているもう一匹の、十四歳になる雄のチンチラが居た為、(名前を『ボス』と言う)絶対に飼える訳が無い・・・と思い込んだ息子は、しばらくの間、マンションの階段の下に有る、一寸したスペースにダンボール箱を用意し、我々に極秘で、隠し飼っていたようである。

 息子は、私達の目を盗んでは、ボスのエサ(缶詰)やらミルクを盗んでいたらしく、或る日、絶妙なタイミングで現場を抑えた私は、即、息子を問い正した。

「チョイ待てィ! それどうするつもりなのよ!」

息子は「アチャー・・・・・・!」等、つぶやき、しどろもどろになって、「じ、実は・・・死にそうな仔猫がいて・・・・・」と白状し始めたのだ。

「ん? チョット連れてきてみィ?」と私。
 バレた事で、多少ホッとしたのか、息子は嬉しげに、すぐさま仔猫を私の元へと連れて来た。
「キャァーッ! ちぃっちゃーい!」
息子の手にのせられたソレを見た時、わたしは思わず、そう叫んだ。
真っ黒な体毛に包まれたメスの仔猫は、小さな身体を、目一杯震わせて「ミュウー、ミュウー」と元気良く鳴いている。
(なにが、死にそうだよ! ・・・ったく、もぅ・・・・・・)
 
 爺ちゃん猫のボスが、「何だ何だ?」 というように、仔猫に近づいて見る。すると、黒猫は、赤ん坊の癖に、全身の毛を逆立てて「ファーッ!」とボスを威嚇するではないか。
「オイオイ、新参者のくせに、十年早い!」と、息子が笑いながら言う。

私は見てしまったら、モウ、ダメ、なタイプなので、「名前はどうしょう・・・ボスがいるから、『子分』にするか・・・・・・」等と、思わず、つい、口を滑らせてしまった。

「オッカァ、クリア!」と、息子が歓声を上げながら「でも・・・、『子分』じゃ、呼ぶ時、恥ずかしいよ・・・・・・」と、口をとがらす。
「じゃぁ、ミュウーミュウーうるさいから『ミュウー』は?」
「それ良い! 決り〜ッ!」
実にあっけ無く、名前が決ってしまった。

「問題は、オヤジだよなぁ〜〜〜」
「そうね〜」
と、私達は少し肩を落としてうなずきあった。
 夜になり、問題のオヤジが帰り、ベッドに横たえた私に「具合でも悪いのか?」と聞く。

「シィ〜〜ッ! 実は・・・・・・」私はそっと毛布をめくり、ダメ元で、スヤスヤと眠っている仔猫を夫に見せた。と、たちまち夫の顔が、デレデレにゆるみ、「ナニュヨ〜〜〜、コレ!( 注・主人語で、なによ? これ )ちっちぇーっ! 飼うの? ね、ね、飼うの?」と子供のようにはしゃいでる。
その様子をドアの外から心配そうに窺っていた息子は、「オヤジもクリア!」と大喜び。

                      次回へと続く

                  BY マキュキュ


2002年04月21日(日)
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■ 【童話】てっちゃんのいいつけぐち 


 こんにちわ〜〜。今日もさわやかに晴れわたっていて、すがすがしい松本で〜す。
 今、大家さんが飼ってるマルチーズの『ポコ』ちゃんと、我が家の黒猫の『ミュウー』が、窓越しににらめっこをしています。(笑)
 お互いに興味はあるんだけど、不気味で怖い! って感じかな?
 何れは仲良しになる兆しも無きにしも非ず。

サテ・・・今日の出し物は、初期のころに書いた童話(?)と呼べるかどうか解らないんだけど、「てっちゃんのいいつけぐち」を、掲載いたします。
 感想、お待ちしています。




           『てっちゃんのいいつけぐち』


「てっちゃん、お・は・よ・う。もう、7時だよ〜」
と、お母さんの声がする。
「う・・・ん・・・ムニャムニャ・・・、{[(-_-)]}zzzzZZZZ」

 ―それから10分がすぎました―

「てつろう、おきろってばー、学校おくれてもしらないから!」
そろそろおきないと、お母さんが『オニ』になる・・・・・・。
だけどまだ・・・ね・・・む・・・い・・・・・・。
 
 いつもさいしょは『てっちゃん』なんだ。
そして、そのうちに『てつろう』になる。
それがすぎて『てつ!』になるころが、やばい。

 お母さんのごきげんバロメーター

『てつろう』から『てつ』にか変わるあいだが、いうことのききどきだ・・・、と、ボクは思っている。
だから、そろそろやばそうだ・・・・・・。 
ユメごこちで、そう思ったとたん、
「こらっ! てつ! いいかげんにおきないと、くすぐりころすぞぉ!」
と、お母さんが、ものすごい顔で、おそってきた。

 ぼくは、たまらなくなって、とびおきる。
「ネボスケてつ! 子供っていうものは、もっと早おきのはずだけどねぇ―」
と、ものすごいいきおいで、納豆をかきまぜながら、ボクをにらみつけるんだ。

(けさの納豆は、ものすごく、ネバリそう・・・・・・)

「よくいうよ―。ダレのせいで、ボクががネボスケになったかわかる?」
と、ボクがにらみかえすと、お母さんは、あわてて新聞を見るフリをした。
(なんでフリかって?)
だって、逆さまだから・・・・・・。
 
 お母さんとの朝は、いつも、だいたいこんなふうにはじまります。

 ボクは、お母さんと二人ぐらし。   
お父さんは、ボクがまだ、赤ちゃんのうちに、病気で死んでしまったそうです。
うちのアルバムには、赤ん坊のボクといっしょに写っている、お父さんの写真が数枚あります。
その中に、ボクのオムツをかえながら、ボクにオシッコをとばされて、しかめっつらをしているお父さんの写真が一枚あるのですが、その、しかめっつらが、ボクとそっくりだと、お母さんはよくいいます。

(ボクのほうが、だんぜんハンサムなのに・・・・・・)

 ボクは、お母さんと、けんかをすると、いつも、天国のお父さんに、ナイショでいいつけ口をします。
だから、こんかいの事も、ぜったいに、いいつけてやるんだ。 
だって、ボクの、ネボウのげんいんは、こういうことなんだもん―


 3日前の金曜日のよる、ごはんをたべおわって、新聞を見ていたお母さんが、
「今日、ものすごくこわい映画をやるんだけど、ひとりで見るの怖いから、てっちゃんも、いっしょに見てくれる?」
と、いうんです。・・・・・・7才のボクにですよ?
もしも、ことわったら、『ヨワムシ』っていわれそうだし、つぎの日の土曜日は、学校がおやすみだったから、少しだけ、おそくまでおきていてもいい日なので、いっしょに見てあげることにしたの。

やっぱり、ものすごーく、怖かったけど、お母さんがボクよりも、もっとこわがっていたんで、ボクは、わざとへいきな顔をして見てたんだ。
そこまでは、いいんです。そこまでは・・・・・・。

 そのばんの、夜中の十二時ごろ、ぼくは、お母さんのよぶこえで、目をさましたんだ。

「てっちゃん、おきてよ・・・・・・」

ボクを『てっちゃん』とよぶときは、すごくごきげんのいい時か、おねがいごとがある時と、きまっているので、ボクはちょっと、いやなよかんがしました。

「てっちゃん、おきてってばぁー」

あんまり、しつこいので、
「なによー、こんなよなかに・・・・・・」
 と、ボクは、目をこすりながら、めいわくそうにいいました。
「オシッコしなきゃ、もれちゃうよ・・・・・・」
 お母さんは、そういって、わらいます。

「ボク、したくないよ・・・・・・」
そういって、またねようとすると、
「ち、ちがうの・・・・・・お母さんなのよ・・、一人じゃこわくて行けないの・・・・・・、おねがいだから、ついてきてくれない?」
と、ニカッとわらって、ウインクをするのです。

(うそでしょう・・・・・・? その顔のほうが、よっぽどこわいや・・・・・・)

「だからあんな映画、見なきゃいいのにぃー」
 ボクは、ぶつくさいいながらも、しかたなく、ついて行ってあげました。
 お母さんは、なんどもなんども、
「ぜったいに、そこでまっててね? 動いちゃいやよ?」
 と、いいながら、トイレに入って行きました。

「てっちゃん、いるぅー?」
「・・・・・・いる!」
「てっちゃん?」
「・・・・・・なんだよー、いるってばぁー」

(ア〜さむい、はやく出てきてよ〜・・・・・・)

「てっちゃん、なにか、歌ってて?」

「・・・・・・かんべんしてよ・・・・・・もう!」
なんで、よなかに、ボクがトイレの前で、歌を歌わなきゃならないんだよ。
ぜったいにいやだといったけど、お母さんが、あんまりうるさいから、ボクはもう、やけくそで、
「さかい〜、やすい〜、しごときっちり」と、くりかえしながら、なきたい気持ちになりました。

やっとお母さんが、出てきたので、先に行こうとすると、
「ぎゃ〜〜〜っ!!行かないでよ〜〜!!」
と、わめきながら、ボクのパジャマをおもいきり、ひっぱるんだ。
そして、寝室にもどったとたん、「ああ〜、こわかったぁ〜。てっちゃん! 愛してるよ」
と、ボクのホッペにキスをしたかとおもったら、すぐにいびきをかいてるし・・・。

しんじられないよ・・・・・・、まったく・・・・・・。

 あれからボクは、まいばん、十二時ごろになると、目がさめちゃうクセがついちゃったんじゃない・・・・・・。
それがボクの、ネボウのげんいんなんだよ? お父さん。
 こんな、せわのやけるお母さんだけど、一つだけ、スッゴイじまんがあるんだ。 
お母さんのつくる料理は、世界一おいしいんだ。
だって、お母さんは、よく、
「お父さんとふたりで、レストランをけいえいするのが、私の、わかいころからのゆめだったのよ」っていってるもん。

今朝は、納豆だけどさぁ―


「コラ! てつ! なにボケーッとしてんの! 早く食べてくれないと、お母さんまで、ちこくしちゃうじゃないよ〜」

(やばっ!)

 レストランのゆめは、いまだにかなえられていないけど、お母さんは今、ボクの町の給食センターで働いているんだ。
 だから、ボクの学校の給食も、少しお母さんの味がする。

サテト・・・・・・、今日の夕ごはんは、おもいきり、おいしいものを、おねだりするぞぉ〜。
エット・・・、なんにしようかなぁ〜。
まずは、だいすきな、オムライスの上に、ハンバーグと、エビフライをのせてもらって、あとは・・・・・・、マカロニサラダと、お母さんのとくいな、オニオングラタンスープも、いいなぁ・・・・・・。
デザートには、イチゴミルクがいいかな? それともプリンにしようかな?
やっぱり、両方がいいや!

