独白2
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日記です。日記というのは毎日かいてこそ日記のような気がしないでもないのですが、なんだか最近ぐーたらしすぎですかね。 いや、topがんばっていたのですよ。私は。無駄に。(無駄なことが好きです。) 夜中に太るだろうプリングルス食いながらね。 いやいや太るとわかっていても不思議な物で食べてしまいます。 それは私が「こんなのちょっとくらい食べても太らないよね。大丈夫だよね。」 と、勝手な思いこみをしているからです。 思い込みって怖いですね!!
と、言うことで本日のお題は『思い込むこと』です。
さて、今日は相変わらず世界史の授業を生徒3人教師1人でやっていたわけです。 今日の範囲は第二次世界大戦でした。 で、2週間に一回は1日の半分が社会の日があるのですが、今日がそれで、世界史1時間はビデオを見ていたのです。 「扇情者」。アドルフ・ヒトラーのビデオでした。
ホントにこの人ほど凄い人はいませんね。良い悪いではなく凄いと思います。 この人を見ていると本当に人間の思い込みとは凄い物だと思いました。 イタリアはムッソリーニでしたっけ? あの人は元は共産主義者だったと聞きました。 ですが、反戦論では民衆の注目を浴びることが出来ずに、ファシス党を作ったと言っていた気がします。 彼は自分の欲求に忠実で、他人に認められることをただ望んでいたのですね。 これは思い込みではなく、確固とした欲求であって、ヒトラーとは違うと私は思いました。
ビデオではその当時のドイツは本当に人々は絶望の中にいたのだと言っていました。 そこにヒトラーという人が現れた。 彼がこんなにも人々に支持され、崇められていたのはひとえに人間の思い込みから来ていたのだと私は思います。 彼が「許す」。彼の説く演説には「やっても良いんだよ」と言う救済のような物がありました。 すべてに絶望したような当時のドイツ人は「許されること」と「縛られること」を心の底から望んでいたのだと思います。 「許されること」は誰もが普段から望んでいることです。 「縛られること」を望むのは自分で考えることを放棄することだと思います。そして今の現状は自分にそぐわない。でも自分ではどうすることも出来ない。だから強力な誰かに引っ張られて行けばいい。失敗しても自分はなにも悪くはなく、その強力な誰かが悪いんだ。という逃げ道ができるという意味です。
以前私がここの日記で書いたとおもうのですが、許してくれるのは人間ではダメだと言う話。 まあこれは私的意見なんで、他人はどうかと思うのですが、ヒトラーは人間だった。なのに人は救済を彼に求めた。 それは人々が彼は人間では無いという思い込みをしていたのかと思いました。 「彼は神ではない。しかし、普通なら出来ないすべてを許すということの出来る人間なんだ」ということ。 そこまで人々はせっぱ詰まっていただろうし、すべては思い込みの(あくまで私的意見。)宗教の代わりだったのかもしれません。 ヒトラー自身もきっと自分は「許し、引っ張る力がある」と思い込むことで、更に大衆に罪悪感を抱かせないようにしていたと思います。
本当に人の思い込みの力とは凄い物です。 私たちは日々このような大がかりな思い込みはしないまでも、多少の思い込みをしてると思います。そして自分のために思い込もうとしている。 当時の人々が自分を保つためにおもいこんだように。
私は背景を描くのが好きです。 これも実は思い込みなんですよね。 私は本当は背景を描くのが好きなんではなく、背景には人物ほど個性が出ないんです。 背景は今自分の周りにある物を完結に(そこら辺はその人の力量だからさすがに差が出る)ただ写すだけなんです。 自分の絵には自信がない。でも背景ならば自分独自の物では無いからいい。 そういうところから来ている物を、ただ「純粋に好きだから」と思い込んでいる。 そしてそれは自分のためでしか無い。
人は自分を守るための物をいっぱい持っている。 「忘れること」「思い込むこと」「自己を許すこと」 書いていたらきりがないし、根本に繋がることは一緒だ。
思い込むこともその中の代表的な物だと思う。 ただ、そこには思い込むことで前に進めることがあるのが救いだ。 私は背景を描くことが好きだと思い込む。 そうすると私はそれをがんばるようになる。 結果として得られる物は良い結果だと思う。
「救われる」と思い込むこと自体がもう思い込みかもしれない。 曖昧な私は曖昧なまま自分の常識で、救われることを求めているからだ。 そしてここの文章もまた自分が思い込むための道具でしか無いと思う。 なぜなら私が普段四六時中こんなことを考えているわけでは無いからだ。 ここは絵に描いた餅のように、本物のような偽物だと思う。 そうだと判っているのに書く。 むしろここまで来たら人の自己防衛能力で自分がどこまで逃げることができるのか 見てみたい物だ。
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