2007年06月28日(木)
■ 便秘になろうが浣腸しようが知ったこっちゃない。 |
奥田英朗にハズレなし。
そう信じつつあったぼくは、ブックオフで未読の旧作をいくつか買ってきたわけだ。
で、「マドンナ」も「イン・ザ・プール」もにまにまと大変気分よく読むことができた。
しかし、迷った挙句に買った「ウランバーナの森」、これがどうにもいかんかった。
訛ってるな、おい。
実在の人物とは関係ないという但し書きが茶番なほどに、
これは70年代後半の夏をヨーコとともに軽井沢で過ごしたジョン・レノンを題材にした作品なのだが、
要は、ジョンの私生活になんの関心もぼくは持っていないのだろう。
まして、彼が便秘になろうが浣腸しようが知ったこっちゃない。
おもしろくないなーこれ、と思いながら読んでいる自分に気がついた頃、
大沢在昌の新作広告を見つけ、きっちりそちらに乗り換えてしまったのだった。
☆彡
「パイレーツ3」をようやく観た。
「2」の冗漫さにちょっと嫌気がさしていたので復習もせず出かけたら、
案の定、事情がよくわからなくなっていた。
誰がどういう思惑で、いったい誰と戦おうとしてるんだ?
でもって、サオ・フェンの魂胆って結局なんだったんだ?
よくわからないまま終わってしまったので、
じゃあ、ちゃんと勉強しなおしてもう1度観るかというと、それはない。
わからないながらも、それなりに楽しむことはできたし。
っていうか、ティア・ダルマ。好きだっ! わはは。
☆彡
掲示板にも書いたが、次に観たいのは「サイドカーに犬」。
しかし今週は都内2館、来週以降も神奈川1館にしか掛からない。
その神奈川つうのも、ワーナー・マイカル・シネマズ港北ニュータウン。どこよ?
銀座まで出た方が話早そう。
しかし、銀座まで出るからには他の用事も作らないと。
東京まで出かけるのに映画だけじゃもったいない。
日比谷公園で猫撮る(おいおい)とか、谷中で猫撮る(こらこら)とか、
アキバで妙な缶詰買うとか、お茶の水で楽器屋めぐりするとか。
うーん。またぞろギターが欲しいのだった。
2007年06月11日(月)
日曜日。
雨と雷の音を聞きながら、惰眠をむさぼっていたぼくは、
午後にわかに晴れ間がのぞくと辛抱たまらず、
江ノ島までサイクリングに出かけることにした。
土曜日に自転車のギア比を変えたばかりだったので、
その走り具合、乗り心地を試してみたかった。
というのも、確かにあった。
もちろん、一番の目的は猫撮りだ。
って、病気か、おい。
そんな猫ばっか撮ってどうする。
いや、しかしなー、数こなすことでしかいいもの撮れないし。
ぼくみたいな凡人は。
夕方、真っ直ぐ帰宅することはせず、
映画館にてレイトショーのチケットを確保しておく。
いつも疎らな日曜のレイトショーだが、
なんとなくこの日は混みそうな気がして。
予感的中。
両隣に人がいるレイトショーなんて初めてだ。
遅れてきた右の親父が日本酒とサラミの匂いをぷんぷんさせているのが嫌だ。
などと思いつつ観たのは「300」。
単調単純極まりない物語ではあるし、
「兵站はどうした」とか言ってはいけないお約束もあったりするが、
飽きさせることなく映像で魅せる。
しかし、これはイランの人は面白くないだろうなぁ。
さぁ、きみもクセルクセス王を見て笑え。
2007年06月09日(土)
今期、唯一見続けたテレビドラマは昨夜終了した「帰ってきた時効警察」だった。
我が家における人気度がどれくらいだったかというと、
「霧山君」とマダムがぼくを呼んでしまうくらい。
ちなみに彼女は、少し前まではぼくのことを「千秋先輩ぃ」と呼んでいた。
誰が霧山で、誰が千秋やねん。
毒づきながらも、何回かに1度はうっかり返事をしてしまい、
「あ、やっぱり霧山君なんだ! うふっ、バカな霧山君!」などと、
手を打ってマダムは喜ぶのであった。
まぁいいか、平和で。
☆彡
タダ券で観た映画は、「パイレーツ」でも「300」でもなく、
あぁ、やっぱり観てしまったのね的な「歌謡曲だよ、人生は」。
近場ではやっていなくて、往復640円使ってのタダ観。
全10話のオムニバスだが、前半かなりつらかった。
中盤、余貴美子の存在感にほっとし、
終盤、矢口史靖の抜きん出た手際よさともあいまって、
園まり歌う「逢いたくて逢いたくて」にぞくっときた。
ひと昔前、中森明菜の『歌姫』をぼくが買ったのは、
「逢いたくて逢いたくて」が入っていたからです。
☆彡
マダムは「鴨川ホルモー」を、ぼくは「鹿男あをによし」を買ったので、
うちには話題の万城目学が2冊揃っていたのだが、うーん、
どちらもコミックの原作? でなきゃアニメのノベライズ。
「ハイドラ」。
ここでも金原ひとみのヒロインは、男女複数が顔を合わせる際、
乱交になったらどうしようと危惧するのがなんだか笑えた。
書ける人だと思うが、長く生きていけるんだろうか、この人は。
「メタボラ」。
桐野夏生、えいやの力技。
たぶん今年のベストはこれで決定。
アキンツの独白がもっと読みたい。
宮古弁の意味なんか、たとえ全然わからずとも。