このくらいの、いうことは聞いてもらわなくちゃ!
ボクを、オネボウにしたバツに・・・・・・。   
ねっ? お父さん!       
                        (おわり)

          
                 BY  マキュキュ

 
 


2002年04月20日(土)
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■ 【童話】プッチーの恋物語 


 こんばんわ〜。今日は、夜のバイト、お休みしてしまった。( ̄□ ̄;)!!
鬼の霍乱なのか、年のせいなのか、風邪気味なの・・・・・・(・・,)グスン
 ヤッパ、この年になると、体が付いて行かんわい・・・・・・。

今の所、唯一の稼ぎ頭だから、病気をしているわけには行かないのが、又、つらい所でもあるのです。( ・_;)( ;_;)( ;_;)(>0<)ワーン

 サテ・・・・、今日の出し物は、PC購入後、2作目の応募をした、或るハチミツの会社主催の童話で、応募要項には、ミツバチ・及び、ハチミツ等がテーマになってる童話・・・・・・、と有ったので、書いてみたところ、趣旨が違っていて、ボツになりました。(爆)
 あくまでも、ハチミツが主役か、その他の製品の、PRになってなければダメみたいです。(笑)(入賞作品を読んでみて、つくづく感じました。)

でも・・・、私としては、気に行ってる作品ですので、今度の応募には、作風を少し変えて、再チャレンジしてみたいと思います。  (*^_^*)




            『プッチーの恋物語』


 ここは小高い丘の上にある公園です。
 人々はこの公園を、『メルヘン公園』と呼んでいるのですが、本当の名前ではありません。
 なぜそのようによばれるようになったのかと言うと、いくつかの物語が、この公園から生まれたと言い伝えられ、いつの間にか皆に『メルヘン公園』と呼ばれるようになったそうです。

 本当の名前は何かって? ごめんなさい・・・。実は、この私も、知らないのです・・・・・・(笑)

本当の名前をあなたに教えてあげられない代わりに、私が知っているいくつかの物語の中から一つだけ、今日はあなたにお話しすることにしましょう。

 この『メルヘン公園』には、公園の真ん中にまぁ〜るくふち取られた、大きな大きな花壇があるのです。花の季節になると、花壇をかこむベンチには、どこからともなく人々が集って来て、愛を語る恋人たちや、子供に花の名前を教えている親子連れや、花を見ながらのんびりと日向ぼっこをしている老人たちでにぎわいます。

今日お話するのは、その花壇で生活をしている、いたずら者のミツバチのお話です。


 長かった冬が終わり、春も駆け足で通りすぎ、さわやかな夏が始まろうとしています。
 メルヘン公園の花壇でも、ついこの間まで、かたいつぼみをつけていた花々たちが、5月の暖かな日差しを受けて、いっせいに咲きはじめ、色とりどりの花々たちであふれんばかりです。
 このころになると、ミツバチたちも活気にあふれ、ミツ集めに精を出し始めます。
 このミツバチの群れの中に『プッチ―』という、どうしようもない、いたずら者のミツバチがいるのです。
みんなが、いっしょうけんめい働いているのに、ミツ集めの仕事は、サボってばかり。いつも、やれ冒険だ、やれ探検だと、勝手にどこかへ行ってしまうし・・・・・・、それに近ごろ、公園をおとずれる人たちを追いかけ回しては、怖がらせて喜んだりしているのです。

 これには仲間のミツバチたちも、完全にあきれてしまい、みんな、口ぐちに、
「僕たちまで、人間に嫌われちゃうよ」
「私たちまで、こわがられてしまうわ」
と、プンプンです。
当然、みんなから仲間はずれにされてしまうのですが、当の本人はへいっちゃらです。
今日も、いつものように、プッチ―は公園に来る人たちを、追いかけ回して喜んでいます。すると、仔犬を連れた、見慣れない少女が、メルヘン公園にやってきました。

(ヨーシ!今度はあの犬をおどかしてやれ!)

 プッチ―は、ようすをうかがいながら、仔犬に近づきます。少女は犬のくさりを木の枝につなぐと、水飲み場に、水を飲みに行きました。
仔犬は、居眠りを始めたようです。

(よし今だ!)  
               
プッチ―は、急降下をすると、仔犬の鼻をめがけて、とつげきして行きました。
「キャィーン!」
びっくりした仔犬は、あばれまわり、そのひょうしに仔犬のくさりが外れてしまいました。仔犬はここぞとばかりに、プッチ―にはんげきをはじめます。

「ウワーッ!」
今度にげまわるのはプッチーの番です。いちもくさんに、飛び回ります。
「アイテテテッ!」
仔犬ばかりに気をとられていたプッチ―は、水のみ場のふんすい口に、思いっきり頭をぶつけて、きぜつしてしまいました。
 落ちたところがちょうど水たまりで、プッチーはおぼれてしまいそうです。
(ぐ、ぐるじぃよ―・・・・・・)プッチーはもがきます。

「あら…? ミツバチさん、だいじょうぶ?」
 おいしそうに水を飲んでいた少女の目の前でミツバチがおぼれています。
少女はあわててプッチ―の羽をつまむと、そっと手のひらに乗せました。

(ア〜、た、たすかったぁ〜・・・・・・)プッチ―は、ほっとしました。

「ミツバチさん、ごめんなさいね。私のルーシーがあなたを、おどかしたのね・・・・・・」
 プッチ―を追いかけてきた、仔犬のルーシーが、少女の手のひらを見て、ワンワンほえています。

「だめでしょう、ルーシー、ハチさんをいじめては…」
 ルーシーは、うらめしそうに、プッチ―に向かってほえていましたが、あきらめたようにその場に座り込みました。

 少女はそのまま、プッチ―を花壇まで連れていくと、パンジーの花びらの上に、そっと、プッチ―をとまらせてくれました。
「あとでルーシーを、よくしかっておくからね?」
 少女はそういうと、ルーシーを連れて、どこかへ行ってしまいました。
 それを見ていた、仲間のミツバチたちは、口々にプッチーをからかいます。
「ほーら!バチが当たった!」
「いつも悪いことばかりしてるからよ!」
「犬に食われちまえばよかったのに!」
 そんな悪口を言われても、プッチ―には全然聞こえません。

 プッチ―は、ボーッ・・・と、考え込んでしまいました。

(なんてやさしいんだ。初めてだ・・・、僕のことをこわがらないなんて・・・・・・。それに、僕のほうが悪いのに、僕にあやまってくれた・・・・・・)
 どうやら、プッチ―は、少女に恋をしてしまったようです。

 それからというものは、プッチ―は、人が変わったように・・・・・ではありませんね。(笑)ハチが変わったように、ミツ集めにも精を出し、人をおどろかすことも、すっかりやめてしまいました。
 いっしょうけんめい働いては、少女の来るのをひたすら待っているのです。
 あまりの変わりように、最初は、首をかしげていた仲間たちも、そんなプッチ―を、少しずつ、みとめてくれるようになりました。

 あれから少女も、ルーシーと、ちょくちょく公園に来るようになったのですが、少女が来ると、プッチ―は、嬉しくて、嬉しくて、しかたありません。
でも、プッチ―は、ミツバチです。人間に恋をしても、どうしようもないのです。言葉も通じなければ、思いを打ち明けることもできないのです。
 プッチ―は、ただ、少女がルーシーとたわむれているのを、遠くから、じっと見つめているだけなのです。

 そんなある日のこと、少女はいつものように、ルーシーをつれて散歩に来ていたのですが、その日、突然、初夏の嵐がやってきたのです。  
辺りが急に暗くなり、遠くでカミナリが鳴り始めてきました。
公園に来ていた人々は、雨が降らないうちに帰ろうと、みんな急ぎ足で帰って行きます。
 少女も、ルーシーをつれて、あわてて、家路に急ぎます。
 でも、なぜか、プッチ―は、その日に限って、何か胸さわぎがして、少女がしんぱいになり、少女の後をつけることにしたのです。 

 公園を出て、少したったところで、カミナリはいっそう強くなり、とうとう大粒の雨が、バラバラと音を立ててふり出しました。
少女は、いまにも泣き出しそうです。

(大丈夫…僕がついているよ)

プッチ―が声をかけても、少女には何も聞こえませんし、プッチ―にも気づきません。
あたりは、うす暗く、人通りもありません。

 すると、何処からか、大きなのら犬が、よろよろと少女の方に近づいて行くではありませんか。少女は、のら犬の姿を見つけると、ルーシーを抱きかかえ、恐ろしさのあまり、後ずさりをしました。
ルーシーも、少女を守ろうと、『ウーッ!ウーッ!』と牙をむきますが、相手はルーシーの5倍も大きな犬です。ルーシーにかなうはずがありません。
 それを見ていたプッチ―は「大変だ!」と叫ぶと、のら犬におそいかかります。
 けれども、やはり、プッチ―だけでは歯が立ちません。
(今、仲間を、呼んでくるから、彼女を守ってるんだぞ、ルーシー!)
プッチ―は、大急ぎで仲間を呼びに行きました。

 プッチ―は公園まで戻ると、仲間のミツバチたちに応援を頼みました。
 仲間が仲間を呼んで、ミツバチたちは、ものすごいたいぐんになりました。
ミツバチたちのたいぐんは、急いで少女のもとに飛び立つと、のら犬よりも、もっと大きな犬に、形を変えて、のら犬を攻撃しました。
いくらきょうぼうなのら犬でも、ミツバチ犬の総攻撃には、ひとたまりもありません。のら犬は、とうとう、しっぽをまいてにげて行きました。

 いつの間にか、雨は上がり、雲のすきまから、太陽が顔を出しています。

「ハチさんたち、助けてくれてありがとう・・・。もしかしたらあなたたち、メルヘン公園のミツバチさんたちね?」
 少女は、プッチ―たちに気がついてくれたようです。
プッチ―はそれだけで、とても幸せでした。
プッチ―たちは、少女の周りを何度か飛び回ると、安心したように公園の方に帰って行きました。
 少女はプッチ―たちが見えなくなるまで、いつまでも手を振っていました・・・・・・。


 それから3日がすぎ、いつものように少女はルーシーをつれて公園にやってきました。でも、どこか、元気がありません。
 少女は、まっすぐ花壇に近づくと、プッチ―たちを見つけて、こう言いました。

「ミツバチさん…今日はあなたたちにお別れを言いにきたの。私はこの丘の上に住む、お婆ちゃんのお見舞いに来ていたんだけど、お婆ちゃんも、すっかり元気になったので、ママと一緒に帰ることになったの・・・・・・」
 
プッチ―も、ミツバチの仲間たちも、言葉を失いました。

(・・・・・・ウソだ! 彼女がいなくなってしまうなんて・・・・・・)
プッチ―はショックのあまり、ぼうぜんとしています。

 そんなプッチ―をかわいそうに思った仲間たちは、何とかしてプッチ―の思いを少女に伝えてあげようと、みんなでなにやら、相談をはじめました。
 そしてみんなは、なんと、空中に集まると、『プッチー』という文字と、『LOVE』と言う文字を大きくえがいたのです。

 少女はあふれる涙をぬぐうと、ニッコリ笑って「ありがとう」とつぶやきました。少女は、ポケットの中から、花の種を取り出すと、それを花壇にうめながら言いました。
「これは、お婆ちゃんのおうちに咲いてた、アネモネの種よ。私が一番好きな花なの・・・・・・。皆さんへのお礼に、うめておくわ。もしも、花が咲いたなら、私と、ルーシーの事を思い出してね?」

 プッチ―も、仲間たちも、しゃくりあげて泣いています。
ルーシーも、さみしそうに「キューン…!」と鳴いています。

 少女は、ていねいに花の種を埋め終わると、何度も何度も、花壇を振り向きながら、公園を去っていきました。


 サテ・・・・・・。それから1年が過ぎ、少女への初恋が、はかない片思いに終わってしまったプッチ―は、さぞかしションボリしているのかと思ったら、そんな心配はどこ吹く風・・・・・・。みんなの心配をよそに、もとのいたずら者に戻ってしまったようです。
ミツ集めの仕事はサボってばかり、やれ冒険だ、やれ探検だと、勝手にどこかへ行ってしまうし・・・・・・。
ハテ・・・・・・? このセリフは、いつかどこかで使ったような・・・・・・。

 ともかく今日も、プッチ―は、元気に? 公園に来る人たちを、追いかけ回しては、おどかしているようです。
 仲間たちも、そんなプッチーに、(ヤレヤレ・・・・・)と、すっかり、あきらめたようす。
強がり屋さんのプッチ―のことだから、きっとそんなふうにしか、少女を忘れることができないのかもしれませんね・・・・・・。

 メルヘン公園の花壇には、少女が植えたアネモネの花が、奇麗に咲き誇り、今日も春風にゆれています。
       
                              ―おわり―


2002年04月19日(金)
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■ 【子育てエッセイ】何時までも親友でいたいから  (後編)


 もしかしたら、日曜日まで日記を書く事が出来ないかも知れないので、今、少々時間が空いたのを良いことに、後編を載せてみました〜。(*^_^*)
 
 今日の松本は、物凄い風雨で、あちらこちらで、傘のオチョコ現象が見られました。
まるで、台風みたいな空模様・・・・・・。
そんな中、私は、重たい腰を上げて、自分の愛車を、わざわざ、バスに乗って、松本駅前の駐車場迄、取りに行ったのです。
 何を慌てていたのか、何と、大馬鹿モノの私は、昨夜、カギを掛けたまま車をロックしてしまい、私の愛車は寒々しい駐車場で、一泊する羽目になったのです。
 最近どうも、忙しさのせいで、モトモト、良くない脳みそが、尚更、軽石状態になっているもようです。( ;^^)ヘ..



