あたろーの日記
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旧暦9月28日。 隣の区の図書館に行き、借りていた落語などのCDを返却し、また借りる。それと、新着視聴覚資料のリストに、好きな噺家の新作が含まれているのだけれど貸し出し中なので、予約もする。 家から図書館を廻り、ずーっと歩き通しで、神保町を目指す。今週はあまり走らなかったので、せめてもの償い。小石川側から歩いてきて、後楽園と通り、東京ドームをぐるっと回って、何故かウィンズの建物の中を通って近道し、九段下方面へ抜ける。ウィンズ、馬券買う人達でごった返していた。ついでだから何か買っていくかな、とも思ったけれど、どんなレースがあってどんな馬が走るのか、予備知識がぜんぜんないので、やめた。競馬って頭使う。超初心者は迂闊に手を出してはいかん。 九段下あたりから、神保町の古書店街をずーっと見て歩く。『あばらかべっそん』(桂文楽・旺文社文庫)『千夜一夜物語1』(ちくま文庫)。『あばらかべっそん』は、もともと青蛙房で出したのを旺文社文庫、ちくま文庫でそれぞれ文庫化したものらしい。ちくま文庫のほうは、数年前まで新刊本屋さんで見かけたのに、いつか買おうと思っているうちに姿を見なくなった。古書店に入るたびに探し物リストの中に一応インプットしていたのだけど、ついぞ見つからず。と思ったら、今日旺文社文庫のほうを見つけたというわけです。旺文社文庫はとうの昔になくなっているんだけど、結構味わい深いタイトルのい本多かったよなあ。 あとは三省堂で、『なめくじ艦隊』(古今亭志ん生/ちくま文庫)『むかし卓袱台があったころ』(久世光彦/ちくま文庫)を。志ん生の『びんぼう自慢』(ちくま文庫)、面白かったので、またそれを期待して。久世さんのは、先日読んだ『美の死』(ちくま文庫)がとてもよかったので、新刊を喜んで。
夜は近所の居酒屋で、手に入れた本をぱらぱらめくりながら呑む。 最高に幸せなひととき。
★追記・翌日ネットで調べたら、桂文楽師の『あばらかべっそん』は青蛙房→朝日ソノラマ→旺文社文庫→ちくま文庫の順で刊行されているらしい(私の知り得たところでは)です。青蛙房の本は好きなので古書店で必ずチェックするけど『あばらかべっそん』は見かけたことがないことを考えると入手しづらいかなあ。朝日ソノラマもしかり。古書店で探しやすいのはちくま文庫版のような気がします。
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