何か夜中に蚊がうろついてます。 ぷーんと。 噛まれました!(涙) うう、差された箇所腫れてます。腫れ方酷いんですけど。 ヤブ蚊だったのかなー…。ヤブ蚊って変なのが多いからやです。 命に関わったりする場合もあるそうですし(汗) 腹立ったので問答無用で虫ころり…もとい。蚊取り線香たきました。 そろそろ蚊も居なくなる時期なんですけどね。 っていうか夏の時期は刺されなかったのに今になって(汗)
この間こんなの書いてみました。でも気に入らなくて没。。 和風小説のなんですけどなかなか出だしが上手くゆかない。 ぁぁぁぁぁ(汗) また一から考え直しです。 (何故か意味無く隠し。没って事で/ぇ)
闇の中、ひた走っていた。 どのぐらい走ったのだろう。 「はぁはぁはぁっ……はっ」 荒い息を押さえながら屋敷を出る。 後ろからは笛の音とざわめくような怒声が飛び交っていた。 「……はぁ、はぁ」 最初は一人の足音だったが、徐々に後ろからの足音が増えてくる。 「追っ手か……」 小さく吐き捨てながら外套の袖に腕を入れた。 追っ手は多数このままではいずれ囲まれる。 外套から数枚の符を取り出す。袖から出した腕がスッと切れるように冷たくなった。 流れる汗は外気にさらされ、火照る体を冷たく冷やす。 ぶるりと体を震わせながらも走った。ここで捕まるわけにはいかない 「お待ち下さい!!」 後ろから声がかかるが振り向かず、脇に続く枝分かれした裏道へと身を滑らせた。 土地勘はないのであちらの方に武があるが、勝算はある。 自分の中にある感に従い、奥へと走り続ける。 「灼・炎…」 速さをゆるめぬまま、ぴらりと左手の符を扇状にし、口元に寄せる。 酸素切れで時たま切れ切れになりながらも小さく呪を呟いた。 「陣・風」 後ろから大勢の足音が聞こえる。どうやら彼らも入り込んできているらしい。 それに構わず走り続け、言葉を紡ぐ。 「豪・封……」 シュッと細い指先で空に印を書き記す。それを羽を撫でるように軽く符で撫で上げると符が淡い赤色に輝いた。闇夜にそれが一層映える。 茶色い符の中には先ほどの印が赤々と捺印されている。 そこまで作業をし、足が止まった。 眼前に佇むのは壁。どうやら袋小路に追い込まれたらしい。 「もう逃げられても無駄です。さあ、我々と一緒に―――」 そこまで言った追っ手の言葉は途中で途切れる。 目の前にいる美しい娘は動じるでもなく悠然と佇んでいた。 追っ手から逃れられるすべがもうあるように。 白い外套の中に両手を入れ、後ろ手にしている。 その何処にも武器を隠し持っているようには見えない。 全員がギリギリまで近寄ってきたのを見計らって彼女は白い腕を外套から抜き出した。 その左手には先ほどの符。 追っ手の顔が恐怖に引きつった。 「……破」 最後の呪を言い切った少女はためらいなく左手に持っていた符を前方に投げつけ、 「封炎幻火!!」 最後の言霊を解き放った。 大きな爆音。辺りに衝撃波と熱波が吹き付ける。 全員の体にまるで生きている蛇のように炎で出来た蛇はのたくる。 肉の焦げるような何とも言えない嫌なにおいが辺りに満ちる。 倒れ込み、呻き、うごめき続ける彼らを尻目に少女は悠然とその場を立ち去る。 彼女が立ち去ったしばらく後、同時に全員の呪縛が解けた。 辺りに充満していた肉の焦げるようなにおいや、ましてやけどの後さえも無い。 地面に落ちた符を拾う。 「幻炎……」 そう呟いた男の手のひらの中で符はほつれていった。
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