           『何時までも親友でいたいから』(後編)

 やがて、時を経て、こんな私にも恋人が出来、息子の理解を得て、何時しか三人で暮らすようになった。
 息子とじゃれ合う彼を、何時しか息子は『オヤジ』と呼ぶようになり、初めての父親・・・と言う存在に対し、息子は照れ、又、喜び、或いは、戸惑い、とても複雑な心境だっただろうと思う・・・・・・。

 嬉しいだけではなく、息子の中には、常に(母親を取られた)と言う気持ちも、確かに、存在していたと思う。
 
事実、私は、息子と主人との間で、板ばさみになったり、息子の気持ちを思って、贖罪の意識に駆られた事も何度となくある。
 本当の親子でさえ、子供の成長に連れ、ギクシャクする事もままならないのに、やはり、血が通わない親子関係は、それなりの難しさがある。

 息子は高校を出ると、『オヤジ』にバトンタッチをするように、家を出て、ガールフレンドの住む、隣町で働き始めた。
 そんな最中、一昨年前、私も母と同じ『癌』に掛かってしまった。

 幸い、私は初期であった為、手術と抗癌剤で『癌』はあえなく退散した。
しかし、病気を知った時の息子の憔悴ぶりは、私が見ても、あまりに痛々しく、そんな息子の為には、まだまだ死ぬ訳には行かないと、その心配振りが、とても嬉しくもあった。

退院後、私達は三人で4泊の神戸旅行をした。
今までに無く豪勢で、贅沢な旅行に、息子も私も、主人も、おおはしゃぎだった。
三人が一緒の、旅行と呼べる旅行は、この時が初めてかもしれない。
物凄く楽しかった、神戸の旅行は、あっという間に終ってしまった。


息子は今では、月に一度か二度、突然帰ってきては、私の手料理をほおばって行くだけになってしまい、私は寂しくて仕方がない。
 
息子がまだ小さかった頃、飛行機が大好きだった息子と母との三人で、お弁当を持って、度々この空港公園にやって来た。

「ブィーンブィーン」と大きく両手を広げ、飛行機を真似てはしゃいでいた、あの頃のチビスケが、たくましく、ハンサムに成長した十八歳の息子とダブり、それが涙で揺れる。

・・・・・・と、タタイミング悪く戻って来た息子にバレてしまった。

「オッカァ、今、ひょっとして泣いてた?」
「う、うん・・・チョッチね・・・」
「何でぇ?」と、フシギそうな息子に、私は、

「ねえ、お父さんを作った事、少しは恨んでる?」と恐々訊いて見た。

「ぜーんぜん。だってオッカァみたいな、じゃじゃ馬オバハン、俺一人じゃ手に負えないもん。オヤジのお陰で、分担できて嬉しいよ」
「本当? 正直に言ってみ? 本当は少し寂しかったんでしょう・・・・・?」
「だ〜・か〜・ら〜・全然!」と、にべもない。
「コンニャ〜〜〜ロウ!! 寂しかったって言え!」
私は息子を思い切りくすぐり回した。

「ギャ〜〜ッ!! くすぐったい。ヤメローッ!」
息子は、泣きながら、抵抗する。

「オイ! こんな私だけど、何時までも見放さないで親友でいてくれる?」
 私は、昔のように、そう聞いてみた。

「ハイ、ハイ・・・・・・。その代わり、今夜はステーキね!」 
「何だ? そりゃ!」私は憮然とする。
 
「サテト・・・、オヤジが心配してるといけないから、ソロソロ帰ろうか?」
と、息子が目配せする。
「じゃァ、帰りは私が運転していくわ。アンタの運転じゃ、生きた心地しないから」
と、私は息子の手から車のキーを取り上げて言った。
「ダ〜メ! 俺がして行く!」
そのキーを、息子が奪い返す。
「いや〜よ〜! 死にたくないもん! 私がする!」
「俺だ!」
「私だ!」
私達は、もつれながら、車のキーを、奪い合った。


                            (終り)


2002年04月18日(木)
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■ 【子育てエッセイ】何時までも親友でいたいから (前編)


 皆様、3日ぶりのご無沙汰です。
この所、色々と、バタバタしていたもので、日記の更新が出来ませんでした。
心からお詫び申し上げます。』m(._.)m ペコッ

 旦那は、貰い事故に遇うわ、それに、伴い、何とか収入を増やすべく、おとといから、パートが終った後、友人の店の手伝いをし始めたので、8時半に、家を出ると、帰ってこれるのが、12時頃になってしまう・・・・・・(・・,)グスン
 貧乏暇無しだぁ〜。 トホホ・・・・・・。
 そんな訳で、ゆっくり日記を更新して行く暇がなくなりつつあるのです。
 でも、皆様、極力、努力はしますので、見放さないで下さいね〜〜。(*^_^*)

※ サテ・・・、今日の出し物は、1年前に書いた、子育てエッセイの前編です。 


 
        『何時までも親友でいたいから・・・』 (前編)


免許を取って僅か、三日目という、息子が運転する車の助手席に座り、思わず十字を切る私。
「オッカァ・・・顔色、青いよ」
横目でチラリと私の顔を覗き込み、息子がイヒヒヒィッと、ほくそ笑む。

「ホラホラ! わき見すんな!」
「ハイ、ハイ・・・」と、ため息混じりの息子。
・・・と、狭い交差点の左側から車が一台出て来た。
「危ないっ! ブレーキブレーキ!」私は思わず叫んだ。
「オッカァ・・・俺の運転、全然信用してないでしょう・・・だいじょうぶだってばぁ〜、ちゃんと見てるからぁ〜。それに、言わしてもらうけど、この車には補助ブレーキ付いて無いからね!」
両足をカチカチにふんばっている私を見て、小憎らしく息子がのたまう。

 家を出てから、そんなやり取りが三十分程続き、私達は、目的地の松本空港に着いた。
 私は額の油汗をそっとぬぐい、かろうじて無事に着いた事を、神に感謝した。
息子は早速、フェンス越しに飛行機を見ている。
私は芝生に寝そべりながら、そんな無邪気な息子の後姿を見詰めていた。

(こんなに大きくなっちゃって・・・・・・)

ふと・・・、小さかった頃の息子の記憶がよみがえり、私はそっと目を閉じた・・・・・・。


 私は息子が産まれた直後に離婚という修羅場を迎え、それに伴い、建てたばかりの家も手離さなければならず、息子と母を目の前に、途方に暮れていた。
一時期は、死ぬ事すら考えていた。住む家も、お金も全く無いのだ。
これからの事を考えると、正に、絶望の二文字しかなかった。

でも、愛くるしい息子の笑顔を見ると、その気持ちは変わる。
「泣いちゃ〜いられんわい!」

そう、思い直した私は、生計を立て直す為、已む無く、一時的に息子を手放す決心をしたのだ。
当時まだ生後2ヶ月だった乳飲み子の息子を、正に後ろ髪を引き千切られる思いで、泣く泣く乳児院に預け、先ずは、母と二人で対策を練った。
 勿論その間、私は、出来るだけ毎日のように、息子に会いに行き、お乳を飲ませたり、一緒に遊んだりして、極力息子との距離をたぐり寄せていた。
 当時五二歳だった私の母と二人でアパートを借り直し、親戚から借金をし、カウンターだけの小さな店(喫茶兼パブ)を持ち、私達は一日も早く息子を取り戻すべく、一生懸命に働いた。

息子の二歳の誕生日を期に、やっと待望の息子を引き取ることが出来たのだが、正直言って、私は嬉しさの反面、不安で一杯だった。

いきなり「はい!」と手渡されても、子供をどう扱って良いのか、全く解らないのだ。
私の母も同様で、子育てから、余りにも遠く離れすぎている為(苦笑)参考にならない。
 甘えさせ方、叱り方、誉め方、躾方、病気の時は? 好き嫌いは? 何もかもが手探りから始った。

 母子家庭ということも有り、仕事が第一なので、折角引き取ったものの、あまり息子との時間を持ってやれず、おまけに経済的余裕も無かった為、旅行等にも殆ど連れて行ってやる事が出来なくて、息子には常に寂しい、不憫な思いをさせて来てしまった。

 母と私は交代で店をやり、私が夜の部だったので、息子が保育園に上がるようになると、益々息子といてやる時間が少なくなった。
そして・・・、息子が一年生の時、苦楽を供にして来た私の母が癌になり、4年間、入退院を繰り返した挙句、私と孫の身を案じながら、六二歳という若さでこの世を去ってしまった。

 それからの子育ては、どうしても人の手を借りなければならず、夜の間は、何人かの友人に交代で留守番を頼まざるを得なかった。
色んな人間の愛を借りながら、スクスクと育って行った息子は、とても優しく、感性の豊なユニークな子供に成長して行った。
勿論、友人達の協力の賜物でも有るが、珍しいほど純粋な子供だ。

一般の家庭ほど、子供オンリーに、時間を費やしてやる事は出来なかったが、こんな私でも唯一、子供と接してきた中で、正解だったと思えることがある。

 それは、何時でも、どんな時でも、子供と本音で接して来たということだ。
正直に、素直に、全てありのままにさら曝け出してして来た。
 あなたの母親は、決して立派な人間でもないし、聖母マリアとは程遠い人間なの。むしろ、他の人よりダメ人間だし、泣き虫だし、怒りん坊だし、わがままだし、・・・・・・でも、あなたの事が大好きだから、どうか、何時までも私を見放さないで、親友でいてね? と、情けなくも、その都度、息子に言って来た。
それこそ、店でいやな事などが有ると、息子の前でオィオィ泣きじゃくった事もある。
怖い映画を見て、トイレに行けなくなった私に、息子が仕方なさそうに付いて来てくれた事も何度か有った。

