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ハニムニ奮闘記 -ニースへ- - 2004年10月10日(日) 今日からハニームーン。 という晴れがましい日だというのに、ワタクシめは極度の体調不良によりかなりご機嫌ななめだった。 前日、風邪薬を飲んでものすごく早く床に就いたものの、苦しくてほとんど寝られなかったのだ。 そんな訳だから、12時間の飛行機(もちろんエコノミー)の旅に耐えられるかとても心配だった。 旦那坊主に話しかけられても、答えるために声を発するのさえしんどかったので・・・。 しかも体調不良の原因が、実家に帰った時にパソコンのカードゲームを長時間やりすぎて、風邪をひいてしまったというのだから、『完全な自己管理ミス』だったのだ。 ちなみに後々、自分の中でこの『完全な自己管理ミス』という言葉が流行った。 しかし、もちろん私は旅行大好き。 窓から流れゆく外の景色を見れる乗り物大好き(自動車は酔うので苦手)なので、飛行機は楽しい。 機内食も全くおいしくなくてもとってもワクワクするのだ。 ちなみに後々、自分の中で、肩をすぼめて『ワクッ!』という言葉が流行った。 それはさておき、ムシャムシャ機内食食べて、風邪薬飲んで、カードゲームのソリティアをやっているうちに体調はどんどん良くなっていったのだった。 やはり気の持ちようなのか? 何度もちなんで申し訳ないが、ちなみに、"ソリティア"というのを英語表記すると、フランス語で非常口を意味する"SORTIE(綴りうろ覚えなので間違っていたらごめんなさい)"と似ている。ちなみにちなみに、フランスでこの"SORTIE"という表示を見る度に、なぜか"トルシエ監督"を思い出していた私だったのであった。 体調も良くなったってことで、機内食では飽き足らず、カップメンもいただけるということで、旦那坊主と一緒にデッキにもらいにいった。 そのカップメンはというと、日清がAIR FRANCE向けに作ったと思われるうどん、その名も、 『うどんですかい』 フランス語(英語?)表記では"UDON DE SKY"となっていた。ちょっと面白いね。 お湯がぬるくて、麺がいつまで経ってもボリボリするのはいまいちだったけど、味はそこそこおいしかった。 でも、"うどんですかい"。 完全なうどんなのに、"うどんですかい"。 それって『うどんですかい?』ってことよね? ネーミングの勝利です。 さてさて、エコノミーで体をバキバキにしつつ、しかも、3人掛け席の窓側の席にも関わらずあいかわらずのトイレ近さんで通路側席の女性に何度もすいませんすいませんと言いつつ、パリのシャルル・ド・ゴール空港で乗り継いでニースに到着した。 余談だけど、パリには飛行機を乗り継いだだけで、降り立っていないので、全くどんなところか知らないが、空港にいる人達を見るだけで、ニースとは比べ物にならない程、オシャレな人が多かった。 さすがパリ。ニースは日本で言うと、"白浜"みたいな感じだと思う。良くも悪くも。まぁ、たぶん田舎なんだろう。そういうところ好きだけどね。 話は戻って、やっとこさニースに着いたらもう外は真っ暗。 ツアーではなくフリーの旅行だったものの、初日は到着が遅いこともあって、ホテルまでの送迎だけ頼んでいた。 空港でなかなか送迎してくれる運転手が見つからず、旦那坊主と二人でウロウロしながら探していたら、見た目が物凄くスリの親玉みたいで避けていた開襟シャツから胸毛はみで系のオッサンが運転手だった。 彼は奥さんが日本人らしく、日本語がペラペラで、後で 「あなたたち最初に僕の前通っていったじゃないですか?この札見えませんでした?」 と、私達の名字が書かれた札をぷるぷる振って文句を言われた。すみません。。 でも、かなり気さくな良い人で、使えるフランス語やニースの代表的な料理などいろいろ教えてくれた。非常に感謝なのでした。 そしてホテルに着くと、思っていた通り、日本でいうと、ビジネスホテル。 お金の関係上、6泊するうちの最初の3泊はちょっと安めのホテルにしたのだ。その代わり、後の3泊は料金が倍もする海辺の4つ星ホテル。 なので、何も言うまい、と思ってホテルの中を見るとこれといって何も過不足なかった。 シャワーも勢い良く出るし、トイレもきちんと流れるし、充分でしょう。 ただし、一つだけ失敗したのはシャンプー、リンスを持っていくのを忘れたこと。 一応風呂場に使い捨てのものがあったのだけど、よくある試供品の袋サイズで、しかも、それひとつでシャンプー、リンス、ボディーシャンプーを兼ねているという大雑把なものであった。 『頭に使う分』対『体に使う分』の配分が大変で大変で・・・。 そんな訳で、今回の旅は頭ガシガシの旅だったのでした。 さて、せっかく憧れのニースに着いたので、もう夜の10時頃だったけれど、さっそく二人で何かちょっとしたものを食べに行こうということになった。 ホテルを出て少し歩いた角を曲がるとすぐにマクドナルドがあったが、「さすがにここまで来てマクドもね」と通り過ぎ、次の信号が青になるのを待っていると、ジプシー風のおじいさんが手を出して"マネー"と言ってきた。 旦那坊主が"ノン"と言い放ち、クルッとユーターンして、二人で硬直した顔のままマクドへ直進していったのであった。 ヨーロッパ初経験の私は殺されるんじゃないかと思ってほんと恐かった。 しかもマクドナルドに着くまでに、歩道なのに大きなオートバイがよける気配も無く後ろから迫ってきたのである。 もう"ひ〜、恐いところに来てしまった〜"である。 急いでマクドナルドに入ると、オートバイを降りた、黒の革ジャン革パン髪ツンツン首にタトゥーの見た目グリーンデイ風のごつい兄さんも、私達に続いて入ってきた。 "ひ〜、ひ〜"である。 しかも、夜の10時だというのにマクドナルドは大盛況。っていうより店員の処理速度が遅すぎて客が溜まっているだけだったのだけど。 で、み〜んな文句も言わず、「当たり前」って体でゆーったり並んでるの。 そういうお国柄なのね。店員も急ぐことなく他の店員とチョケてるし。 なのに私達の後ろのいかついグリーンデイだけは、"チッ"とか言ってんの。 もう、私は顔を横向けることもできずに"ひ〜、ひ〜、ひ〜"なのでした。 しかも、やっと私達の番が回ってきて、 『チキンナゲットと、ビッグマックと、エビアン2つ』 と頼んだつもりだったのだけど、全く英語が通じず、 チキンナゲットセットが2つ出て来たのだった(ドリンクはエビアン)。 そんなセットがあるのね・・・。 そんなこんなで、フランス初日は完敗で幕を閉じたのであった。 ...
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