■ゲロッチャ !!■
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2006年10月19日(木) 「蛇にピアス」読んだ〜

「蛇にピアス」読みましたー。
わたしは村上龍の小説読んでも「だから?」っていう感じで
退廃とかアングラとかいった
ドロリとした生臭い世界は性に合わないようです。
キライじゃないけどウットリはしない。
よって、この小説も「で?」っていう印象。


ギャルがパンクの男の子と出会い、
パンクの子に感化されて身体改造を始め
身体改造を施す側の彫り師と出会い、彫り師はSMのSの男で、二人は寝て
Sはギャルが気に入って
パンクが殺されてギャルが嘆いて
ギャルは、Sがパンクを甚振った挙句に殺したんだと気がつくけど
ギャルはSと一緒に居る。


と。
そんなような話だったような。
女は「男」に染まるンだなって。
単純な三角関係の物語に、舌ピアスとかSMとかの味付けをした
そーゆー話なのかと思った。
違うのかな?


ディテールが過激だから読む人を選ぶけど、
二人の男の間で揺れる女の子の恋愛の部分だけ切り抜くと
結構 切なくていいかも。
パンクの子、アマもピュアで可愛いし、
サドのシバの真摯な姿勢がカッコイイ。
けれど、魅力的な男性ふたりから同時に求愛されてるところが、
少女漫画的というかドリーマーというか
女性の欲深さとイヤラシさがチョット出てて 
なんか、気恥ずかしい感じ。モテ願望が擽られて「ちょっと待ってよ」な感じ。
しかも、ラストに近づくにつれて、Sのサドがサドなのに優しくなっちゃってるし
挙句にサドが「結婚しよう」とか言ってるんだもん!





書いてないから良く解からなくて、後々まで考えちゃってるのは
シバがアマを殺したのは故意か偶然かって トコロ。
ギャルを手に入れるためにパンクのアマを殺したのか?
可愛いアマを愛して甚振ったら死んじゃったのか??


・・・・どっちも、なのかな?

生きていく上で必要な女、ギャル(名前はルイ)を手に入れるため
可愛いアマを死ぬまでサディスティックに愛してあげたのかなー?
シバの一石二鳥ってこと?



現実問題、現実でまっとうに暮らすにはルイみたいな女との結婚が必要で
でも性的嗜好を満たすには、誰かを殺すまで甚振り愛したい欲求もあって…。
うーん。
シバの最愛の人はアマだった・・・って考えるのも面白いね。
三角関係は、アマ→ルイ←シバだったんじゃなくて
シバ→アマ→ルイだったとか。
最愛の人は自分の手で殺して完全に自分のものにしておいて、
最愛の人が愛してた女を手にして悦に入る・・・
っていうのだったら
面白くない??





***


私は高校のときに、スーパー変態雑誌BILLY(ビリー:白夜書房)を見て、
SMにもスカトロにも死姦にも食指が動かないってことは確認済み。
あ、でもスピリットタン(舌の先が割れてて蛇みたいになってる)は
見てみたいかも。




みつる |MAIL