あたろーの日記
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2003年07月13日(日) Mさんのこと

 Mさんは私の母と同じ歳で、私が学生時代に3年半ほど続けていたアルバイト先でずっと一緒だった女性だ。
 ガリガリで美人で気が強くて喧嘩っ早くてきっぷが良くて物知りで年中下ネタばかり話してて、おまけに大酒飲み。朝お酒の匂いプンプンさせながら出勤してきて、一日中からまれながら仕事したことも何度あったことか。今も住んでいる都心の四畳半の風呂無しアパート周辺の馴染みの店で、たぶん今夜も飲んでるはず。
 お連れ合いを早くに亡くされて以来ずっと1人暮らし。でも長い付き合いの恋人がいて、その彼の話をするときは表情がやわらかくて幸せそう。
 私がバイトをやめてからは年賀状だけの付き合いが続いていたけど、10年近く経ったある日年賀状にあった私の電話番号に突然電話をくれた。電話口で私の声を聞いたとたん、懐かしさのあまりか、わあわあ泣き出してしまった。
 10年以上ぶりに会うことになって、二人で居酒屋に行ったら、そこでもまたわあわあ泣き出した。私もじぃーんときていたのに、ボロボロ涙を流して泣き続けるので、店の人もびっくりしてしまい、私は感慨どころじゃなくなってしまった。・・・涙もろいのも昔と変わりなし。
 ろれつが回らなくなる頃には同じことを何度も何度も繰り返し喋るのも、昔と同じ。
 Mさんは私のことが心配だ心配だって言ってくれるけど、私はMさんのほうが心配なんだよね。
 
 


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