TWILIGHT DIARY
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2002年09月01日(日) |
秋の団栗(どんぐり)。。 |
今日は、晴天ではなかったが、蒸し暑いお天気であった。
夕方前から、知己の人と一緒に、家族で春先に行った紅桜庭園を訪ねた。 釣堀で虹鱒の引きを待つが、なかなか今日は魚のご機嫌が悪い。
あちこちと、釣る場所を変えていると、足で何か踏んだようなので、 よく確かめてみると、小さな青いどんぐりだった。 どんぐりを見るのは、何年ぶりだろう。 小さな佇まいが、なんとも可愛いらしい。
さて、それでも人数分の虹鱒が釣れた。 炭焼きの東屋の方に引き上げる時に、幾つかどんぐりを拾う。 子供の頃は、こんな時たくさん拾ったものだが、今では、少しあれば良い。 「春に虫が出てくるから、少し経ったら捨てて下さいね」と、 庭園の人が言っていた。
そういえば、確か、寺田寅彦の随筆に「どんぐり」と言うのがあった筈と、 本棚を探して、岩波文庫の「寺田寅彦随筆集」第一巻を取り出して目次を見た。
「どんぐり」は、やはりあった。 寺田寅彦の亡くなった奥さんと残されたご子息が、 二人ともどんぐりが大好きで拾うお話である。 人の状況は変わっても、季節はちゃんと巡り、秋は訪れる。
どんぐりを拾った後、炭焼きにした虹鱒は、春とは違い、 型も大きく、身が赤く色づいているのもあった。
やはり、9月。もう秋なのである。
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