高学年になると、息子はいたずらっ子になり、しょっちゅう担任と一緒に謝罪に行かされた。(笑)
時には、息子と、取っ組み合いのケンカもした。
或る日、息子が、反抗期の子供なら、一度は誰でもが口にする、「だれが産んでくれって頼んだ? 子供は親を選べないからねぇ〜!」と、小生意気な事を口にした事がある。
すかさず、私は、こう答えた。
「あなたは、ちゃんと、私を選んでくれたのよ? 何億って言う 精子君の一匹だったあなたは、カケッコが遅い割には、他の精子君たちを跳ね除けて、ちゃんと泳ぎ切って、一等賞獲ったじゃないの。 だから、あなたは、ちゃんと私から産まれたくて、頑張ったんじゃない・・・。違う?」
 息子の唖然とした顔が、今も浮かぶ。 

『どうしようもないけど憎めない親』私は、そんな親でいたかった。

                      (後編に続く)


2002年04月17日(水)
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■ 【限りなく実話に近い架空の物語】悪夢の昼下がり (後編)


                   
こういう場合、皆どうするのだろう。
まさかテレフォンサービスの人生相談に訴えるわけにも行かないし、警察に掛ける訳にも、保健所に掛ける訳にも行かない。
 明美は本来、動物気狂いだ。どんな動物でも大好きなのだ。例えネズミだろうが蛇(動物?)だろうが、噛んだりしないという確約が在れば、平気で触れる。
但し生きていればの話だ。
死んだもの、或いは死に掛けているものは、まったく駄目なのである。とてつもなく恐怖なのだ。哀れさと気持ち悪さの中に痛さを想像してしまう。勿論触る事も、見る事さえ出来ない。さっき瞬間的に見てしまった時は、ヒクヒクと、まだ確かに動いていたのである。そう言う残虐なシーンは、テレビの動物物でもしっかりと目を閉じる。

 キムが雄叫びをあげながら、ムキになってガリガリとドアに爪を立てる。
「ダメよ! ダメ! 死んでも入れないわよ! 何でそんなもん連れてくんのよ! 馬鹿猫! 私があんたに何をしたって言うのよ、頼むからどこかに連れて行ってよ! あー膀胱が破裂しそう・・・」明美は半狂乱になり、今度は大声で泣いた。

 もう、こうなったら最後の手段。明美は叱られるのを覚悟で、往復一時間以上は掛かる所に所在する浩介の会社に電話を掛けた。
しかし、あいにく浩介は、配達に出ており留守だった。

戻り次第、連絡をするようにと、涙声で伝言を伝える明美に『どうかしましたか?』と電話の相手が心配げに言う。
「い、いえ・・・べ、別に大した事ではないですけれど、一寸聞きたい事が在りまして・・・」と仕方なく電話を切った。

 何かをしていないと落ち着かないので、寝室に置いて在るパソコンに向かい、体を揺すりながらも、保母の友人に依頼されていた、ボランティアで書いているオリジナル童話の続きを打ち始めた。
 極限状態の中、小一時間ほどして、やっと浩介から、緊張気味の声で電話が入った。
 きっとさっき電話を取り次いだ人が、ただならぬ様子だったと伝えたのだろう。
「どうした?」という声に、半ば放心状態で「助けて・・・・・・」と、明美。
よほどの事態だと思ったに違いない。浩介の声が叫びに変わる。
「だからどうした!」

「ネ、ネズミがキムを・・・ち、違う・・・。キムにネズミを・・・ちょ、一寸待って・・・」と、しどろもどろになりながらも、やっとの思いで明美は事態を説明した。
「このクソ忙しい時に・・・アホ!」そこで空しく電話は切れた。
(・・・・・・!)
(いや、きっと浩介は来てくれる)明美はそう固く信じて、ずっと待ち続けた。
 気分を落ち着けるために立て続けにタバコを二本吸った。
 ドアの向こうでは相変わらず、キムがドアを開けようとヤケクソで、もがいている。

 何も考えまいとキーボードを無心に打ちながら、待つこと約三十分。
ようやく玄関で物音がした。しかし玄関の開く音がしない。
ピンポーン、ピンポーンと苛立たしくもチャイムばかりが鳴っている。浩介ではないようだ。きっと郵便か集金に違いない。かなりしつこく鳴っている。

(うっせーな! 出たくても出られねーんだよ、この馬鹿タレメ!)明美は立ち上がることすら出来なそうなのだ。よしんば立ち上がって二階の窓から声を掛けたところで、下に行くにはそのドアを開けるしかないのだ。
こうなりゃ居留守を使うしかない。明美は二階に居るにもかかわらず、何故か息まで殺し、手元のリモコンでテレビの音も消した。

惨めだった。(何で私がこんな目に・・・・・・)

 ふと究極に貧乏だった頃を思い出し、思わず苦笑する。
(昔、よく在ったっけ、こんな事が・・・・・・ウフフ、浩介と二人でシーッ・・・なんてやっちゃってさ、あの頃は貧乏でも愛が在ったよなー)

あー、それどころじゃない! 早く助けててくれなきゃモ、モ、モレルーッ。
 明美は思わずあたりを見渡す。しかしオマルの代わりになりそうな容器は、何一つ無い。

あーもうダメだ・・・・・・。限界・・・・・・。

そう諦め掛けた時、玄関の開く音がした。
(た、助かった・・・・・・)明美の口から、安堵の溜息が漏れる。
 浩介はぶつくさ文句を言いながら、階段を上がって来ると、ドア越しに「早く開けろ!」と怒鳴っている。
明美は恐る恐るドアを開けると浩介に抱きついた。
浩介はにべも無く、そんな明美を押しのけて「忙しいんだから!」と言うと、ティッシュをわし掴みにし、その無残な物体を、いとも簡単に掴んだではないか。

「おやっ? オイ、明美、来て見? 珍しい・・・・・・。これモグラだぞ?ホレ、」浩介はティッシュで掴んだソレを、ドアを開き、明美に挿し出した。

「ギヤーッ! 止めてーっ!」

 そして叫んだ途端、それまでの緊張感が一気に緩み、妙に生温かい物が、放心状態の明美の両足の間を、とめどなく滴り落ちた。

                          [完]

  (シツコイようですが、これは、間違いなく、架空のドラマです)(*^_^*)


2002年04月14日(日)
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■ 【限りなく実話に近い架空の物語】 悪夢の昼下がり(前編)


 今日は、朝から晩まで忙しくて、日記を書いてる暇がなかった。( ;^^)ヘ..

 だから、取り合えず、昔書いた、ショートドラマを掲載します。
 これは本来、オムニバスドラマの脚本用に書いた原作で、結局脚本に書き換える前に自滅させた作品です。(爆笑)
 そして、これは、完璧なフィクションであって、事実とは無関係な、小説、だという事を、どうかお汲み取りください。  ハイ・・・・・・。



             『 悪夢の昼下がり 』


 窓から吹き込む、心地良い春風に鼻先をくすぐられ、二階の寝室のベッドで、つかの間のうたた寝から目覚めた明美は、怠惰な猫のように、思いっきり身体を伸ばした。
「ヒューッ、気持ち良いぃ〜っ! 二日酔いの割には、何て、すがすがしい目覚めなの?」
明美は、そう、独り言を呟くと、物干し場の洗濯物を、隣接の寝室に投げ込み、鼻歌を歌いながらそれ等を丁寧に畳み始めた。
 昨夜は、ついついビールを飲み過ぎ、酒のツマミ以外、主食らしい主食を口にしていない明美は、自分の腹の虫が奏でるトランペットに、自ら苦笑した。
「すっごい! まるで、フリージャズ!」
 チラリと時計に目をやると、午後の二時を指している。「あやや・・・、もう二時か・・・腹減ったなぁ〜。でも、ガマンガマン。これだけ畳んじゃえ」
 テレビでは、オリンピックで見事銀メダルを採った、シンクロナイズド・チームの競技VTRが流れ、興奮過剰気味な、新人の女子アナが、鬼コーチと呼ばれる女性に向けて、ド素人のような陳腐な質問を浴びせている。

「今、選手達に一番掛けてやりたい、労いの言葉は何ですか?」

(今更そんな質問すんなよ。もう、とっくに掛け終わってるだろーがよ、銀メダル取ってから一体、何日経ってるんだ・・・・・・、えっ?)
明美は、思わず漏らした自分の言葉の下品さに、舌を出した。

 女子アナとは、かなり対照的な、余りに素気無い鬼コーチのコメントが、とてもウケタ。

 ふと、ドアの装飾ガラスの向こうに、鈴の音がし、最愛なる『キム』の愛しく美しいシルエットが、廊下に写る。
 明美が夫よりも大切にしている雄の黒猫だ。
「オッ? 帰ってきた、帰ってきた・・・・・・」

 キムは、今朝の七時頃から外に出たまま、少し長めの散歩を終えて、今帰ってきたのだ。

 何時もなら、帰って来れば、すぐさま、自分でドアを開け、まっすぐに明美のもとに直行してくるのだが、今日は中々入ってこない。
ドアの向こうで、しきりに何かにじゃれ付いているのが、半透明のガラス越しに見える。
 明美は、虫でも連れて来たんだ・・・、と思い、「キムたん、お帰りー。何やってんのかなぁー?」と、迎え入れようとしたその瞬間、明美の顔は蒼白し、身体が凍り付いた。

「ギェーーッ!」

 キムがじゃれ付いていたのは、何とした事か、多分・・・・・ネズミである。多分と言うのは、ハッキリ見られないからだ。
黒灰色の、とてつもなくブヨブヨと柔らかそうな10�堕�のグロテスクな物体を、こずき廻していたぶっているのである。そして、そこには、明らかに血痕らしきものも見えた。

 一気に全身の毛が総毛立ち、見る見る鳥肌がた起って行く。明美は瞬時にドアを閉め、キムが入ってこれないように、ドアに長イスを交った。
(どうしよう・・・・・・)アレが存在する限り、もう、二度とドアを開けられない。明美は寝室に閉じ込められてしまったのだ。

キムはドア越しに、何故に入れてくれないと言わんばかりに、いとも恨めしげに「ニャオニャオ」喚いている。しかも獲物を捕らえたのは初めての事なので、キムとしてはその物体を明美に見せて、手柄を誉めて欲しいのか、ご丁寧にも、ドアすれすれまでソレを引きずって来ている。

(あー神様・・・・・・)

 明美はおろおろしながらも、冷静に考え、比較的、近くに住んでいる友人三人に、祈るような気持ちで手当たり次第に電話を掛けてみた。
二件は留守で、やっとつながった女友達の美沙子は、「冗談でしょ? アタシがネズミを触れると思うの? バーカ」と、けんもほろろである。
 明美は大いにパニクッた。

 こうなると、忘れ掛けていた色々な現象が一気にに肉体を襲って来る。
先ず朝から水一滴口にしていない。二日酔いと恐怖とで喉がカラカラだ。寝室のミニ冷蔵庫には、ラム酒とウォッカしか入っていない。ペットボトルの飲料水は、真夜中じゅうに、飲み過ぎの乾きから、一滴残らず飲み干してしまっていた。その飲みっぷりを思い出した途端、あ〜、トイレも行きたい・・・と、泣きたくなった。

 トイレも、今朝起きた時、仕方なく、かろうじてふら付く足で、夫である浩介の弁当を作りに、階下に下りた時、朝イチで行ったっきりだ。
あー、水が飲みたい。珈琲も飲みたい。お腹もペコペコ・・・・・・。
何時もなら、何かしらのスナック菓子くらい二階の部屋にも在るのだが、今日に限って何も無い・・・・・・。タバコも僅かに二〜三本残っているだけだ。明美は絶望感で、本当に、少しだけ泣いた。
 こんなにも、愛しいキムを、明美は初めて恨んだ。

