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2002年08月21日(水) 吾亦紅。。

今日は本当に寒かった。
寒さ凌ぎに、仕事には秋冬物の黒い服を着ていった。

さて、いつも仕事に行っている所で、昨日からピアノの上に吾亦紅が飾ってある。

夏の終わりから秋にかけて、よく見かける花であるが、
その何とも、隙だらけの、空間に蔓延ったような枝ぶりが、
賑わった季節の終焉の寂しさに見事に合っていて、物悲しい。

その吾亦紅が、ピアノを弾くと、微かに揺れる。
頷いているような、頭を振って否定しているような、
切花ながら、まるで生きているみたいなのである。

華やかさはないが、空間に広がる枝ぶりのせいか、
そこはかとない侘しさが美しい、不思議な存在感のある花である。


「枯葉」をやりながら、その揺れる吾亦紅を眺めていると、
この秋はどんな秋になるのだろうと、あれこれと、少し思いを馳せた。





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izumi [HOMEPAGE]

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