あたろーの日記
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2003年07月21日(月) 失われる命

 今日も亡くなった人の数がニュースで流れる。
 ○人とひとくくりにされるすでに亡くなった人達の、テレビ画面で一瞬に伝えることなどとうてい不可能な、沢山の出来事や想いやこれからのつまった貴重な人生が、あっという間に消えてしまう。メディアがあるから私達はその命の失われたことを知ることができるのだけど、それすらすぐに忘れてしまう。あまりにも次々に、毎日多くの命が不慮に失われていくから。
 でも、突然家族や大切な人を失い、あとに残された人達は、当然失われた命のことを忘れることなどできるはずもないし、過去の一点で時間を止めてしまう人もいると聞く。残された人にとって、時間の流れはもはや存在しないようなものなのだとも聞く。
 
 病気や自然災害や戦争が人口の抑制に貢献しているから、人類はバランスが取れて生存できるのだという主張がある(私は人口論には門外漢ですが)。でもそれは、自分が安全な場所に立っているから言えることであって、個人個人の人生や命は、そう簡単にひとくくりにできるもんじゃない。

 ・・・こんな風に言う私だって、自分に直接関係ない人の死をどんどん忘れていってしまうけど。。
 せめて、可能な限りは、自分の日常の暮らしの中で、ニュースで流れた亡き人の死を悼み、自分の今ある命をありがたく思う気持ちを大切にしたい。


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