TWILIGHT DIARY
music,art,book,food,fashion,and nature etc.etc...
|
|
今日は本当に寒かった。 寒さ凌ぎに、仕事には秋冬物の黒い服を着ていった。
さて、いつも仕事に行っている所で、昨日からピアノの上に吾亦紅が飾ってある。
夏の終わりから秋にかけて、よく見かける花であるが、 その何とも、隙だらけの、空間に蔓延ったような枝ぶりが、 賑わった季節の終焉の寂しさに見事に合っていて、物悲しい。
その吾亦紅が、ピアノを弾くと、微かに揺れる。 頷いているような、頭を振って否定しているような、 切花ながら、まるで生きているみたいなのである。
華やかさはないが、空間に広がる枝ぶりのせいか、 そこはかとない侘しさが美しい、不思議な存在感のある花である。
「枯葉」をやりながら、その揺れる吾亦紅を眺めていると、 この秋はどんな秋になるのだろうと、あれこれと、少し思いを馳せた。
|
|
|