2002年07月09日(火) |
死に対する5つの段階 |
エリザベス・キューブラー・ロスという精神科医が書いた「死ぬ瞬間」。
末期患者に莫大なインタビューを行い、それに対してに死について5つの段階に分かれるということについて書かれたものだ。 今の状況になって読み返してみると、とても感慨深い。 看護学生だったときに習ったものだが、あのときはただテストに出るというくらいでそこまで深く考えなかった。 そう思い返すと、今の自分と以前の私の差が判る。
「死ぬ瞬間」「続・死ぬ瞬間」はベストセラーにもなっているので、読んだ人もいいるかもしれない。
死に対する5つの段階。
改めて、書き出してみようと思う。
〈第1段階〉否認と隔離 予期しない衝撃的なニュースをきかされたとき、そのショックをまともに受けないために、まず否認がおこる。
〈第2段階〉怒り 死という現実を認めざるをえなくなると、次に怒りや恨みがこれに取って代わるようになる。 この怒りが八つ当りとなって看護師に向けられ、そのためまわりの人間はよけいに患者を避けるようになる。
〈第3段階〉取引 次に人は神や仏に対して、自分がどうしたら延命できるか取引し始める。
〈第4段階〉抑うつ 以上の段階を経て、それらが無駄であることを知り患者はうつ状態におちいる。 病気が進行し、衰弱も進み無力感が深刻となる。 それとともに、この世との別れを覚悟するために他人から癒されることのない絶対的な悲しみを経験していく。
〈第5段階〉受容 来たるべき自分の終わりを静かに見詰めることのできる受容の段階に入る。
エリザベス・キューブラー・ロス「死の段階」
これはホスピス等での、末期患者に対しての死の段階である。 なので一見すると精神病患者には当てはまらないところがある。
それでも、これは今の私にはガーンときたもの。 なので日記に転載させていただいた。
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