2008年08月05日(火)
最近、なぜか川崎でばかり映画を観ている。
というか、一番の近場がソコという映画を続けて観ている。
土曜日は朝イチで「あの日の指輪を待つきみへ」。
これまたダサダサ、しかも無駄に長い邦題。
窓口では当然「あの日の指輪」としか言わないワタシ。
さすがに年齢層が高いのは主演がシャーリー・マクレーンだからか。
ミーシャ・バートン目当ての若者が押し寄せるなんてことは全然ない。
まー、悪くない映画ではあるが、北アイルランド問題についての知識がないと、
ちょっと理解しづらい部分があるかも。
ぼかぁ、トラッドとシン・リジィとU2のおかげでそれなりに。
映画を観終えて、鎌倉へ移動。
駅から3分、昭和の香りを漂わせる商店街というか横丁つうか路地裏で、
「犬猫時間」なる写真展が開かれているのに顔を出す。
ぼくが単に猫を撮っているだけなのに対し、
ここにある作品はちゃんと写真が撮られている。
大いに刺激され、かつ大いに恥じる。
ここまで来たらついでなので材木座。
いやいや、なにが「ついで」なんだか。距離あるで。
炎天下、目当ての猫も当然少なく、我ながら阿呆かと思う。
ヨレヨレになって帰宅。暑さで頭まで痛い。
☆彡
読み終えたのは内館牧子「エイジハラスメント」。
マダムがうんうん肯きながら読んでいたので興味を持つ。
いささかデフォルメされすぎたきらいはあるが、
確かにこういう悲しみや葛藤をマダム世代は持っているのだろう。
以前にも増して、ぼくはマダムを全肯定したいと思う。
年齢に関しての嫌な思いを彼女にはけっしてさせないでおこうと思う。
DVDで観たのは「アヒルと鴨のコインロッカー」。
この予告編は劇場で何度か観たが、どういう作品なのか全然わからなかった。
タイトルからもなにも伝わってはこない。
そういう意味で損な映画というか、掴みに失敗した映画ともいえる。
が、内容はというと、これはうまい。これはやられた。
この映画のテンポや語り口といったものは、まんま原作通りだろう。
まぎれもなく伊坂幸太郎だ。いや、原作も読まずに言ってますが。
はっきりいって前半、なんだこの話、もしかしてハズレかもと思いながら観ていた。
ところが後半、1枚の紙が裏返されるように事実が明らかになっていくと、
あだだっ、そういうことだったのかぁああああと感心することしきり。
騙されることの快感は「アフタースクール」以上。
そこまで認めた上でなお言う。
これはタイトルも予告編も失敗している。
でなきゃ、もっと早くに観ていた。ロードショーに行ってた。
惜しい。悔しい。残念だ。