あたろーの日記
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2003年01月30日(木) 一瞬の判断

 私の利用する駅は始発駅です。
 朝、電車に乗る前にキオスクでマスクを買おうとホームをすたすた急ぎ足で歩く。ホームの真ん中あたりにあるキオスクで立ち止まる。
 マスクマスク。
 あったあそこにぶら下がってる♪
「マ・・・」
 リーーーーーーーーー
 (・・・スクください・・・)
 口を中開きにしてひとさし指を立てたまま固まった私とキオスクのおばちゃんの視線が交錯する。
 ここで発車のベルが鳴っている電車のドアが閉まる前に飛び乗るか、マスクを買って次の電車に乗るかが運命の分かれ道だ。
 マスクあきらめた。
 キオスクに背を向けて電車に乗る。
 電車が動き出してから気がついた。
 やば。
 マスクするつもりだったから口紅付けないで家出てきたんだった。
 すっげー顔色悪い女。。
 誰も見ないでください(見ないか)。
 やっぱマスク買うべきだった。
 こういう一瞬のスキに判断を下さなければならない状況はどうも苦手だ。

 さっき帰宅の際、電車を降りてホームを歩いていたら、周囲の人達がにやにやして空っぽのはずの電車を見ていた。ん?と思い私も振り返ると、若い女性が駅員さんと電車の中で、反対側の閉まっているほうのドアに挟まっているかばんを一生懸命引っ張っていた。
 さては、ドアが閉まる瞬間に飛び乗ったんだけど、かばんが挟まったままになって、終点についてもそっちのドアは開かなかったというわけでしょうかねー。
 
 私も人のことは笑えん。
 上京して初めての夏休み、帰省のため、かばんに荷物沢山詰め込んでいざ上野(当時はまだ上越新幹線は上野までしかなかったので)へと山手線に飛び乗ったのですが、運悪くドアの内側に収まったのは自分の身体とかばんの取っ手だけだった。。山手線の車両に、コブのように私のでかいスポーツバッグがくっついて何駅か走っておりました。山手線は次の駅でどっちのドアが開くかなかなか覚えられなくて、こういう時ひどく困惑しますね。
 あれは超超超恥ずかしかったです。
 だってまだ初々しい乙女だったんだもんね。

 一瞬の判断で、その後の運命は決まってしまう。

 
 


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