TWILIGHT DIARY
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ここのところ、札幌は何日間か蒸し暑い日が続いていた。
だが今日の深夜に、ザーっと雨脚が強くなったと思ったら、 いきなり涼しくなった。 温度の感じが、まるで春先か、夏休み後の夜のようである。
帰宅して食事した後、ジャスミン茶を飲みながら、 ネット用のBGM選びしていたら、春先に購入したCDで、 未だ全部聞いていないのが、何枚か出てきた。
気温によって、BGMで流して聴きたい音楽というのは、意外と異なるものである。 前の日にかけていたCDでは、なんだか合わない感じがする。 温度や天候と音楽の関係はおもしろい。
オーガニックポップスの女性ユニット、 アズール・レイの「Burn and Shiver」をヘッドフォンで聴く。 彼らのアルバムは、以前にも、試聴の印象が良くて購入しているが、 私自身、彼らの詳しいプロフィールをあまり知らない。
彼らの音楽を聴いていると、親戚の家に向かって天気の良い田舎道を歩き、 道端の蛇イチゴ摘みや、キリギリスを捕まえた子供の頃の、 夏休みの記憶が湧いて来る。 その親戚の家につくと、食卓にはとうきびの茹でたのや、 割ったばかりの西瓜が用意されている。 奥の仏間には、綺麗な盆提灯が、からからと廻っている。 至って平和で幸せな、子供の頃の夏の記憶である。 その二度とは戻らない夏は、こんな夜中に、 ヘッドフォンの音に呼び戻されて鮮明に甦るのである。
少し過酷な日々の終わりには、こういうのがいいのかも知れない。
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