                      (後編へ続く)


2002年04月13日(土)
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■ 【ショートエッセイ】母の香り 


 皆様 おはようございま〜す今日の松本は、見渡す限りに曇り空が広がっていて、我が家の窓から見える、遠い山々の風景が、まるで、墨絵のようです。

こんな日は、風景を眺めながら、(゜‐゜*) ホケーッ・・・と過ごすのもいいかもしれませんね。(*^_^*)



 今日は、『泣きたい香り』と、同じ時期に書いた、香りのエッセイ・パート��
 『母の香り』 を読んで下さい。


                
              『母の香り』


 母が亡くなって、もう十年以上が過ぎ去った。
 私の幼少時代、母はまだ、自分の夢を捨て切れず、大して売れもしない女優をしていた。

 母は、中々の美人で、とってもお洒落な人でもあった。

 勝気で独立心が旺盛だった、そんな母は、呑んべぇで、お人好しで、やはり売れない喜劇芸人だった頼りない父を尻目に、女優の傍ら、銀座で雇われマダムもしており、殆どは、母一人の力で、祖母・曾祖母を含めた一家5人の暮らしを支えていたと言ってもいいくらいである。

 母は店への出掛けには、いつも決まって青い小瓶に入った『香水』を振り掛けていた。

 私はその瞬間の母がとても素敵に見えて、艶やかで美しい母の姿を、口をポカンと開けて、見惚れていたものだった。

 母はそんな私に、いつだって苦笑し、私にも、香水を一振り、掛けてくれる。

「ねぇママ、これ、なんて言う香水?」

「スワルド・パリっていうのよ」

「ふーん・・・・・・」

 幼い私に取って、香水とは、夢の国へと誘う魔法の薬にも思えた。

(ママの匂いは・・・・・・スワルド・パリか・・・・・・)

 そして年月が経ち、母は離婚し、何時しか母に新しい恋人が出来た。


 その人には奥さんがいた為、母は日陰の身ではあったが、母が死ぬまでの二十年間、その人と母は、ずっと良い付き合いを続けていた。

 話は前後するが、何故か母は、その人と愛し合うようになってから、突然、香水を変えてしまったのだ・・・・・・。

 母の香りが、『スワルド・パリ』から、『夜間飛行』へと移り変わった。

 大好きだったスワルド・パリから夜間飛行に変えた母を、一時、私は嫌いになった・・・・・・。何故なら、それは、父を、捨てた匂いだったからだ。

 四十歳をとっくに過ぎた今になって、母の気持ちが痛いほど良く解るのだが、当時、私はまだ十歳だった。


 いくらダメな父親でも、優しく、人間味に溢れた父が、私はこの上無く大好きだったのだ・・・・・・。


 やがて、母が亡くなり、生前お洒落だった母に、何か施そうと思った時、少々考えて、私は迷う事無く、夜間飛行を母に振り掛けた。

 今頃母は、何処で、どんな夜間飛行をしてる事だろう・・・・・・。

 
 
 
                BY   マキュキュ
 


2002年04月12日(金)
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■ 【童話】パパの浮気!? (後編) 


 あぁ〜〜〜、足の魚の目と、マメが痛いよ〜〜〜〜。(ノ_<。)ビェェン
もう、年だから、立ち仕事は、足や腰に負担が掛かって、耐えられないわぁ!! 

 でも・・・、食う為には、仕方ないやぁ〜〜〜〜〜ね!(爆)
 イボコロリを買ってきたので、お風呂上りに、早速試してみま〜す(爆)

 サテ・・・、今日は、昨日の続きで、『パパの浮気!?』の、後篇をお送りいたします。 是非読んでくださいね〜〜。

 あ〜〜〜。partから帰れば、直ぐに、御飯の支度だし・・・・・・。
全く、忙しいったらありゃしない。
 貧乏暇無し・・・・・・ トホホ・・・・・・です。




           『パパの浮気!?』(後編)

みごとなママの、カウンターパンチだ。
ボクは、レフリーみたいに、パパとママの顔を、こうごに見ていたけれど、大変な話の進みぐあいに、思わずさけびごえをあげだ。

「ちょっ、ちょっとやめてよ! 二人とも」

 と、とうとうママが泣き出した。
「だってパパったら、ウワキしてるのよ? くやしいったら、ありゃしないわ」
ママは、鼻をかみながら、ボクにそう、うったえる。

「おまえ達、本気でパパがウワキしてるなんて思ってるのか? ばかばかしいにもホドがあるぞ!」
そうわめきながら、おこったパパが、大きな音をたてて、テーブルをたたいた。

「じゃあ、あのケイタイ電話の『S・マキ』って、一体だれなのよ! えっ?」
ママがうらめしそうに、パパをにらみつけると、

「あ、あのー・・・そ、それはだ、な・・・・・・えーと・・・・・・その・・・・・・」
パパは、しどろもどろになってしまった。

「ほーら、やっぱり言えないんじゃないよ。ねっ? テツロウ、これでわかったでしょ? 明日二人で、この家を出ますからね!」
ママはそう言うと、オイオイ泣きながら、リビングから出て行ってしまった。

「パパ・・・・・・どうするつもり? ボク、知―らないっと・・・・・・」
なんだかボクも、パパがだんぜん、あやしいよな気がしてきて、パパをにらんでやった。

「と、とにかく、明日になれば、すべてがわかるんだよ・・・・・・、そうすれば、パパの無実が証明できるんだけどなぁ〜・・・・・・、今、言うわけにも行かないしなぁ〜・・・・・・」
パパは、なにやらブツブツと、いいわけがましく、つぶやいていた。


 ―そして、次の日―
 
 ボクは目をさますと、ママのようすが心配なので、ママの部屋を、そっとのぞきに行った。
ママはプリプリしながら、スーツケースに荷物をつめこんでいる。

(た、大変だ! ママは本気みたいだ。ど、どうしよう・・・・・・。あぁ神様。どうか高橋家のピンチを、救ってください・・・・・・)

 ボクが心の中でそうさけんだ時だった、♪ピンポーン♪ 
と、玄関のチャイムがなった。

「おはようございまーす、マタタビニャンコの宅急便でーす」

ママは荷造りりの手を止めると、
「何かしらね! よりによって、こんな時に!」
と、ブツクサ言いながら、玄関に出て行った。
ボクもそっと、ママのあとについて、玄関に行きかけた時、ちょうどパパが、2階の寝室からおりてきた。

パパは玄関のようすをうかがいながら、
「アァ〜、あせったよー、もう、間に合わないかと思った・・・・・・」
と、ボクに、にが笑いをしながらささやいた。

(・・・・・・?)

ボクには、わけがわからない・・・・・・。

 ママが荷物を受け取って、リビングに入って行くのをみはからうと、パパが、
「行くか、テツロウ!」と、あごをしゃくった。

 そして、二人でリビングをのぞいて見ると・・・・・・、

「何かしら? こんなに大きな荷物・・・・・・私、何もたのんでないけど・・・・・・?」
と、ママがひとり言を言いながら、包みをひらいている。
すると、ママは急に、やさしい顔になって、そっとつぶやいたんだ。
「まぁ・・・、ステキ・・・・・・」

 包みの中から出て来たのは、大きな額に入ったイラストだった。
それは、ママが一番気に入っている、もう少し若かったころの、ママの写真をモデルに描かれた、イラストだった。
そして、ママの周りは、ママが大好きな、たくさんの黄色いバラの花でふちどられてあった。

「ママ、お誕生日おめでとう!」

パパがせきばらいをしながら、言う。
ママは、ぽかんと、口を空けている。

「実はね、この前の父兄参観日に、テツロウの学校で、大学時代の友達にバッタリ遭ってさぁ・・・・・。聞く所によると、テツロウの学校で絵を教え始めたって言うだろ? そいつ、昔から、そういうイラストがトクイでさぁ。話をしているうち、ふと、ママのたんじょうび誕生日が近い事を思い出して、それで、二人にナイショで、たのんでたってわけ・・・・・・」

「も、もしかして図工の真樹先生?」

ボクはびっくりしてパパに聞いた。
パパは苦笑いいをしながら、うなずいた。
「なーんだ、パパ、真樹先生の友達だったんんだ・・・、真樹先生も何も言わないんだもん・・・・・・」

 真樹先生は、今年の春から、ボクの学校に来た、新しい図工の先生だ。

「そりゃ、口止めはしておいたサ。そう・・・、真樹重雄。だいたい苗字がいけないんだよなー、真樹なんて、女の名前みたいでさ・・・・・・。だけど、テツロウに話せば、オシャベリだから、きっとママにバラしちゃうだろうし・・・・・・。だから、つらかったけど、おまえにもいえなかった。・・・・・・それにしてもママにウワキとかんちがいされた時には、イヤー、ほんとうに、まいったよ」
 パパは、ポリポリと頭をかいた。

「なーんだ、そうだったのか・・・・・・やっぱりウワキじゃなかったんだ・・・・・・」
ボクはほっとした。そのとたん、

「ウ、ウェ〜ン・・・・・」
ママがいきなり子供みたいな声を上げて、泣き出した。
「私、てっきり、ウワキだと思ったァ〜」
ママは、グシャグシャな顔で、泣いている。
「だからボク、ママに言ったじゃない。『パパはウワキなんて、絶対にできないよ。だってママの事、いっぱい愛してるもん』ってねっ、パパ?」  
と、得意げなボクに、パパが、

「コノお調子ものメ! おまえだって、最後のほうでは、かなりうたがってたくせに!」
と、ボクの頭を、かるくこずいた。
「デヘヘ・・・・・・」
ボクは、頭をかいてごまかした。

「だまっててごめんな・・・、テツロウ。どうしてもママをびっくりさせたかったんだよ」
 パパが、申しわけなさそうに、笑った。

 やれやれ・・・、これでどうやら、パパとママは離婚しなくてすみそうだ。安心したとたん、ボクのお腹が、ギュルルルル〜と、なった。

「ハラペコなわけだよなぁー、テツロウ。かわいそうに・・・・・・。けっきょくゆうべは、メシぬきだったもんなぁ?」
パパが口をへの字にまげて言う。

「二人ともゴメンナサイ・・・・・・」

ママが、すなおに、ペコリと頭をさげた。
「サーテト、今日はママの誕生日だから、久しぶりに、皆で外にでも出るか・・・」
パパのテイアンに、ボクとママは、「ウワーッ! やったぁー」と、歓声をあげた。

  しかし、チョッと待てよ? それにしても、パパはずるいや・・・・・・。一人で、ママの点数かせいじゃってさぁー。
ボクなんて、ママの誕生日が、今日だったって事も、忘れちゃってたって言うのに・・・・・・。
アァ〜、ボクも、おおいそぎで、何かプレゼントしなきゃ・・・・・・。
でも、どうしよう・・・・・・。おこずかい、900円しかたまってないし・・・・・・。パパには負けたくないし・・・・・・。
 
 ヨーシ! 今月は、大好きなマンガを、一回だけがまんして、黄色いバラのハンカチでも買おうっと・・・・・・。マンガのかわりに、勉強すれば、次のテストはきっと、50点ぐらいは取れそうだし・・・・・・それも合わせてプレゼントすれば、パパに負けないプレゼントになるかな・・・・・・。
 オマケに、皿洗い券と、カタモミ券も、プラスしちゃったりなんかして・・・・・デヘヘヘ・・・・・・

