あたろーの日記
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今日は早く帰って鬼の役をやらなきゃならないと言いながら急いで退社していった方がおりました。 えらいっ! 頑張れお父さんっ!! かく言う私は豆を買うのすら忘れてけえってまいりました。 昨日日記であんなことほざいたくせに、すいませんねえ。。
と言うものの、私も定時になったらそそくさと会社をあとにして、御徒町へ急ぎました。 山手線御徒町駅前のガード下に、「マルキン商店」というナイフ専門店があるのですが、そこが閉店7時だったのでてってこてってこ急ぎましたです。 で、初めてのビクトリノックス(VICTORINOX)を買いましたです。 写真日記にも載せましたが、「ミニチャンプDX」と「クラシック・エーデルワイス」。2本も買ってしまった。。。 マルキン商店さんは小さなお店だけど、ビクトリノックスのナイフが一通り揃っていて、価格も良心的。ハンズや大手のアウトドア用品店より安くなってます。ちなみにホームページもあるよ。http://www.ameyoko.net/marukin/ 「エーデルワイス・クラシック」は自宅の鍵につけてキーホルダーにしました。「ミニチャンプ」はいつもバッグの底に入れておこうと思う♪ 私は手が小学生並に小さいので、小さいサイズしか使う自信がないんだけど、そのうちきっと普通サイズの「トラベラー」とか「キャンパー」も欲しくなるような気がする。。。 ご存知の方も多いと思いますが、一応。 ビクトリノックスというのはスイスのアーミーナイフのメーカーで、基本的に赤いボディにスイスの国旗模様の十字架がトレードマークのポケットナイフが有名です。一見爪切りみたいな形のさやに、ナイフやはさみやピンセット、爪やすり、ドライバー等のいろんな機能がつまった、十徳ナイフです、要するに。アーミーナイフで評価されたけど、男女問わず日常的に使えるアイテムが揃ってると思う。例えばキャンプに便利な「キャンパー」や、旅行に持っていくと役に立つ「トラベラー」とか、「マウンテニア」(登山)「フィッシャーマン」(フィッシング)、はたまたシャトル乗組員の標準装備となっている「スペースシャトル」など、それぞれのシチュエーションに合わせて各自が自分に必要なバージョンを選べるのが魅力じゃないかな。 血を見ると卒倒しそうなくらい一気に貧血起こす私なんだけど、ナイフは結構好きです。ただし血は見たくないから取り扱うときは細心の注意を払ってますが。。 といってもそんなに持ってません。今日買ったビクトリノックス以外には2本だけ。 1本は雑誌「サライ」についてたカタログで選んだ四国のほう(だったと思う)の鍛冶屋さんで作られた切り出し。 もう1本は日本橋人形町の「うぶげや」という刃物やさんで選んだこれも切り出し。 うぶげやさんのは本当に気に入ってます。 切り出しって凄く好き。シンプルで、最低限必要な形でいさぎよいって感じ。うぶげやさんで切り出しを買うときに、近くの「木屋」で買おうか迷ったんだけど、「うぶげや」と仮名で彫ってあるのが気に入って、結局うぶげやさんのにしました。もう何年もこれで鉛筆を削ってますが、切り出しを握ると背筋がぴんとするほど気持ちがよいです。。こういうのを1本大切に使って、研ぐごとに少しずつ短くなって、それと一緒に自分も歳をとっていくのってなんだかいいなあ、と思ってしまう。
昔々、私がまだ「女の子」と呼んでも違和感がない位の年齢の頃、付き合っていた男の子とハイキングに行った。 途中で美味しそうなりんごが売られていて、彼がそれを買った。 芝生の上でおにぎり食べて、さてりんご食べようかという段階になったとき、彼がジーンズのポケットからビクトリノックスを取り出して、ナイフを立てると、それでりんごの皮をするするとむき始めた。 それが私とビクトリノックスの出会い。 ナイフって、人間にとって、最も密接で長い歴史を持ったアイテムじゃないかな。遠い昔、気の遠くなるくらい遠い昔、人間がまだ今みたいな外見じゃなかった頃から、ナイフは私達の祖先と共にあったんだもんね。それだけ原始的でシンプルな道具であるナイフをさりげなく使いこなせる人って、かっこいいなと思う。っていうか、嫉妬する。 ナイフは、悔しいけど、やっぱり男の人の手のほうが似合う。 ごつごつした大きな手のほうが。 哀しいかな、私のちっちゃい手には似合いません。おっかなびっくり持ってる、危なっかしいって感じがするし、ナイフに逆に遊ばれてるようにも見えるから。 例えば釣りに行って、男の人が船の縁に腰掛けて、ビクトリノックスの「フィッシャーマン」で魚の鱗取ってたら、きっと惚れ惚れする(^^)。こういうのは自分には出来ないから。 男の人が1本のナイフを大切に持っていて、いざという時にさりげなく出して、それでささっと一仕事始めると、かなわないなあ、と思うだろうなあ。その、きわめてシンプルで原始的なツールであるナイフと、持ち主の男の人の間に存在する、親密な信頼関係に入り込めない悔しさを感じるかもしれない。 今の世の中、パソコンとか、携帯とか(自分もなんだけど)、便利なものばかりに囲まれてるから、逆に、ナイフっていう超シンプルなものにも魅力を感じるのかな。それ1本さえあれば、人間がただの人間であった頃に回帰していけるようなイメージ、と言ったら大袈裟かな? でも、街中でこれ見よがしにナイフちらつかせているようなのは魅力的じゃない。まあ、最近は銃刀法が厳しくなったからそういう光景もないけど。。ナイフを強さの象徴として使うのはまったくかっこよくない。 あくまで、さりげなく、道具として使いこなすのがかっこいいと思う。 私の両親の子供の頃は、皆ナイフを使いこなせてたんだって。今は「肥後の守」を探してもなかなか売ってない。親は危ないからと言って子供にナイフを使わせない。結果、図工の時間の彫刻刀すら使いこなせなくなってしまう。危ないから使わせないんじゃなくて、子供の頃から危なさを教え込むのが正しいやり方じゃないかなと思うんだけど。。
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