短いのはお好き?
DiaryINDEX|past|will
雨がふる
雨がふる
きみのこころにも
ぼくのこころにも
愛のうたのように
さざ波のように
ぼくのこころは
すっぽりとつつまれる
いつしか
じっと
雨がふる音に聞き耳をたてている
なんて
やさしい響きなんだろう
頬を伝う涙のように
まっすぐ
空からおりてくる
きみのいる街にも
ぼくのいるこの街にも
天使の雨がふる
かわいい羽を背中に生やした
天使たちがふってくる
いちばんさいしょの天使は
菜の花畑におりてくる
あと幾度
春風に揺れる菜の花畑を眺められるだろう
あと幾度
桜吹雪のトンネルのなかを歩けるだろう
生きるちからを与えてください
かけがえのない命を大切にしますから
ぼくのこころをまっぷたつに引き裂いて
どすぐろい色をした暗い気持ちをえぐり出したい
ぐるぐる
ぐるぐる
めぐるよ
めぐる
いつの日にか
きれいになれるかな
まっさらになって
きみに逢いにいく
special thanks:『ひだまりらせん 別館』真火さん、ありがとうございます。
わすれないで
あの日のこと
ぜったい
ぜったい
わすれないで
そっと
目蓋を閉じると
きみの笑顔がよみがえるよ
いままで生きてきて
あれほど幸せな日々はなかったかもしれない
不思議だよね
それまでまったくお互い知らない同士だったのに
運命ってあるのかな
バラ色だったよ
なにもかもが輝いて見えた
きみは言ってたね
こんなに人を好きになったことはないって
でも
でも
幸せって長くはつづかないんだね
ふたりは別れる運命だったんだってさ
出逢わなきゃよかった
なんて思わないよ
わすれない
ぜったいわすれない
きみのこと
これから
いままでよりも
もっともっと
好きになってゆく
サクラフブキの舞うなか
きみのことを想うよ
頬杖ついて
海を眺めながら
きみのことを想うよ
金木犀の香りがやさしくたゆたう
舗道を歩きながら
きみのことを想うよ
街灯の下で
舞い降りてくる粉雪を見つめながら
きみのことを想うよ
ねぇ
ねぇ
きみはいま何しているの?
きみがすべてだったよ
きみがすべてだった
*special thanks: パスティーシスプレイフラワーさん、ありがとうございます。
2004年03月05日(金) |
綺麗なおねいさんは好きですか? |
メグ、いい加減に結婚しなよ だってさ きょう、officeでメグ見かけたけれど とっても 綺麗だったよ
知り合いにさ 結構可愛くって いいコいたんだけど ちょっと見ないうちに 変わり果てちゃって びっくりした
痩せてしまって もうボロボロ あんなになった 彼女のことみたくはなかったよ
メグもそうなるなんて 考えるだけでもいやだな 歳には誰も勝てないからね
ね だから 綺麗ないまのうちに 結婚してしまいなよ
え?
俺?
俺はだめだよ だって女 好きじゃないもん
丸の内線の本郷三丁目駅に 電車が着いて いつものようにどっと 車内から吐き出されるようにして プラットホームに出る
階段を上りながら あっ!
と思った
以前いっしょに働いていた 女のコにそっくりな いや、面影が良く似てる女性が前を歩いてた シノブって名前だった
ただそれだけなんだけれど 会社に着くまでの道すがら シノブのことが想い出されて 仕方なかった
あの時 シノブとユカとボクの三人は とっても仲良くって 周りのみんなが羨むほどだった
でもボクはユカに恋してた シノブの方が綺麗なことは たしかだったけど ボクはユカが好きで好きで たまらなかった
おもい切り抱きしめたいと 何度思ったことだろう 簡単に手折れてしまいそうな その華奢なカラダを 軋むほど抱きしめたかった
ユカ
ユカ
ユカ
何度キミの名を呼び 想ったことだろう
でも いま やっとわかった ほんとうは シノブが好きだったんだと
ぼくのこころの小箱には ユカじゃなくって シノブが棲みついていたらしい
なんでこんなにこころが騒ぐんだろう ユカが好きだったんじゃなかったの
そうだよ 確かに好きだった
でもね ほんとはね…
シノブとはケンカしたこたがあるんだ ユカとはそんなことなかった
シノブのこと 少し嫌いって思ってたこともあった
でも でも
じっさいは それがシノブのこと 愛してたから かもしれない
ボクは不用意な言葉で シノブを 深く傷つけたことがある
シノブは俯いたまま なにも言わなかった
シノブにボクは 結局謝らなかった
シノブ いまさらさ こんなのってないよね
もう逢えないっていうのに どうしたら いいんだよ
今朝、ラシュアワー時に電車に駆け込み乗車したら
駆け込み乗車は危険ですのでおやめくださいと
車内アナウンスで言われたけれど
乗ってる人全員が
全裸で平気な顔して座ってたり
吊革につかまってたりしているので
服を着ているぼくの方がなんか恥ずかしかったから
思い切ってスッポンポンになったら
ただ寒いだけだった
|