「コラッ! テツロウ、何、ボケーッとしてるんだ? 早くしたくしないと、置いてくぞ!」

(ヤバッ・・・・・・)

 でも、ボクは胸をはって、パパに言ってやったんだ。

「ボクだってパパに負けてられないもん。今ね、パパのプレゼントより、ずっと、ずっとママが喜びそうな、最高のプレゼントを考えてたところなんだよ?」

それを聞くと、せっかく、泣きやんだママが、又泣き出した。

                            (おわり)



2002年04月11日(木)
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■ 【童話】パパの浮気!?(前篇) 


 皆様 こんばんわ 今日は抜き差しならない理由で、書き込みが遅くなってしまいました。

歯医者の帰りに、チト、パチンコ屋に寄ったら、 な、な、なんと たったの1000円が 5万円
になったのです。
これで当分は、食い繋げる〜〜〜。


サテ・・・今日の童話は、少し長いので、前半・後半に、分けて掲載します。
ご意見くださいね〜〜。


             『パパの浮気!?』 (前半)
 
 「もう、パパなんてだいっきらい! テツロウをつれて実家にかえるわ!」
二階にある、子供部屋にまで、ママのキンキン声がきこえてくる。
ボクは、今、夢中になっている、ボクシング物のマンガから目をはなすと、思わず、いつものようにきき耳を立てた。

「ママのわからずや! もうかってにすればいいさ。だけどテツロウは、ぜったいにつれて行かせないぞ!」

(また、やってる・・・・・)

ボクは、おもわずためいきをついた。
ここ4、5日の間、パパとママはケンカばかりしている。
じつは、ボク、何でママがおこっているのか、いつもぬすみ聞きをしてるから、なんとなく知ってるんだ。

どうやら最近、パパのケイタイに、ママの知らない女の人の名前が出ていて、パパがしよっちゅう、その人と、ママにナイショで、コソコソと、話をしているらしい。
ママがそばに行くと、パパは、あわてて、電話を切るんだって・・・・・・。

ママは、パパがウワキをしてるって、思いこんでるみたいだけど、本当かな・・・・・・?

そんなことをかんがえていると、とうとうママに大声でよばれてしまった。
しかも、メチャきげんの悪い声で・・・・・・。
ボクは、シブシブとマンがをおいて、ママたちのところに、行った。

リビングルームに入ると、パパもママも、テーブルの、とてもはなれた位置に、そっぽを向いてすわっている。
「な・・・、なぁーにぃ?」
ボクは少し、オドオドしながら、二人のまん中にすわった。

『テツロウ・・・・・・』
と、二人で同時に言いかけて、また二人とも、プイッと横を向いて、だまりこんでいる。

(ニガテだなぁ〜、こういう空気・・・・・・)

 リビングルームは、シーンとしずまりかえっていて、時計の音だけが、チッチッチッ・・・・・・と、むなしくなっている。
ボクは上目づかいいにチラリと、時計をぬすみ見た。
(ア〜ァ・・・もうすぐ7時半だっていうのに、この分じゃ当分の間、夕ごはんはムリそうだなぁ・・・・・・) 
        
 ボクは、この場のふんいきをかえるため、何かを言わなければ・・・・・・と、思うのだけれど、オッチョコチョイのせいか、いつもつい、言わなくても良い事まで言ってしまうクセがあるみたい・・・・・・。

「デヘヘへ・・・・・・、ボクね、き・・・、今日ね、算数のテストかえしてもらったんだけど、めずらしく35点もとれてたんだよ?」
パパとママが(ナニッ!?)と、言う目で、いっせいにボクをにらみつける。
(ヤバッ!)ボクはあわててつけたした。

「だ、だって、この前は22点しか・・・・・・」
と、ママの声がそれをさえぎって、
「おだまりなさい! 良くはずかしくもなく35点だなんて言えるわね。4年生にもなってちっとも勉強もしないで、マンガばっかり読んでるせいよ? いったいぜんたい、だれに似て、あなたはこんなにおバカなんでしょうね?」
と、ママが、パパを横目で見ながら、チョコチョコッと、ジャブを出しはじめる。
と、すかさずパパが、
「ママに似たに、決まってるじゃないか! なぁ? テツロウ」
と、フックこうげきに出た。

(「なあ? テツロウ」と言われても、この場合、ママが、おバカと言うことを、みとめる事になるわけだから、返事のしようがないわけで・・・・・・)

するとママは、パパの言葉を、かんぜんにムシして、
「ママね、この家を出て、しばらく、いなかのおばあちゃんの所に行こうと思うんだけれど、もちろんテツロウも、いっしょに来るわよね?」
と、いきなりパパにストレートをあびせた。

それを聞くなり、パパが目をひんむいた。

「ダ、ダメだ! ぜ、絶対にゆるさないぞ、が、学校はどうするんだよ、学校は・・・・・・。ま、まさか、おれ達のケンカが終わるまで、休ませるつもりじゃないだろうね?」
パパはママの『出ていく』という言葉に、少しタジタジになりながらも、まだ強気なたいどでアッパーこうげきに出ようと、
「出て行くんなら、ママ一人で出て行けばいいじゃ・・・・・・」
と、言いかけた時、ママが鼻でせせら笑いながら、きり返す。

「明日の土曜日から、夏休みに入ると言う事も知らないの? フン! それでよく父親がつとまるものね! もし、なんだったら、このきかいに転校させても良いのよ?」

 ママのワンツーパンチに、パパがスットンキョウな声をあげる。

「な、なにぃ・・・・・・? マ、ママ・・・・・・、な、何をごかいしてるのか知らないけど、た、たのむから、少しだけ、落ち着いてくれよ・・・・・・」
パパが、ママにかけより、クリンチでにげようとしたその時・・・・・・。
「パパ! 私たち、わかれましょう!」
♪カーン! 

パパ、ノックアウト・・・・・・!

                  (後半へ続く)

サテ・・・困った事になったようですが、哲朗の運命はいかに・・・・・・。



          BY マキュキュ


2002年04月10日(水)
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■ 【詩】トパーズの指輪 


 昨日の日記は、私と致しましては、少々過激でございました・・・・・\(__ )
誤解なさらないで欲しいのですが、昨日の日記は架空の話でございまして、決して私がモデルではございませんことよ。

実は、私・・・・・・、
本来は、ギャグ系、ドタバタ系が、読むのも書くのも好きなのです。
でも・・・、私生活は、品行法制を、絵に描いたようなものでございます。
あしからず。おほほほほ・・・・・

汚名挽回と申しましょうか・・・・・・口直しと申しましょうか・・・・・・、
本日は、うって変わって、真面目な物をご紹介いたします。
 これは、詩なのですが、これも佳作に選ばれ、何処かのラジオ局で、放送されたみたいです。
 あいにく、私の住んでる町には流れなかったので、聞いては居りませんが、思いで深い作品でございます。



『トパーズの指輪』 〜天国の母へ〜

あなたがこの世を去ってから

もう 十年になろうとしてますね・・・・・・

私 あなたに謝りたいことがあって・・・・・・

覚えてますか? 私の17才の誕生日の日のこと―

『お金がなくて、プレゼントが買えないからこれをあげるわ』と言って

自分のはめていた(トパーズ)の指輪を抜き取って、あなたが私に渡してくれた時

『こんなババ臭い指輪いやだ!』 

と、投げ返してしまった日の事

ごめんね・・・・・・

本当に ごめんね・・・・・・

今も あの指輪は右手の子指に光っているよ

そしてとても似あっているよ


あの頃の あなたと 同じ年になりました

                       BY マキュキュ


2002年04月09日(火)
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■ (日記)抜き差しならない理由 part�機 福陰◆院─法�!


         『抜き差しなら無い理由・・・・・・』

これは、張本人に取ってみたら、涙ぐましい程、切実な理由でも、他人(特に職場の先輩等)に取ってみれば、「フン! な〜にゅよ〜! それくらいの事で・・・・・・」と言うようなものが多い気がする。

例えば・・・・・・、遅刻の理由。

朝、出勤間際に、4〜5日間、腸に、溜まりに溜まっていた物が、やっとの事で
出産できる気配が起こったとする。

(あ〜〜ぁ・・・・・・、何で今なの? もう時間がないってのにぃ・・・・・・。でも、この機械を逃したら、今度は何時になる事やら・・・・・・)

今ここで我慢をしたら、腸の中で、又、巨大化して、明日から益々辛くなる。

でも、時計を見れば、刻々と、出勤時間が迫っている・・・・・・。しかし・・・・・・。あぁ・・・・・・、もうダメ・・・・・・。

意を決して、トイレに立て篭もる事10分。

 しかし、急いでいる時に限って、すんなりとは行ってはくれない。
「ぎゃ〜〜っ!! どうしよう・・・・・・遅刻する〜〜〜〜っ!!」
そう思いつつも、もう、既にアタマが出かかっている。(お食事中の方、失礼)
後一踏ん張り・・・って言う所で、まるで意志でも有るかのように、頑なに引っかかっている。テコデモ動いてくれない。
ど、ど、どうしよう・・・・・・。
頼む! 無事に出産してくれ〜〜〜〜〜っ!!

油汗は出るは、苦しいやらで、もうどうにでもなれ〜〜〜っ!!
と、半ばヤケクソになった所で、無事出産。
『ふぅ〜〜〜〜〜〜っ!!」

出勤時間から、何と、35分が経過。

「やばっ!!」

余りの安堵感と、爽快感に、放心状態になっている間もなく、家を飛び出す。

中間辺りまで車を走らせた所で、(あれれ? 玄関の鍵・・・閉めたっけ・・・・・・)
このような胸騒ぎが起こり始める。

(さっき、慌てて飛び出したからなぁ・・・・・・多分閉め忘れてるに違いない!)
確信的な不安になる。
もう少しで職場! と言う所迄行って、その胸騒ぎは、究極になる。
泣きたい気分で、家へと引き返す。

「な、なによ〜。ちゃんと・・・・・・閉まってるじゃん。(・・,)グスン
(こういう時は、大抵、カギはちやんと、閉まっているものだ。)

この時点で、すでに50分の遅刻。

そんなやこんなで、結局、1時間を大幅に送れて、職場に着く。

でも・・・本当に抜き差しなら無い理由なのに、本当の理由が言えないのが、抜き差しなら無い理由なんだと、気が付くのである。
このような時は、どうごまかせば良いのだろうか・・・・・・。

ハテ・・・・・・、皆さまは、こんな時、どんな理由を付けるのでしょうか・・・・・・。
是非ご一報を。
                     BUY  マキュキュ




2002年04月08日(月)
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■ 【童話】五色のクレヨン


寝不足気味で、夢心地のマキュキュで〜す。ヽ(^○^)ノファーーァ!

