![]() |
![]() |
Queen of Natural - 2004年05月07日(金) 私のお母さんは、 世間一般で言う『天然』です。 本人は全くキャラを作っていないので 混じりっ気なしのモノホンです。 モノホンという言い方は古すぎたと ちと後悔です。 今日も、母エピはあります。 私がお風呂に入ろうと廊下を歩いて いると、出ましたよ、ヤツが。 全長10cmはある大きな蜘蛛です。 築数十年のオンボロ我が家なので、 たまに巨大蜘蛛ともご対面するのですが、 なんせ私は蜘蛛と蛇だけは どーーーーーーしてもダメなので、 とりあえず、 「わーーーーーー!!!」と 叫んで廊下を走り戻ってくると、 お母さんは、 「蜘蛛かてあんたと会いたくなかったわね」 と何故か蜘蛛目線でコメントをくれました。 そんなお母さんが隣の部屋から呼ぶので、 行ってみると、お母さんが家政婦をしている 家の若奥さんからもらったというカシミアの 靴下を出してきて、私にくれると言うのです。 「あたしにはカシミアの靴下なんて高価 すぎて怖くてはけへんから、あんた 嫁入り道具として持って行き」 靴下を嫁入り道具にするなんて聞いたこと ないけど、母の愛って細かくて深いなぁと ちょっぴりじ〜んときた私なのでした。 断るのは不粋かな?とチラと思ったけど、 「ウチはあったかグッズいっぱい持ってるし、 この靴下あったかそうやからお母さん 冬にはきや」 って言って断りました。 やっぱ母親ってかわいいですね。 そんな姿を見ると、今日一緒に大阪まで 行って帰って来るまでの間、無職の娘に 向かってあたりまえのように、 「あんたあたしの分の切符も買ってな」 と言い放ち、心ここにあらずみたいな 顔をしているお母さんに、 心の中でセコく舌打ちしていた自分を恥じ、 切符くらいいつでも買うかんね と、大きな気持ち(それもセコいか)に なるのでした。 最近、毎日料理を教えてもらっています。 ふんわり玉子とほうれん草のお吸い物の 中に溶けた母の愛は、 私が最も真似したい天然の味。 ...
|
![]() |
![]() |