TWILIGHT DIARY
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2002年05月23日(木) 花色。。

ライラックが、満開である。

玄関を開けると、ふうっと香りがする。
お隣の十何本か植えてあるのが、6月を待たずに満開である。
遅咲きの白いのも咲いている。
午前中に降っていた雨のお陰で、色も鮮やかに咲いている。

ふと見ると、つつじもだいぶ前からなのだろう。
満開である。
樺色と、濃い薔薇色のつつじ。
全く気が付いていなかった。
家のつつじは背が低いので、目線を下にしないと視界に入らない。
今日は雨あがりに色が鮮やかで、ひときわ目を引いた。
気がそちらに行き、見渡すと花だらけである。
お隣の絨毯のような芝桜もなかなか良い。
どの花々も見どころである。

だが私は、一番の器量良しを見つけてしまった。
早咲きの牡丹である。
お向かいの庭の、丹精された白桃色の牡丹は、
匂いたつように咲き誇っていて、美しい。

中国の古い話で、牡丹の精の話があるが、わからぬでもない。
あの薄くたおやかな花びらの奥に、何かが棲んでいそうな感じがする。
あんなに美しい牡丹が、広い中国庭園に一度に咲き乱れていては、
漢詩人でなくとも、白昼夢を見てしまうに違いない。

鮮やかな花の色は、人の心を惑わせるのか。
匂い立つ花々の庭は、異界との入り口だろうか。










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izumi [HOMEPAGE]

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