昨夜、愛(=^・^=)(猫)の ミュウーが、突如騒ぎ出し、やっと心地よい睡眠に入ったばかりの私をたたき起こしたのでした。
ん? w(^_^)ンー?ナニナニ。どした? とばかりに目覚めた私は、「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」と、失禁寸前。
な・な・な・・・・・・なんと!! ミュウーは、20センチものゲジゲジと、格闘してたのだ。後の騒ぎはご想像にお任せするとして、そないなわけで、今日は早めに眠るとします。
今日の出し物は・・・・・、初めての童話です。(出来はよくないかも・・)


『5色のクレヨン』

「これ、ちょっとしかのこってないけど、あげるよ。5才のたんじょうび、おめでとうね」
 てつろうは、おたんじょうびに、だいすきなおにいちゃんから、クレヨンをもらいました。

「わっ! すごーい。うれしいなぁ、うれしいなぁ、ありがとう、おにいちゃん」
てつろうは、ものすごいよろこびようです。
「そんなにおおげさに、よろこぶなよ。テレるじゃん。ほんとうに、ちょこっとなんだから・・・・・・。ゆるせな? てつろう!」 
 おにいちゃんはそういうと、あたまをポリポリかきながら、へやをでていきました。

 でも、てつろうは、おにいちゃんのおふるとはいえ、はじめて手にしたクレヨンが、うれしくてうれしくて、しかたありません。
 さっそく、おえかきちょうと、クレヨンをならべて、にらめっこ。

「さてと・・・、なにをかこうかなぁー」
 てつろうはワクワクしながら、クレヨンのふたをあけてみました。

でも、クレヨンは、たったの5ほんしか、はいっていません。
「なーんだ、たったこれだけ・・・・・・?」
 てつろうは、ちょっとがっかりです。
 しかも、みーんな、つかいかけ。

 いちばんながいのは、はいいろで、それだけはほとんど、つかわれていませんでした。
 あとは、はんぶんくらいになった、オレンジ色と、むらさき色の2本。

 そして、それよりも、もうすこしみじかくなった、みず色が一本。
 そして、いちばんチビッコの、ピンクが一本。

「チエッ! ぼくがほしかった、青や、赤や、みどりが、ぜんぜんないじゃん・・・・・・」
 てつろうは、チョッピリ、かなしくなってしまいました。
 
 せっかく、はりきっていたのに、おえかきちょうは、まっしろなまんまです。

「こんな色だけで、かけるものなんか、ちっともみつからないよ」

 てつろうは、あたりをみまわしては、ためいきをつくばかり。
じかんは、どんどんすぎていきます。

「もう、いやだ! ぼく、なんにもかかないっ!」
 とうとうてつろうは、おえかきちょうを、ほうりだすと、大声で、泣きだしてしまいました。

 ―すると―

「ねぇ・・・、きみ。お空でもかけば?」

 と、どこからか、小さな、小さなこえが聞こえてきました。

「えっ・・・・・・?」

 てつろうは、びっくりして、あたりをキョロキョロみまわしました。

「ぼくだよ、ぼく!」

 よーくみ見ると、はい色のクレヨンが、ピクピクと、うごいています。
「ボクさ、人気がないみたいで、君のおにいちゃんに、ほとんどつかってもらえなかったんだ・・・・・・。まるで、出番ナシさ・・・・・・。ねぇ、たまにはボクの事もつかってよ〜」

 すると、こんどは、

「きゃはは、わたしは、人気者だったから、こんなにみじかくなっちゃったけど、はい色さんたらいつも、はこの中でさみしそうに、出番が来るのをじぃーっと待ってたのよね?」
 ピンクのクレヨンが、わらいながらゆれています。

「こらこら! そんなことをいっては、はい色さんにしつれいよ? いますぐあやまりなさいっ!」
 オレンジ色のクレヨンが、コツンと、ピンクにあたりました。

「あいたたっ! オレンジねえさんに、しかられちゃったわ。はい色さん、ごめんなさーい」
 ピンクは、そういうと、ペロリと、したをだしました。

「ふわ〜ぁっ! もう、うるさいなぁー、せっかくきもちよくねむってたのにぃ・・・・・・。あれれ? クレヨンのもちぬしがかわってる」
 みず色のクレヨンが、大あくびをしながら、そういいました。

 それにつられて、むらさき色のクレヨンも、ながいねむりから、めざめたみたいです。

 「いやー、みんな、ひさしぶりー。ふたがあいたのなんて、なんかげつぶりだろう・・・・・・。もう、ずっと、あかないんじゃないかって、チョットしんぱいしたよ。あ〜ぁ、まぶしいったらありゃしない」
 むらさきは、目をしばたいています。
「あいたたたっ! あんまりにも、ながいあいだねむってたから、こしがいたいや」
 むらさきが、おおきく、のびをしながらいいました。

「きゃはは、いやだぁー、むらさきさんったら、まるで、おじいさんみたいっ!」
 ピンクが、いたずらっぽくわらいます。

「これっ! いいかげんになさい!」
 オレンジは、ピンクをにらみつけました。

「やーい、またおこられたー。プププッ!」
 水色は、おなかをかかえて、わらいころげています。

「あっかんべーだ! プン!」ピンクが水色をにらみつけました。
 なにやらクレヨンたちは、おおさわぎ。

「シーッ! ちょっとみんな。けんかしているばあいじゃないんだってば・・・・・・」
 はい色の、そのひとことで、クレヨンたちは、ようやくしずかになりました。

「この子、5本だけじゃ色がたりなくて、えがかけないって、さっきからないてるんだよ・・・・・・」
 はい色は、みんなにたすけをもとめます。

「ほほー。ぼくたちだけでは、ふまんかな?」
 むらさきが、いいました。

「だってサ・・・、ぼくサ・・・、せっかくクレヨンもらったのにサ・・・、これっぽっちじゃサ・・・、なにをかいていいのかサ・・・、ぜんぜんわかんないんだもーん・・・・・・、ウェ〜〜〜〜〜ン!」

 てつろうはまた、おおごえで、なきだしました。

「だから、ぼくが、お空をかけば? っていったんだけど・・・・・・」

「でも、ぼく・・・お空なんか、かいたことがないもん、それに青だってないしサ・・・・・・」
 てつろうは、まだごきげんななめ。

「だいじょうぶ。みんなでちからをかしてあげるから、ね、ね、かいてみよう?」
 オレンジのクレヨンにそういわれて、てつろうはしかたなく、そっとうなずきました。

「じゃ、さいしょにぼくをもってごらん?」
 てつろうは、いわれるままに、みず色のクレヨンをもちました。
 すると、どうでしょう・・・・・・。
 てつろうの手が かってに動き出して、すこしずつおえかきちょうをいろどりはじめました。

「ほーら、つぎは、わたしをもつのよ?」
 オレンジが、やさしくいいました。
 てつろうは、なんだかウキウキしてきて、だんだんと、目をかがやかせはじめました。

オレンジは、3びょうしで、お絵かきちょうのうえで、ワルツをおどります。
オレンジのゆうがなダンスがおわると、
つぎは、むらさきのばんです。

 むらさきは、『ヨッコラショ!』と、きあいをいれると、そっと、こごえでいいました。
「ぼくは、こしが痛いから、ちょこっとだけにしとくよ!」
 てつろうは、クスリとわらってしまいました。

「まってました。いよいよぼくのでばんだ! この日をどれだけまっていたことか・・・・・・」
 そういうと、はい色のクレヨンは、てつろうの手の中に、いきおいよくとびのりました。
 はい色は、この時とばかり、おもうぞんぶん、おえかきちょうの上をはしりまわります。
 はい色はまんぞくげに、てつろうの手をはなれると、
ピンクのクレヨンにむかっていいました。
「ほれっ! チビスケ、最後はおまえの番だ! きれいに、きれいに、しあげるんだぞ!」

「まかしとけって!」
 ピンクのクレヨンは、てつろうの手の中で、あっちに行ったり、こっちにきたりと、おおいそがし。

「ハ〜イ、いっちょうあがり! どんなもんだい!」
 ピンクが、じまんそうにいいました。

 すると・・・、おえかきちょうには、とってもうつくしい、ゆうやけの空が、がようしいっぱいに、えがかれていました。

「す・・・すごいや・・・・・・」

 てつろうは、目をパチクリしています。

「みんな、ありがとう・・・・・・。たった5本ぽっちのクレヨンでも、こんなにきれいな絵がかけるんだね? ぼく、おにいちゃんに、この絵、みせてくるよ!」
 

∞    ∞   ∞   ∞   ∞


「あれれ? ぼく、いつのまに、ねむってしまったんだろう・・・・・・?」
 てつろうは、目をこすりながらいいました。

 さっき、泣きつかれて、つくえによりかかったまま、どうやら、いねむりをしてしまったようです。

「あ〜ぁ、なぁーんだ・・・・・・ユメだったのか・・・・・・」
 てつろうは、ためいきをつきました。

(それにしても、すごく楽しいゆめだったなぁ〜)

 てつろうのあたまの中には、まだ、クレヨンたちのはなしごえが、ハッキリと、のこっているのでした。

(そうか・・・・・・、お空をかけばいいんだネ)

 てつろうは、さっき、ほうりなげてしまったおえかきちょうを、あわててひろいにいきました。
 バラバラになったページをめくってみると、あ〜らふしぎ・・・・・・。

 そこには、きれいな、きれいな、ゆうやけの空が、ちゃんと、かかれているではありませんか・・・・・・。

(・・・・・・!)

 てつろうは、おもわず、クレヨンの箱に、目をやりました。

 でも、クレヨンたちは、しらんぷりをして、スヤスヤとねむっているのでした。

                               (おわり)

                     BUY  マキュキュ

追伸   ( ̄○ ̄)お( ̄◇ ̄)や( ̄ο ̄)す( ̄ー ̄)ノ~~~み〜♪・:*:・゜★,。・:*:・゜☆


2002年04月06日(土)
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■ 【ミニミニエッセイ】最期の桜 【初めての受賞作】


今日も良い天気ダァ〜〜松本は桜が満開なりィ~(*^_^*)
6(o ̄O ̄o)∂オッ!\(o ̄∇ ̄o)/ ハッーーー♪

今、私が住んでいる松本は、正に桜の花が満開です。
夕方、ダンナが帰ってきたら、ワイン一本ぶら下げて、松本城にでも、夜桜見物と、洒落込んで見ようかなっ・・・なぁ〜んて思ってまぁ〜ス。 

桜の季節になると、平成三年にこの世を去った、母の事を、良く思い浮かべるのです。
桜が大好きで、一般行事なんかには、全然疎かった母も、桜の季節になると、毎年、花見だけは欠かさずに行っていました。

一昨年、そんな母を偲んで書いた、『桜文大賞』と言う公募に、募集し、生まれて初めて賞金(五千円ダケド・・・・・(^^;; ヒヤアセ)を頂いた作品を今日は載せてみようかと思います。
400文字以内と言う指定の付いた、桜にまつわる想い出の手紙文・・・と言う内容の物です。


            『最後の桜』

『後何回、私は桜の花を観られるのかな・・・』

ポツリと呟く貴女に、「何度でも見られるわよ・・・・・・」と、私は、とても不器用な笑顔を作る。

 貴女と行った、最後の花見での会話。

 結局、翌年の平成三年二月八日、貴女は桜が開くのを待たずして、この世から去って行った。

 花弁の様な雪が舞う中を・・・・・・。

 哲朗(息子)と三人で、よく松本城に桜を観に行ったよね。あの頃八歳だった哲朗が十九になったのよ? 
最近じゃ、私を置いて、彼女と花見に行ってるわ(苦笑)

 ねぇ・・・、又、貴女と一緒に桜を観たいよ・・・・・・。

 昔みたいに小さな小さな御座を敷いてサ、貴女は珈琲、私は缶ビールで、二人で乾杯してサ。

 色々な事を語り合いたいのよ。
 優しい優しい桜の下で。

 去年ね、貴女と同じ『癌』になったの。
 私は、そう簡単にはリタイアしないけどね。
 貴女に抱きしめて、慰めてもら貰いたいのよ。

「ねぇ、私は後何回、桜が観られるの?」

貴女に教えて欲しいの。
 ・・・・・・ねぇ、おかあさん。

                     by マキュキュ


2002年04月05日(金)
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■ 【シヨートエッセイ】泣きたい香り 


