思うところあって...銀の

 

 

弔い - 2007年01月30日(火)

最近、お通夜やお葬式があった。
2度しか会ったことのない人だったのに、
亡くなられた後にその人の90年という
長い歴史の端々に触れた。
尊敬すべき人だと思った。
今から1週間ほど前、生前の彼女が
はっきりとした口調で語ったのは、
「昔は物がなかったけど、今より気楽に暮らせた。
 今は複雑で大変や。」
ということ。
なるほど、なるほど。
ごちゃごちゃ考えるのがあほらしくなる。

今年初の必然的な出会いもあった。
彼女の弟さん(72歳)だ。
彼は最後に一言だけみんなに挨拶させて
欲しいと頼み、毎日一升瓶を空けるほどの
酒豪であったためガラガラに酒やけした声で、
「姉のためにありがとうございました」
と言って頭を下げた。
彼の言葉は全て率直で公平でぐっときた。
新幹線の改札まで見送った時、
もう会えないのだろうなと思って泣けた。
好きだなと思った。

びっくりするほど青空の日だった。


...




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