TWILIGHT DIARY
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今日、サイトの「離れ」にお茶室を造ってみた。 本当の事を云えば、出来る事ならば、それこそ本物の茶室が欲しいのである。
私は茶道を本格的に習った事がない。 だが、お茶好きである。
コーヒーも、勿論、大好きでよくドリップするが、 お抹茶を点てて飲むとき、一瞬、日常生活の感覚から離れて、 ちと精神構造が変化するのである。
お茶のそういうところが、武士などに愛された由縁かも知れぬ。
武士がお茶室に入る時は、入室以前に刀をはずす。 茶室に、刀を持ち込むことは出来ないのである。 それは、武士にとっては日常ではない。 刀を持たぬ武士は、誰が考えてみても、尋常ではない。 正真正銘、非日常なのである。
そのときだけは武士である事を忘れ、お茶の為だけに思考し、行動する。 純粋に、お茶のためだけに費やされる時間なのである。
長いこと街で暮らしていると、例えそこが大好きな街であっても、 たまに、遥か遠くに離れたくなるものである。
だが、どうしても時間の自由が利かなくて、街から離れられなくとも、 日本の自然や、文化、美的価値観の凝縮された、庭や茶室を訪ね、 お茶の為だけの時間を味わうことで、非日常の精神が、疑似体験できる。
何より、ほっとするだけはでなく、気も引き締まる感じが、 お茶の良いところなのではないかと、最近は思っている。
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