今日は、昔のエッセイを引っ張り出して見ました〜〜〜★。、::。.::・'゜☆。.::・'゜★。、::。.::・'゜
今日、友達と、仕事の合間にお茶を飲んでいて、ナニゲに「香り」についての話になッたのです。
そこで・・・、私が文章を書き始めた、初期の頃のエッセイを思い出し、ここに掲載してみたいと思います。
当事の私の苦労なりを、皆様にお察しいただけたら幸いです。
        
                        マキュキュ


『泣きたい香り』

『香りの想い出』で、真っ先に思い浮かぶのが、あの、大輪の『カサブランカ』という花である。
上品でエレガントなその花に、私はずっと以前から強く憧れていた。
その理由は、単純なのだが、プレゼントとか、求愛の印とか、一度として、誰からも頂いた事が無かったせいなのかも知れない。

 なのに・・・・・・あぁ・・・それなのに・・・・・・。

 私は昨年、子宮癌を拗らせて(?)半年ほど入院生活を送っていた。手術が終わり、いよいよ恐怖だった抗癌剤治療が始まって、二・三日が過ぎた頃、日頃大変お世話になっている知人の女性が、1万円は下らないであろうと思われる、我が憧れの『カサブランカ』の花束を持って、わざわざ見舞いに来てくれたのだ。

 やっと憧れの花束を手にしたというのに、それは私に、かつて無い程の地獄の苦しみをもたらせたのだ。

 抗癌剤治療の最中は、ほんの僅かな匂いでも、急激な吐き気を催すものである。
高価な花束を下さった御婦人には、大変に申し訳ないが、あの、何とも言えない甘ッタル〜イようなドギツイ匂いは、容赦無く私の胃袋をモミクチャにし、幸い個室だった為、他の癌患者達には、そんな思いをさせずには済んだものの、その婦人が帰るまでの一時間余りの間、(まさか、その人の前で吐きまくる訳にも行かず)幾度と無く、こみ上げてくる物と、私は必死で戦った。

 涙目の私に、(よっぽど感激しているのねぇ・・・)と、思い込んだ婦人は、しきりに、「ねぇ、安いんだから、そんなに気になさらないでよ、オッホッホッホッ・・・」と、四回繰り返していた・・・・・・。

そして、さらに、こうも付け加えた。

「それに・・・この花って、結構、日持ちするのよ」

 3kは有ると思われる、その花束を入れるような大きな花瓶も無く、ベッドの足元に置かれた巨大な花束を、私は只々、途方に暮れながら半分恨めし気に見詰めていた。

(まっ、イイヤ・・・、しょうがないから今夜、ダンナにでも、家に持ち帰って貰おうっと・・・・・・)

そう思った矢先、婦人は満足げに満面の笑顔で帰って行ったのだ。

 しかも・・・・・・極め付けに、
「あさって辺り又顔出すわ」と、一言、いい残して・・・・・・。
    
                      by マキュキュ



2002年04月04日(木)
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■ 【皆様始めまして】ご挨拶が遅れました m(。_。;))m ペコペコ…


ご挨拶が遅れて申しわけございません。
昨日は分けわからずに 、いきなり作品から入ってしまいました。
本日改めて、自己紹介を(ご挨拶)申し上げます。(^^ゞ

始めまして〜 マキュキュです。
松本市に住んでいる、四六歳の不良主婦です。(*^_^*)
3年前に癌の手術を受け、今はとても元気に働いています。

が・・・・・・

もしもの再発に備えて、何かを書き残しておけたらなぁ・・・・・・
なぁ〜んて、少々センチメンタルな思いから、機械超ド音痴の私が、PCを購入して一年半。

 不慣れなPCと格闘しつつ、私なりのエッセイや童話などを制作しては、応募する毎日を過ごしています。

しかし、どれもこれもボツばかり・・・・・・(ノ_<。)ビェェン

 タイプ練習の為・・・と、チャットを始めて半年目、つい先日、縁あって(有ったんだよネェ?)リカさんという、天使のごとく愛くるしく、聖母マリアのごとく慈愛に満ち、イエスキリストのごとく心の広い(誉めすぎ???)素晴らしき女性と知り合え、ここに私のコーナーを作って頂く事に相成りました。

クルクル(・_・)(_・)()(・_)v(゚∇^*)⌒☆ブイブイッ!

まだPCの事も、ここの利用法も、何も解らない赤ちゃんの私ですが、私の作品を一人でも多くの皆様に読んでもらって、辛口の批評を受ける事が、唯一の、物書き志望(プロと言う意味では無く、ちゃんと読めるものを書けるように成りたい・・・、と言う意味でございます)の私にとっての励みになりそうです。

これからも、できる限り、ひまな時間を縫って、作品(と呼べるのかなぁ・・・?)を掲載させていただきますので、読んでくださいね〜。

('-'*)ヨロシク♪m(。_。;))m ペコペコ…
                       (BY マキュキュ)


2002年04月03日(水)
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■ 【愛猫エッセイ】我が家の台風娘へ 


4月 2日 火曜日

始めまして〜。マキュキュで〜す。
このたび縁あってこちらのコーナーを利用させていただく事になりました。
文章を書き始めたばかりなので、読み苦しい点もあるとは思いますが、出来る限り書き続けたいと思っています。
何卒ヨロシクネ〜★。

m(。_。;))m ペコペコ…

本日は、取り合えず、私の作品、【エッセイ】を読んでみて下さいね。



【我が家の台風娘へ】 (黒猫のミュウーへ)
 
 ミュウー、七才のお誕生日、おめでとう。
貴女を人間の年齢に換算すると、もう、立派な行かず後家だわね。 
(ウップップッ!)

 貴女が我が家にやって来てから、早くも七年かぁ。その間、色々有ったよねぇ〜。
 当事(中二)だった息子が、よその雨樋で動けなくなっていた貴女を助け、家に連れ帰った時は、まだ、貴女ったら、、、目が開くか開かないかの赤ちゃん猫だったんだ。
全身真っ黒けで、手の平に乗る程小っちゃくて、その身体を思い切り震わせながら『ミュウーミュウー! ミュウーミュウー!』不安げに鳴きじゃくっていたっけね・・・・・・。
実は、それが貴女の名前の由来なのよ。

 やんちゃ盛りの頃の貴女は、スーパーのビニール袋が大好きだった。
サイドテーブルの端に掛けられたその袋でジャレ付いてる内に、首吊り状態になって失神していた時には、正直言って、もう・・・、ダメかと思ったわ。
そんな自殺未遂事件が有ったなんて、貴女とっくに忘れてるでしょうね。(苦笑)

 そんな幼児期を過ぎ、貴女はツンとすました箱入り娘へと成長して行った。
 気位が高く、高飛車で、わがまま放題の貴女は、世の中全てが自分だけの為に在ると思ってる。
 
(一体、誰に似ちゃったのかしら・・・・・・? 不思議・・・・・・)

でも、大天才の所は、私にそっくり!

主人が貴女に、『芸を仕込む!』って、息巻いていた時、私、『まさか! 覚えるわけないっしょ! 犬じゃぁ有るまいし・・・』だなんて、チョット小馬鹿にしてたんだけど、何と貴女は、『お座り』『お手』『おかわり』『待て』は勿論の事。『ボール拾い』や、『綱渡り』等も、あっという間に覚えてしまったんですものね。
そんな貴女のお陰で、テレビに出られた事も有ったっ けね。
チョット恥かしかったけど、あれも又、良き想いでの一つだわね。

 やがて、私が『癌』に掛かって落ち込んだ時も、貴女のお陰で早く病気を克服する事が出来たんだって、本気で感謝しているのよ。 
こんなに臆病者の私が、入院中、大手術も抗癌剤も、『優等生患者』って言われる程、前向きに頑張れたのは、一日でも早く元気になって、貴女に会いたいと願ったからだもの・・・。

 それから二年が過ぎて、この家に越して来た三日目の夜。チョコッとだけ開けた窓から、全く世間を知らない貴女が外に飛び出てしまった時には、それこそ、この世の終わりだと思ったわよ。

 いくら名前を呼んでも、何処をどう探し歩いても、とうとうその晩、貴女は帰ってこなかった・・・・・・。
一日が過ぎ、二日が過ぎ、三日が過ぎ・・・・・・、毎日主人と、気が狂ったように探し続けたわ。

 私なんか、仕事も何も手に付かず、毎日泣いてばかりいたんだから。

 日数が経つに連れ、(大丈夫。あんなに利巧なミュウーだもの。きっと帰ってくるわ!)そう、信じる気持ちと、(あぁ、もう事故にでも遭って、きっと何処かで死んじゃってるのかも知れない・・・・・・)と言う、絶望的な不安とが、私の中を交錯していた。

 毎日が長く、毎日が辛く、本当に貴女への恋しさで、胸がはちきれそうだった。

そして、貴女が居なくなってから十日も経ったあの晩・・・・・・。

「何閉めてんのよ! さっさと開けなさいよね!」と、文句タラタラのような鳴き声をあげながら、窓を引っ掻いている貴女の姿を見付けた瞬間、私と主人は思わず、放心状態になってしまったわ。
もう、二人とも放尿寸前よ!(笑)

貴女は二回りも、小さくはなってはいたけれど、全くの無傷で帰って来た。

 普段、食事の催促の時にだけ、ほんのお愛想程度にすり寄ってくる貴女も、さすがにあの夜ばかりは、私達のそば傍に、ぴったりと寄り添っていたっけね・・・・・・。
可愛かったなぁ〜。
愛しかったなぁ〜。
あの時、どれほど心配だったか解るか! この不良娘が!


ホント・・・、憎たらしいったらありゃしない・・・・・・。
そして・・・、シャクだけど、なんて、なんて、愛しいんだろう・・・・・・。

ミュウー?

あんなに小ちゃかった貴女が、私達の年齢にだんだん近付いて来て、やがては、私達を追越して、年老いてしまうんだね・・・・・。

それは、とても切ない事だけれど、だからこそ貴女と共有する日々が、掛け替えの無い愛しいものだって気がするの。

ミュウー、これからもよろしくねっ!

仲良く喧嘩しながら、お互いに精一杯、長生きをしましょうねっ! 
そして、何時までも私達の傍にいて、どうぞ、我がまま振りを発揮してちょうだい。

但し! 貼ったそばから、障子を破き回るクセだけは勘弁して頂戴!

ン? ナニナニ? 
そんな下手くそな文章書いてる暇有ったら、今直ぐ餌をよこしなさいよ! ですって?

 (ムッカッ!)

お願いよ・・・、もうチョイだから待っててよ。

ハイハイ・・・。後5分で終わるから、もうチョット・・・・・・。

だぁ〜かぁ〜らぁ〜、今さぁ、オメェの事を書いてるんだろ〜がよ!、オメェの事をさぁ・・・・・・。
イテテッ! こらっ! 齧るなって! アイタタタっ・・・(泪)

あ゛〜、もう、うっさいなぁ! 解ったわよ、やりゃあいいんでしょうが、やりゃぁー。
ったくぅもう・・・・・・。
折角良い所だったのにさぁ・・・・・・。

                         (おわり)


2002年04月02日(火)

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